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芳樹①
優しく生徒を見守る芳樹藍斗先生。
どうして調査魔女がいなくなったのか、そして代理人がこの人なのか、気になることは山ほどある。
だけど、魔女の知り合いですか?
なんて聞けないし、魔女の関係者ではなく人間界での同僚だったらまずい。
だけど芳樹先生は…芳樹先生には普通の人とは違うオーラがある。
魔力の類いの気もするけど、違う気もする。
魔力の強い魔女しか見たことがないのではっきりわからないが、ただの人間でも微弱に魔力を持つ人はいるらしい。
ただ、芳樹先生のそれがなんなのか、魔力がないと細部までは探れない。
そういえば、魔女服のとき、私の姿は見えていないはずなのに、芳樹先生には見えていた。
吸血鬼紛いの菜園時さんはともかくとして、やはり魔力があるのだろう。
「ミルフィナさん、どうかした?」
そういえば名前はこちらで“ミーナ”と書かれていたのに、どうして“ミルフィナ”と呼んでいるんだろう。
調査魔女が教えたのかもしれない。
深く考える必要はないか。
「いいえ、なんでもありません」
「学園に来て今日で一週間は過ぎたね
もう学校には慣れた?」
「はい、皆さんとてもよくしてくれます」
「それはよかった」
聞きたかったのはそれだけのようで、互いに手を振って去る。




