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ニートの野望  作者: 羊羽
8/8

8巻

お詫び

大変申し訳ないのですが、ニートの野望はこの巻で休載したいと思います。

当初は書けると思っていたのですが、実際に書いてみると設定の甘さなどで

筆が止まってしまい。どうしても、書けなくなってしまいました。

このような、未完成のものを投稿したことを深くお詫びします。

大変申し訳ございませんでした。


「でもまだ、時間はあるだろ?その間に何か考えればいいではないか。」

「そうですね、この案は最後の手段としましょう。殿下も何か案を考えておいてください。お願いします。」

 心なしか今のサラは少し弱気に見えた。


「わかった、考えてみる。この後はどうする、まだ話し合うか?」

「いえ、このまま話していても良案はでないでしょう。殿下はお戻り下さい。」

「サラはまだ残るのか?」

「はい、やらなければならないことがまだありますので。」

「そうか、あまり無理するなよ。」

「はい。」


 親衛隊駐屯所 入口


「殿下、お待ちしておりました。」

「おお、リクか。」


 外では、茶色の短髪、訓練され引き締まった体の好青年が待っていた。


「では殿下、今日は何をしましょうか。」


 最近の俺の日課は、この男、リクと訓練をすることだった。


「そうだな、また弓でもやろうかな。」

「的に当たらないのにやるんですか?」

「うるさい!」


 リクは笑っていた。

 リクとはこの数日間でとても仲良くなった。

 人の前では敬意を払うが、二人きりのときは気さくに話してくれる。

 誰もが敬意を払い一線を画す中で、リクのような存在はとてもありがたい。

 それだけでなく、リクとは馬が合っていたようだ。

 ん、馬か・・・


「いや、やっぱり乗馬にしよう。」

「ほう、それはいい考えですね。」


 馬小屋


 馬小屋のはずなのに、そこにいたのは馬だけではなかった。

 犬に猫、ラクダにパンダ、ライオンまでいた、まるで動物園だ。


「おい、リク、どうなっているんだ?」

「どうもこうも、ここは殿下専用の馬小屋で殿下が馬だけでは寂しいという理由でいろいろと集めだしたではありませんか。」

 わかったことがある、本物の王はバカだ。


「少しお待ちを、連れてきます。」

 リクは動物園の中に入って行った。


 猫と戯れていると。

「お待ちしました、殿下。」

「・・・・それは何だ。」

「何って、ポニーです。」

「アホか、乗馬と言ったらそんな小物ではなく、サラブレッドを連れてこい。」

「いやー、もし殿下が怪我をされたら、私の責任問題になるので。」

「そんなこと知るか、いいからサラブレッドを持ってこい。」

「はい、はい。」

 リクはしぶしぶ歩いていく。

「あれ?サラブレッドってたしか地球でも作られたのは結構後半だったような、この世界にいるのか?」


 ひひぃーん

 いたよ、競馬中継で出ているような馬が。別世界万歳。

 でも、馬って近くで見るとでかくて怖いな。ポニーで手を打っておけばよかったかも。


「では殿下、どうぞ。」

「待て待て、まずは手本からだろ!」

「はっはっは、冗談です。」


 それから、俺は夕方になるまでリクの指導の元、馬の練習に励んだ。

 そしてなんとか、馬に乗って歩くぐらいはできるようになっていた。


「初日としては、こんなものでしょう。」

「腰が痛いな。」

「誰もが通る道です。ですが、少し擦り傷ができましたね。サラ隊長に何か言われるかな?」

「大丈夫だ、サラには俺から言っておく。」

「それは、ありがたきことです殿下。」


 帰り道の途中

「殿下、今日も話を聞かせてくれませんか?」


 いつだったか忘れたが、リクに日本の戦国時代の話をしたことがあった。

 するとリクはことのほかに食いついてきた。

 娯楽の少ないこの国では洗練された日本のマンガを思い出しながら語るだけでも、十分な娯楽になりえたようだ。

 それからというもの、リクは暇さえあれば話の続きを聞かせろと催促してきた。


「悪い、今日は都合が悪くてな。また、今度な。」

「そうですか・・」

 リクは心底がっかりしていた。


 このあとはサラに頼まれていた、なにかいい案を考えないといけないからな。


 深夜 寝所


 まったく、思いつかない。

 鉄砲でも作れないかと思ったが、作れるわけもない。

 マンガみたいに医術や料理技術でもあれば違ったのかなと考えてみたりもしたが、ないものは仕方がない。

 現代人が過去にタイムスリップした場合の最大のアドバンテージである歴史がつかえないのだ、このハンデはでかい。

 なにをしたらいいんだ?兵農分離、二毛作、刀狩りでもすればいいのか。

 わからない。


「殿下、まだ起きていたのですか?」

 サラが寝所に入ってきた。


 夜の護衛と兼ねて同じ寝所で寝た方が効率的だとサラが提案したため、同じ部屋で寝ている。

 もちろん、布団は一つではなく二つある。


「なにかいい案はないかと考えていたんだが、ごめん。思いつかない。」

「そうですか。殿下、そのお怪我は?」

「ああ、今日はリクと乗馬の訓練をしていたんだ。その時にできた傷だ。」

「リクですか・・・一度、話をしたほうがよさそうですね。」

「待て、このくらいの怪我なんともないから、大丈夫だ。リクを責めないでくれ。」

「いえ、その怪我のことではありません。リクの殿下に対する態度があまりに軽率すぎます。」

「なんで、そのことを?」

「殿下の護衛はリク一人ではありません。他にも数名付けています。そちらからの報告では、リクはあまりにも殿下に不敬です。護衛の任から外し、殿下から遠ざけた方が」

「待ってくれ!!」

 思っていたよりも、声が大きかった。サラも少し驚いている。


「どうなされたのですか殿下。語気を強めて?」

「いや、えっと、その・・・」

「?」


 こういうことは口に出そうとすると気恥ずかしいものだな。

「その・・リクは友達なんだ。」

 出会ってまだ数日だが、今まで生きてきた中でリクほど友人と思える人はいなかった。

 リクはどう思っているかわからないが、俺は友だと思っている。


「友ですか。ですが殿下、親しき者にも礼儀ありです。ましてや、王と家臣です。普通の友人関係では困ります。」


 そうだ、その通りだ。サラは何も間違っていない。

 そして、サラは間違っていることは認めない。


「ですが、今回は大目に見ましょう。」

「え?」

「何ですかその顔は、私はそこまで情のわからない女ではありません。ハーレムのような馬鹿げたことでなけ、ひゃぁん!!!」


 俺はサラに抱きついていた。

 あくまでうれしさのあまりでだ。

 まして、やましい気持など・・・・やわらけー、極楽だー。

「殿下」

「・・・・・・・ごめんなさい」


 数日たったが、俺もサラも良案を出せないでいた。

 サラにいたっては日に日にやつれていくのがわかる。

 俺はこの時になってようやく危機感を覚え始めた。


 親衛隊駐屯所 会議室


 サラは親衛隊の中に官吏と通じている裏切り者がいることを警戒して、重要な話は俺としかしていなかった。

 だが、サラも切羽が詰まっているのだろう。

 この日は猫の手よりよっぽど役に立つリクもいた。

 だが、三人寄れば文殊の知恵のようにはいかなかった。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 会議室に沈黙が流れる。


 ここで俺は少し前から考えていたが、反対されるだろうから黙っていたことを口にした。


「なあ、俺が城から出て使えそうな人を探してこようと思うが、どう思う?」

「ダメです。危険すぎます。」

 やはり、反対されたかと思っていたら


「いえ、それは良案では?」

 リクが助け船を出してきた。


「何を言うか!万が一、殿下の身になにかあれば我々は終わりだぞ。いや、それ以前の問題だ、殿下にそのような事をして頂くわけにはいかない。」

「ですが、このままではどのみちお終いです。それに、殿下の人を見る目は確かです。それは我々、親衛隊が証明しています!」

「いや、しかし」

 サラが押されている。


「我々には有効な打開策はありません。それならば、打開策を持つ者を探すことは非常に合理的で理にかなっています。」

「・・・・・」

「それに、宰相達はいまだに沈黙を保っていますが不気味でなりません。おそらく、我々に残された時間も残りわずかでしょう。」

「・・・・だが」

「それにこの案を出したのは私ではなく、殿下です。殿下の意志を尊重しましょう!!」

「殿下・・・・」


 サラが悲痛な目をしてこちらを見てきた。

 おそらく、俺の身を案じ危険なことをさせたくないが、リクの意見を否定できないのだろう。

 そんな目で見てこられたら、俺の言うことは決まっている。


「大丈夫だ、サラ。それに、ここまであまり役に立てなかったのだから、これぐらいのことはさせてくれ。」

「・・・・・・・・・わかりました。殿下の御心みこころのままに。」

 サラはそのまま膝を屈し、頭を下げた。

 リクもその後に続いた。


「では、このまま今後について話し合いたいと思います。」

 いつのまにか、リクが会議の主導権を握っていた。


「俺がその辺の町にいって人を探してくるだけだろ?」

「いえ、そのように単純ではありません。まず、前提条件として殿下の不在を官吏に知られてはいけません。」

「なぜだ?」

「簡単です。もし殿下の不在を官吏が知ることとなれば、官吏は躊躇ちゅうちょなく攻めてくるでしょう。そうなれば、多勢に無勢です。親衛隊は全滅します。殿下の存在とはそれほど大きいものなのです。」

「それなら、影武者を使えばいい。」

「いえ、殿下一人で行かれるのならそれで構いませんが。それは、私も承服できません。護衛の者を最低5名程度は付けて頂かねば。ですが、親衛隊から急に5名もいなくなると官吏側に気付かれます。」

「要するに、官吏達に気付かれずに俺と他5名が王宮から抜け出す方法を考えるのだな。」

「その通りでございます、殿下。」

「そんな方法があるのか?」

「それは・・・・・」

「ございます。」

 サラが口を開いた。


「前から考えていたのですが、殿下の動物園の動物を売ろうと思っていまして。先日、買い手が見つかったのです。町に動物を運ぶため、人手を割いても怪しまれないかと。」


 あー、あれね。動物ハーレムには興味がないから売ってもいいと思うが、王の物を勝手に売るのはどうなのかな。

 それに確か、あの動物園には・・・・


「でもサラ、あそこにはライオンがいたぞ。嫌だぞ、ライオンとの旅は。」

「大丈夫です。扱いにくい動物は向こうが引き取りに来るそうですが、馬などの扱いやすい動物はこちらが送る取引となっていますので。」

 サラは政務だけでなく商売もやっていたのか、頭が下がる。


「あっさり、解決しましたね。では、詳細を詰めていきましょう。」


 後日 門の前


「殿下、護身用にこれを。」

 装飾を施した短刀を渡された。

「それでは、お気をつけて。」


お詫び

大変申し訳ないのですが、ニートの野望はこの巻で休載したいと思います。

当初は書けると思っていたのですが、実際に書いてみると設定の甘さなどで

筆が止まってしまい。どうしても、書けなくなってしまいました。

このような、未完成のものを投稿したことを深くお詫びします。

大変申し訳ございませんでした。


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