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ニートの野望  作者: 羊羽
1/8

1巻

初作品です。感想、アドバイスがありましたらよろしくお願いします。

『天下統一おめでとうございます殿。』

『なに、これもお主らの働きのおかげじゃ。』

 ・・・・・・・・。


「全部、俺の働きだよ。」


 ダメだ、ゲームにツッコムほど病んでいる。

 さすがに弱小大名、セーブなしでの徹夜プレイはきつい。

 でも、これでこのゲーム「信雄の野望」もやり尽くした。


 俺は杉浦幸太、ニート歴3年。

 親にパラサイトして生きている。

 趣味はアニメ、マンガ、ゲーム。

 特に歴史シミュレーションゲームがお気に入りだ。


 いつからだろう、こんな人間になったのは。


 誰もが子供のころ、何かに憧れを抱くと思う。

 それは、特撮やアニメの主人公、スポーツ選手など人それぞれだろう。

 俺が憧れたのは戦国武将だった。

 彼らはもう死んでいるが、その功績は時を超え今に伝わっている。

 少年だった俺は、自分も彼らのように歴史に名を残す偉大な人間になるのだと、信じて疑わなかった。


 だが、現実は甘くなかった。

 中学ではスポーツに挫け、高校では勉学に挫け、大学では就職に挫けた。

「挫けた」は言い訳だな、本当は嫌なことから逃げてきただけだ。

 スポーツは疲れる。

 勉強はおもしろくない。

 就職は社会にでるのが怖い。

 そして、逃げ癖の付いた俺はニートになっている。


 武将たちは皆、己の力で道を切り開き、困難を打ち破っていく。

 それなのに、俺はいい年をして、いまだに親の保護下にある。

 親がいなければ生きていくこともできない。


 それでも、割り切ってしまえば、この生活も楽しいものだ。

 今も、ゲームの達成感と疲労感で心地よい睡眠がとれる。


 おやすみなさい。


 あれ、ここはどこだ?

 目が覚めると、ゲームとマンガに埋め尽くされた愛しのマイルームではなかった。

 フローリングは畳に、ベッドは布団に、抱き枕は裸の女に・・・・


 ナイスだ!我が妄想力、いや夢想力。

 彼女いない歴=年齢=童貞にとって、現実である必要はない、夢で十分だ!!


 裸の女を見たことで変なテンションになる。


「あら、殿下お目覚めになられたのでございますか。」

 裸の和風美女(巨乳)は目をこすりながら話しかけてきた。


 どうやら寝る前にやっていた、ゲームの内容が夢に反映されているようだな。

 褒めて使わすぞ<綾小路家あやのこうじけ>お前たちと苦労して取った天下、無駄ではなかった。

 まさか、和風美女と将軍プレイができるとは。

 ※綾小路家は冒頭で天下を取った、大名。実在します。


 いざ、行かん決戦の地へ!!


 もみ(ムニュ) 

 もみ(ムニュ)


「あぁん、殿下、こそばいですわ」


 ・・・・・・・・・?


 なにかがおかしい、感触がリアルすぎる。

 まあ、実際に触ったことがないので本物の感触など知らないが。

 だが、五感がこれは現実であると訴えている。


 これは、本当に夢か?


遅筆です。

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