最初のお話
オチがないです。
基本的に、短編集のような感じです。
気が向いたり、ネタが思いついたら、また投稿します。
あまり期待しないで読んでください。
「必殺☆登校中に思いついた!!の巻~~」
「ギャアアアア」
今日も、騒がしい声が聞こえる。
クラスのみんなだって、もう誰も相手にしなくなった。
「瑞穂!みてみて、瑞穂!」
満面の笑みでこちらに向かってくるのは、柏崎波留。さっき、「必殺☆~」とか言ってた奴だ。
実はこの子、黙っていれば誰がどう見たって可愛いのに、本性は悪魔。小悪魔どころじゃない、悪魔だ。
何の悪魔かと言うと、いたずらの。
子供っぽいと人は笑うが、これが本格的なのだ。徹底的に人が困る。
「米山ぁ。」
情けない声を出して、とぼとぼとこちらへ歩いてくるのはへたれ男子、藤川昌太郎。
さっき悲鳴を上げていた奴だ。ちなみにこいつは、波留の標的になっていて、一日に少なくて3回の被害を受けている。
なんともかわいそうな奴だ。
「米山ぁ。」
「瑞穂ぉ。」
わたしの紹介をしておこう。
わたしは米山瑞穂。普通の、ごくごく普通の女子高校生だ。
けれど、この目立ちすぎる二人(いや、目立っているのは波留だけだが)のせいで、あたしまで目立つはめになった。
基本的に、突っ込み役。
「今日は何したの。」
かわいそうな藤川に、とはつけずに聞く。
波留は、誰もが虜になるようなかわいらしい笑顔で、
「糸こんにゃく入れた!!」
といった。
絶句して、藤川を見る。
「糸こんにゃく、入れられた。」
・・・哀れな。
っていうか、なぜに糸こんにゃく。
怪訝な顔をしていたからか、無言で藤川が後ろを向いた。
「ああ。」
背中が、びっしょりだ。さては、波留。こんにゃくだけじゃなく、その汁まで入れたな。
いよいよ藤川がかわいそうになって、タオルを渡した。
「糸こんにゃく、出しておいで。」
わたしは、この波留のせいで、藤川のためにいろいろと持ち歩いている。
タオルとか、着替えとか、救急箱とか。
「はぁ。朝っぱらから疲れるんだから、もう今日のいたずらはなしね。」
一時間目が始まってもいないのに、疲れた声を出すわたし。そんなわたしとは裏腹に、波留は不服そうだ。
きっと、まだまだ温めているいたずらがあるんだろう。
なにをしでかすか、わかったもんじゃない。
こんな駄作でも、感想くれたら嬉しいな!