プロローグ的なお話
横浜緑市 横浜学園中等部
サッカー部顧問、横田真は目の前に座る
サッカー部副主将、鏡に書類を渡す
鏡は早速、書類を手に取り少しだけ目を大きく開けた
「横田先生、これは横浜ミドリシティFCの
入団テストの案内ですね」
横田教諭は、鏡に視線をしっかり合わせる
「鏡、受けてみないか良い機会だ
高等部ではサッカー止めるつもりだろう
石田が、ミラノFCに行くからか?
何か他に理由が、有るのなら
先生が、相談に乗るぞ」
(なぜ俺が?気に入らない才能が有るのに辞める馬鹿が何処に居るんだ
クソ、どんなに望んでも渇望しても常人には望めないんだよ
お前たちの領域には
鏡は分らん、何を考えているんだ?俺がアシストしてるんだから
さっさと決めちまえ
まあ~良い奴なんだよな?こいつは?)
「石田は、関係ないです
でも、一緒にやって来た奴が居なくなると思うと
何となく、モヤモヤして
でもやっぱり、石田がイタリアに行くからですかね
多分、嫉妬してるんでしょうね
サッカーすると石田の影を見る訳ですから・・・
・・・・・今、決めました先生
入団テスト受けて、決着をつけてきます」
「そうか合格しろよ、
いや~悪い、合格とかでは無くて
とにかく一生懸命だ
後悔しないように、頑張れ
もう、良いぞ練習に戻れ」
鏡は、頭を下げグランドへと駆けていく
・・・・数日後の良く晴れた午後
横浜ミドリシティFC入団テスト会場
鏡を、見つけた育成アドバイザー今村信長
「良く来たな、こっちのコートだ
育成アドバイザーの今村だ」
今村は、鏡の肩をバシッと叩く
鏡を連れた、今村はコートに入ると
早速、体を解し始める
鏡も体を解す
「鏡、お前はラッキーだぞ
最初のテスト参加者だ、しっかり見極めてやるぞ」
今村は、鏡に視線を向ける
「宜しくお願いします、今村さん」
鏡は、頭を下げる
・・・・・3月、横浜学園中等部卒業式
卒業式が終わり、クラス食事会に向かう鏡の
隣を、歩いていた石田治
「鏡、合格おめでとう
俺より先に、プロデビューだな羨ましいよ」
(あ~僕は合格したのか、実感がないな
まだ、全く)
「有難う、石田でもお前の方が凄いじゃないか
ミラノFCのセレクション受かったんだろう」
「でも3年は、デビュー出来ないから
お前が、羨ましいよ」
「石田なら、他のチームからオファー有ったのに
なんでだ、すぐデビュー出来ないんだろう」
石田治は、頷く
「まあな、でもユースから入団すると
外国籍から外れるんだよ、出場機会が増えるからな
チームも使いやすいだろうしさ、海外リーグで移籍しやすいからな
鏡、直ぐにお前なんて追い抜いてやるよ」
(絶対に、鏡には負けない
俺が先に、世界の頂に立つ)
「まあ、頑張るよ僕なりに」
「皆が、待ってるぞ早く行くぞ
デザートまで、食べられたらお前のせいだからな」
石田治が、走り出すと
鏡も、後を追いか走り出す
お疲れ様です、更新は遅いと思います
勢いで書きましたので
失礼します