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第3章/要するに墓荒らしだよね?

こんばんわ!やっとテストが終わり投稿出来ました!それではどうぞ~!

          

         ~           Ⅰ             ~


メルティッド大陸南部聖王国ハウリ領王都マズルハ



どーも、風見疾花(かざみはやか)です。私は今、異世界にいます。ま、何を基準に異世界と言うのかはわからないけどとにかく異世界にいます。理由に関してはプロローグ~第1章を参照ください、って何話してんだ私は?まぁそんなわけで異世界にいます。・・・・・・しつこいですね、ごめんなさい・・・・・。

ここは私が暮らしていた科学技術が進歩した世界とは違い、一度科学文明が滅び、新しく魔術という不思議な技術を基盤にした世界。そしてこの世界はもう一度滅びようとしているらしく、それを止めるため私が来たってワケ。それで今はどうしているかというと二人の騎士、クロードさんとエステルさんと共に第一の目的地、神君廟へ向かうための準備をしているところだ。

「お前ら、無事に帰ってこいよ。」

「はい、行ってきます。」

「そんなに心配しなくてもへーきだよ!私たちの実力は知ってるでしょ?」

「バカモン、油断して足下すくわれても知らんぞ!」

「あの、ハンニバルさん、剣ありがとうございました、大事に使わせてもらいます。」

「うむ、達者でな。ハヤカ、お前さんには酷なことかもしれんがどうかこの世界を守ってくれ。必要なものがあったら俺に連絡してくれ、出来るだけ支援してやる。頼んだぞ。」

「はい!任せて下さい!」

「いい返事だ!それとクロード、これを持っていけ。」

そう言って一つのずしりと重い袋を渡してくれた。開けてみると、そこには大量の金貨が!!

「お、お金!こんなに沢山、どうして?」

「旅をするには必要だろ?餞別だ。」

「おお!オッサン太っ腹~!」

「これくらいしか俺にはしてやれることがないからな。」

それから神君廟のカギを預かり、私たちは旅路についた。神君廟まではここ王都マズルハから徒歩で半日程度のところにあるそうだ。ただ人の寄り付かないミエルの森の中らしく、定期自走車のが走っていないため今から行くとどこかで野宿しなくてはいけないそうだ。だが、ミエルの森ではよく人外が出没するみたいで危険なため途中の宿屋で一泊する予定。っていっても日没まではまだ時間があるみたいなので街で今後の買い出しやらなんやらを済ましてしまうことに、臨時収入もあったことだし。

「とりあえず僕は食べ物を買ってくるから、二人は適当にブラブラしてていいよ。」

「えー、私も行く!」

「ダメだよ、ハヤカを一人にしちゃ。まだこっちに慣れてないんだから。」

「あ、大丈夫ですよ、宿の場所も覚えましたから。二人で行ってきてください。」

「う~ん、わかった。じゃあ日が暮れるまでに戻ってきて、いろいろ話したいことがあるから。」

「はい、わかりました。」

「ありがとね、ハヤカちゃん!」

大通りの交差点のところで二人と別れ、私は雑貨屋の並ぶ商店街へ向かった。お金は別れる直前にクロードさんから一掴みほど金貨をもらったから大丈夫。因みにこっちの世界ではどこの国へいってもお金の単位はフォルらしく、単位もこれだけみたいですぐに覚えられそう。もらった金貨には1000って書かれているから1000フォルなんだろう。それが23枚、つまり23000フォル持ってるのか。商店街に並んでいる品物を見てみるとだいたい100~200フォルくらい。こりゃ大金持ちだわ・・・・・。それからとにかく気になったものがあったら片っ端からお買い上げ。(主に食べ物)それでも相当余ってしまった。これからどうするか悩んでいるとイリスが話しかけてきた。

(買うものが無くなったなら魔術書でも買ったら?)

(魔術書ってなに?)

(魔術の使い方が書いてある本のことよ。本屋に行けばあるんじゃない?)

商店街を探してみるがなかなか見つからない。道行く人に聞いてみるとここの路地裏に古びた店が一軒、もうすこし進んだところにある広場の近くに業界最大手の店が一軒あるそうだ。

(どっちがいいかな?)

(時間もあることだし両方行ってみたら?)

(それもそうだね。)

そんなわけでまず店と店の間を歩き、路地裏の本屋を目指す。表通りの喧騒とは裏腹に店と店の間はひっそりと静まり返り、どこか違うところにいるような感覚さえ覚えてくる。普通なら浮浪者がいてもおかしくないのに人は誰もいない、いるといえばゴミ箱を漁る野良犬か野良猫。本当にこんなところに本屋なんてあるのかなぁ~?少し歩くと路地裏に出た。そこは店や家などの影に覆われ昼間だというのに日がほとんどさしていなかった。さっきの店と店の間とは違いこっちには生活感があり、所々に浮浪者が座ってこちらをじっと見つめてくる。そのイヤな視線を感じつつ、本屋を探す。お、あったあった、あれだ。扉を開き中へ入るとボロボロの外見とは違い、店内はなかなかしっかりしていた。

「いらっしゃ~い。おや、これは珍しい、こんなかわいらしいお嬢さんが一人でこんなところまでくるとは。」

奥のほうに机があり、そこには店主のおじいさんが座っていた。

「あの、魔術書を探してるんですけどありますか?」

「魔術書でしたらそこの棚の上から2段目までありまりますから自由に見ていって下さい。」

おじいさんが指差した本棚の1番上から2段目を見てみるとボロボロになった本がいくつも並んでいた。古本屋なのかな、ここは?そこからいくつか手に取り見みる。

(なんかマニアックなものばっかりね。)

(そうなの?)

(ええ、だって『無差別攻撃魔術全集』だなんて一般人は覚える必要ないでしょ?)

イリスの言う通りここの本棚には『特集、拷問魔術!』だとか『これでバッチリ、あなたも今日から黒魔術士』だとか『善人の騙し方・パートⅡ』(なんだりゃ?)なんて胡散臭くマニアックで普通じゃない本ばっかりだった。まぁそのなかにも『結界魔術全集』とか『補助系魔術大全』ほんの少しまともなものを見つけたのでそれと気になったマニアックな魔術書もいくつか購入。(やっぱり古本屋だったらしく格安で)本屋から出て路地裏に戻る。来たところまで戻るのはなんかダルいのでこのまま進み違うところから表通りに出ることに。外は日が暮れかかっていて日のささない路地裏は暗く、まるであのときの病院を思い出すな~、早く表通りに戻ろ。両手に本を抱えたたま小走りで店と店の間を通り抜け表通りへ。思ったより長くあの店にいたみたいで広場の本屋まで行っている時間はなかった。


           ~         Ⅱ          ~



宿に戻った頃には日はほとんど暮れていて街灯がつき始めていた。

「ただいま戻りました!」

「あ、お帰りなさい。街はどうだった?」

「すっごく楽しかったです!あとクロードさん、お金余ったんで返しますね。」

「返さなくて大丈夫だよ、ハヤカが持ってて。それじゃ食事にでも行こうか?」

「はい。」

宿の中にある食堂で夕食をとる。今夜のメニューはパンとスープ、魚のムニエルのようなもの。こっちにくるまではずっと味の薄い病院食ばっかりで満足できなかったけど体も治り自由に食事が出来ることがなんかうれしく(街で散々食べてたけど)けっこうおかわりしてしまった(我ながらよく入ったな・・・)。そのあと部屋に戻り一服し、クロードさんの話を聞くことにした。

「さて、ハヤカ、この世界の詳しいことはよく知らないよね?」

「はい、わかりません。っていうかなんでイリスは何も教えてくれないの?」

「旅ってものは普通自分で情報を集めるものでしょ、違う?」

「まぁまぁ、二人とも。それについてこれから話すよ。まず、なんでこの世界が滅ぼうとしているかだけど、結論から言うとヴァルハラの境界が現れたから。この霧の壁は旧文明が滅んだ時代にも現れていたって文献にのこってる。そして現に北の大陸、ハイパボーリアが境界に飲み込まれ消息不明になった、もちろん調査隊も送ったけどその調査隊も行方不明。それでいま世界は結束しつつあるんだ。つい最近ハウリと隣国ガリアは同盟を結び、それを皮切りに東のグランセル連邦、北のアールディオンも同盟を結んだ。」

「あの、グリーテンとゼピルムは結んでないんですか?」

「うん、ゼピルムは国の理念に背くからって。でもグリーテンは不明。話を戻すけど世界がまとまってきたお陰で色々な文献が見つかってね、そこからひとつの結論が出たんだ。世界を救う為には異世界からの救世主と世界樹(イグドラシル)の方舟が必要らしい、って。そしてここに異世界からの救世主がいる。ここまではわかったね?」

「はい、それで方舟はまだ見つかってないんですよね?」

「うん、まだね。ねぇイリス、何か知らない?」

「ええ、知ってるわよ。懐かしいわね、アルセイユとは。」

「アルセイユ?」

「あなたたちが方舟と呼んでるものの名前よ。」

それから数時間イリスとクロードさんからこの世界のことを教えてもらった。話が終わったら部屋に戻って買ってきた本と向き合う。

「これってレコードすればいいの?」

「そうだけど、あの、疾花もしかして全部いっぺんにレコードするつもり?」

「レコード!!」

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

私の右手から光が出て本を全部レコードし終えた瞬間、意識がパッタリと途絶えた・・・・・・・


~Ⅲ~



熱が出た。結論からいうと頭に情報を書き込みすぎて頭が処理しきれなかったらしい。お陰で1日無駄に過ごしてしまった。情けない・・・・・・・


メルティッド大陸南部聖王国ハウリ領神君廟周辺



昨日の熱の事情を話し、なんとか二人を説得して神君廟へ向けて移動を始めた。宿を8時ごろに出て、途中にある休憩所でお昼を食べて目的地に着いたのがだいたい2時くらいかな?林をかき分け神君廟の前までいくとそこには白いドレスのような服を着た女性が立っていた。

「遅かったですわね、クロード、エステルさん。待ちくたびれましたわ。」

「ヴァ、ヴァルナ様!どうしてこんなところに!?」

(あの、クロードさん、あの人誰ですか?)

(彼女はヴァルナ・V・ラインフォート。色持ちの代行者(ドミニオン)で僕の姉さんだよ。)

確かによく見ると金色がかった髪で顔立ちもよく似ているな、しかもかなりの美人だ・・・・

(ああ見えても僕なんかよりずっと強いよ、二つ名は刃姫(プリンセスエッジ)。)

「貴女がハヤカさんですわね、ヴァルナ・V・ラインフォートと申しますわ。因みにクロードの姉で色持ちのドミニオンです、よろしくお願いしますわ。」

「はい、よろしくお願いします。ところでなぜここに?」

「助っ人ですわ、ここの中は危険が一杯ですから、といってもそこまで援護しなくて済みそうですね。さ、いきましょ。」

そんなわけでハンニバルさんから預かった鍵で扉を開け、なかにはいるとそこには地下へ続く階段があった。真っ暗で何も見えなかったので昨日覚えた魔術の中から〈ライト〉を使い、回りを照らしながら進んでいった。少し進むと一番底に着いたみたいで広い空間が広がっていた。

「さて、ここからが本当の入り口ですわ。気を引き閉めて。」

「はい!」

「OKだよ。」

「いつでも行けます!」

みんなが自分の獲物を構える!私は勿論もらったミドルソード、クロードさんは腰から下げていた2本の剣、エステルさんはガントレットを装着した両手、ヴァルナさんは・・・・・って何も構えてない!まさか丸腰!?

「あ、あの、ヴァルナさん、構えなくていいんですか?」

「ええ、これが私の戦闘スタイルですから。」

ならいいんだけど・・・・。目の前に見える大きな門をくぐり抜け、奥へ進んでいくと石像が並ぶ広い通路になっていた。と、突然脇にあっあ騎士の格好をした石像が動き出した!

「な、何ですかこれ!」

「魔導兵、ここを守ってるゴーレムだよ!下がって、コイツは僕がやる!」

そう言ってクロードさんが突っ込んでいく、それと同時に詠唱を開始する!

「祝福を与えし光の女神よ、我が刃に光を纏い邪を滅せよ!輝け〈ブレードリアクター〉!!」

次の瞬間、クロードさんの持った剣の刃が輝き始める。魔導兵が横凪ぎの攻撃を繰り出すがいとも簡単に回避し、一瞬で懐へ飛び込んだ。さらにここからが凄かった、懐へ飛び込んだと思ったら目にも止まらぬ早さで魔導兵を切り刻んだ!!

「ふぅ、これでよし。」

「す、凄いです!カッコいいです!」

「まだ気を抜かないで!来ますわよ!」

そういわれて向こうをみるとゾロゾロと魔導兵が集まってきた、ざっと数えて30くらいかな?っなんてやってる場合じゃない!!この数を相手にするのはムリだよ!

「疾花、魔術を使いなさい!昨日覚えた攻撃魔術!」

「りょ、りょーかい!・・・・・・・あった、よし、いくぞぉー!! 光よ、勇者の名の元に!闇を切り裂き邪を滅する聖なる矢を!〈ライトニングエクスプロージョン〉!!」

手のひらに凝縮された光の玉は詠唱が終わると物凄い速度で魔導兵の方へ進んでいった!そしてその光に触れた魔導兵たちは一瞬で灰に変わってしまい、その瞬間玉は大爆発してすべてを吹き飛ばした!

「い、今のが光輝系魔術最高位の〈ライトニングエクスプロージョン〉!?すっごいわー・・・・」

「流石勇者ですわ、頼もしいですわ。」

「いやぁそれほどでも。」

なんとかひとつめの罠を切り抜けた私たちはさらに奥を目指して歩みをすすめるのだった。



to be cntinued・・・・・

やっと書けた戦闘シーン、しかし疾花のチート魔術のお陰で一瞬で終了!悲しい、もっと文才があれば・・・・ま、作者の後悔は置いておいて。次回は初っぱなから戦闘シーンです!頑張ります!


次回予定


神君廟の最深部までたどり着いた疾花たち。そこで待ち受けていたのは巨大な自律機動兵器だった!

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