序話『そんなことある!?』
どうも、みなさん。藤冨です。
第一話です。
いつだって僕は阿呆で不毛な人生を力一杯エンジョイしてきた。この生き方を曲げる気は微塵もないし、そもそも曲げれるような気がしない。
人間、十六歳──高校生にもなると、性根を戻すのにもペンチではこと足りぬようになる。つまり、術はあるが力業になるってこと。
だから、僕はこのまま『阿呆』として一生を終えてしまおうと思う。読者諸賢、異論はあるだろうか。あるのならばいってみるが良かろう。もちろん、ことごとく却下するけど。
◆
春というのはなんとも、良い響きをしているよね。
ああ、どうも。みなさん、僕の名前は『冴島 真守』といいます。今日から高校二年生になる作者より一年歳食った主人公さ。
──春。
僕はこの『春』という言葉が好きだ。字面が良い。春のあとに『画』なんてつければエロくなるし、なんといっても、響きが好きだ。
だけど、僕は『青春』という言葉は嫌いだった。なんだ、セイシュンって。ただ男女揃って性欲を解放させてるだけじゃないか! そもそもなんだ! セイシュンって。何をもってその概念が生まれたんだ。僕は理解ができないね! いいや、理解したくもないよう!
その時、心地の良い風が吹き荒れた。派手に吹き荒れたもんで、なかなか落ちない僕の黒髪の鬘が落ちてしまい、僕のきれいな金髪が『ハローエブリワン』と挨拶をかます。
「ひぇぇ。なんてこと! かつらが! 僕のかつらが!」
あわてて、掴んで被る。うぅん、目がしぱしぱする。
僕は目を擦った。そして、いざ出発と脚を一歩出すと──、
──そこは、近世ヨーロッパのような町並みが阿呆のように続いていた。
「こんなことあるゥ!?」
僕は思わず叫んでいた。
転移なんですけど!?
国境越えちゃったんですけど!?
どういうことなの、ねえ、どういうこと!?
もう一度言うよ。
「どう言うことだよ!!」
異世界転移した阿呆は地を駆ける
~ 開 幕 ~
普段はアルファポリス様で『笑泣華戀抄』というトチ狂ったもんを投稿しているのですが、華戀抄の方が行き詰まったら息抜き的な感じでこちらを投稿させていただきます。
あと、いらん言い訳をさせていただきますと、『ホラー』とか『異世界』とかより『青春』小説の方が好きです。書くのもまたしかり。