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シークレットゾーン後編の中編

中々変な回になってしまった。


引き続きカクヨムのフォローもお願いします!!

プチケラトプス LV15×2

オヤケラトプス LV30×2

「クルクル??」

「クルクル、クルクル!!」



「かわいーー!!」

「本当にかわいいわね。」

「ん。親子?」

「おそらくそうじゃないかしら。」


「戦わないのか?」

「あれと戦えと?あんた鬼?」

「たぶん草食だし襲わなきゃ襲ってこないと思うよ~?」


親子のトプス君たちはこちらに警戒しながらも草を食べていた。


「しかし、魔物がいなければ完全にリゾートだな。」

「ほんとね。海は綺麗だし動物は可愛いし。」

「少し植物が育ちすぎだけどね。」

「ん。太古の島だから仕方ない。」


「あんたたち、のんきねぇ・・・。」

「ほんとだぜ。気が抜けるわ・・・。」

「あはは!!でもなんかいいね!!」


のんびり観光気分の僕らとは違い、オリバー達は剣を抜き警戒しているようだった。

こんな天気のいい海辺で緊張しろという方が無理がある気がする。


「ほ~ら~。怖くないよ~。葉っぱだよ~。」

「こっちは気の実だよ~。おいしいよ~。食べたことないけど~。」


アイリスとライリーがいつの間にか、トプス親子に近づいていく。

餌をちらつかせながら。


「クルクル?・・・・クル?」(何々?なんかくれるの?)

「クルクル!クルクルクル!!(おいおいやめときなベイビー。碌な事にならないぜ!)


そんなこと言ってる気がする。

親トプスは肩をすくめ首を振っていることから、きっとアメリカンなノリなのだろう。

リアクションがやけに大きい。


「ほらほら~可愛いお姉ちゃんが、おいしいものあげるよ~。」

「食べたことないけどね~。毒があるかもしれないよ~。それでも君は食べるかい~?」


なぜ試練を与える?

子供に何してんだライリーは・・・。


一応鑑定しとくと毒は入ってないようだったが・・・。


「クル~。クルクル。カプッ。」(でもおいしそうー。食べちゃえ。カプッ。)

「クルクル!!クルクル・・・。クルクル?」(オーマイガー!なんてこったい・・・。無事かベイビー?)


子供トプスは恐る恐る食べる。


「クルクル~!!クルクル!」(わ~~!!すごくおいしいよ!!)

「クルクル・・・。クル・・・。クルクル」(ホワッツ・・・?マジかよ。アメイジング・・。)


飛び跳ね喜ぶ子トプスと、驚く親トプス。


「クル!!クルクルクル!!」(ねぇダディ!お礼にあれあげようよ!!)

「クル、クル?クル~。クルクル。」(おいおい、あれをか?全く困った子だ。OK,来な?ここで礼をしなきゃトプスの名が廃るってもんだ)


トプス親子はどこかに案内してくれるみたいだ。


林の中を進むと小さな穴倉があった。

この親子の巣なんだろう・・・。


その中には木の実や草などが沢山積んであった。

子供トプスはその中に頭を突っ込み何かを探す。

お尻がフリフリ振られているのが可愛い。


親トプスは後ろ脚で立ち上がり肩をすくめ「やれやれ」といったしぐさをとる。


やはりなぜかアメリカンに見える。


やがて子供トプスは金色の羽を2枚取り出した。


・金の元始鳥の羽ーー蘇生アイテム。ただし死んでから1分以内に使わなければ効果はない。



なんかすごいアイテムが出てきた・・・・・・・。


「ありがとーねー!!」

「またねーー!!」

「クルクルー!!」(またねー)

「クルクルクルクル。」(さっさと行っちまいな・・・。慣れ合いはなしさ・・・。)


なんだか不思議な出会いをしたな・・・。

アテレコも合ってた気がしたし・・・。


「おにーちゃんツタがあるよ!!」


だから何だ・・・。


「ってことはやらなきゃだね。んんっ。ア~アア~~~~~~!!」


島の山から見える小さな川の近くの木に張られていたツタに、アイリスが飛びつく。

そのままターザンのように渡っていく。


「なかなかの発声だったな。」

「私もやる~!!」

「そうね。なんか楽しそう!」


「まだまだ甘いわね。」

「ん。手本を見せてあげる。」

「まぁ最年少だから仕方ないわよ。」

「ならちーちゃんの後は私ね。」


皆が腕を組みながら評価をしていく。

え?

やるのが普通なの?

何でエリザベスまで当り前な顔してんの?


「ん。ア~~アア~~~~~。」

エリーゼがターザンロープで川を渡る。


「100点。」

「100点ね。」

「当然100点よ。ちーちゃん可愛すぎ!!」


誰だお前ら。

どういう立場の人間なんだ。

なぜアイリスは川の向こうで悔しがってるんだ・・・。


僕が色々考えているうちに皆「ア~~アア~~~~~・・・・。」と気合を入れて渡っていく。


最後に僕が普通に渡ろうとすると皆が期待した目で見てくる。

くそっ、さらっと渡ってしまおうと思ったのに・・・。


「ん、んん。やるか・・・。ア~~アア~~~~~・・・・・。」


恥ずかしさを紛らわすために大きな声でやってみる。


・・・・ストッ。


ふ、着地まで完璧だぜ。

どうだい皆・・・?


「ぷぷっ。おにーちゃんあの「ア~~アア~~~」はないよ・・。」

「プププ。声は出てたんだけどなぁ。」

「ふふっ。そうね。でもあれはちょっと・・・。」

「ん。でも面白かったよ・・・?」


・・・・・・・・・・・。


何が違うのかわかんねぇよ・・・。



「ギャウ・・・?」


突然大きな恐竜が出てくる・・・。

絶対声に反応しただろ。


器がビッグなサウルス LV60


「おいおい・・・。強すぎねぇか・・・?」

「こっちの平均よりLV20もう上だね・・・。」

「でも器が大きいなら見逃してくれるんじゃない・・・?」

「だといいのだけれど・・・・・・。」


「ギャウゥゥゥゥゥゥ!!!!」


僕らと目が合った後ビックナサウルスは吠え出した。


「「「「「「ぎゃゃぁぁぁぁぁ!!??」」」」」」」


「逃げるぞ!!」

「ん。それしかない!!」

「全然器大きくないじゃない!!」

「むしろ小さいよ~~!!」

「ってか体でか過ぎんだろ!!」

「トラックの二倍はあるぞ!!」

「しゃべってないで走れ!!」

「来たぞ!!」


どうやったらあれに勝てるかわからない僕らは走りだす。


突進してきたサウルスは僕らによけられ川に落ちる。


「アイスウォール!!」


エリザベスが川を凍らす・・・が。

パリィィィィィン!!


一度体を振っただけで氷は破られる。


「ギャウウウウウァァァァァアァ!!」


「「「「「すごい怒ってるー!!??」」」」」」


目を充血しながらこちらに走ってくる。

名前負けもいいところだろアイツ・・・。


「ん。ウィル・・・。」


一番足の遅いエリーゼが出遅れる。

僕は急いで駆け寄りお姫様抱っこをしてして走る。


「ん。ありがと。快適。」

「言ってる場合か!!後ろはどうなってる!?どのくらい距離がある?」

「ん。あと5秒で追いつかれる。」

「それを先に言え!!??」


急いで横に飛ぶとさっきまで僕がいたところをサウルスが大きな口を開けて通り過ぎる。

あっぶねぇぇ・・・・。


皆もすぐに追いつかれて同じように横に飛び難を逃れる。


「やるしかないかぁ・・・。」

「ん。腹をくくろう。」


皆も同じ顔をしていた・・・その時。


「「クルクルクル!!」」


プチケラトプスがサウルスに突撃していく。


「駄目だよ!!逃げて!!」


アイリスが叫ぶが突撃はやめる様子はない。

「「クルクルクル!!」」

「ギャウウウウウ!!」

「クルクルっっ!!??


サウルスの尻尾攻撃によりプチケラトプスははじかれて・・・死んでしまった。

「くそっ!!」

「いやぁぁぁぁ!!」


アイリスの悲痛な叫びと共に僕はトプス達を捕食しようとしている二匹の亡骸の前に立つ。


が、これはさすがに防ぎきれない・・・。



「なんぁ?マッスルなの事してんじゃねぇか。」



「鋼鉄の騎士団」が僕の前に立ちサウルスの顔を大盾ではじき返す。


「マッスルジョーク言ってんじゃねぇよ。でも助かった。」

「ガッハッハッハ!!変な叫び声が聞こえてな。来てみて正解だったな!!」


「お兄ちゃんの「ア~~アア~~~~~」だね。」

「ウィルのだな。」

「ん。間違いない。」

「そうね、残念ながら。」


何で僕のだと決めつける。


「それよりアイリス!ライリー!さっきの羽!!」

「「そっか!!」」


二人が急いで亡骸に近づき羽を使う。

すると亡骸が光だし生き返った。


「「・・・・・・。クルクル?」」


なぜ自分たちが生きているのか不思議そうにする二匹。


「ほら、あっちに行って避難してな。それと助けてくれてありがとな。」


「「クル?クルクル~~~~♪」」


僕の言葉を理解したのか僕らの顔をなめて離れていくトプス君たち。


・職業、テイマーを取得しました。


「・・・・もう許さない。サウルス!!」

「そうだね!!絶対に倒してやる!!」

「うん!そうじゃなきゃ気が済まないよ!!」


「よくわかんねぇが来るぞ!!構えろ!!」



こうして「器が大きいサウルス」との戦いが始まった。

登校時間を少し変えてみたんですがいかがでしょう?


皆さんは何時が都合がいいんでしょう?

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