クラスメイト
我が学校の校舎は小中高隣り合わせになっており、大学も近く成績上位100名は受験せずそのままエスカレーター式に入学できる。
ただやはり全て同じ学校なのでテスト対策がしやすく、6割近くの人間は小学校から同じだ。
「じゃまた後で」
「ん。また後で」
最後に千紗と別れ隣同士のクラスに入る。
「よう弥生。もうAOLの準備はできたか?」
「今晩やるよ」
「かーー!相変わらずのマイペースだな!俺なんて待ちきれなくて時間になったらすぐにダイブしたぜ?多分日本で一番乗りだ!」
残念ながら一番はユイだ。
「朝から元気ねあんたは。おはよう弥生。私も今晩やるつもりよ」
「みんなおはよー!タクは相変わらず声がでかくてうざいね!因みに僕も待ちきれなくて準備はばっちりだよ!」
「二人ともおはよ」
「うざい言うな。男は元気な方がかっこいいんだよ」
「ばかじゃないの?何で私はこんな奴のことが……」
「あははは!うざっ」
前のうるさくウザいのが親友の爽やかイケメン拓郎だ。運動神経がよくイケメンだが廃ゲーマーだ。因みにモテる。
腹立つくらいに……。
後の二人は本人は否定するがソフトギャルのユリとボクっ娘で短髪の加奈だ。
あと話から分かるようにユリはタクの事が好きだ。だがタクは香織さんに惚れている。一度告白して振られているが、まだ諦められないらしい。因みに振られた言葉が「あんたに興味がわかない」だ。香織さんマジ女王様。
「そうだ。俺は大盾と片手剣にしたぜ!弥生に寄ってくるやつは全て俺がなぎ払ってやるから安心しな」
「お前じゃ安心できねーよ」
「みんなお早う。弥生女の子みたいな顔してるんだからは タクに守ってもらいなさい。そして男同士で付き合いなさい。男同士で。この場合弥生は受けね」
「なっ!!ダメよタクは弥生と付き合っちゃ!」
「付き合う訳ないだろ。おはよナギ。相変わらず腐ってんな」
「ふふっ。褒め言葉として受け取っておくわ」
この婦女子はナギ。クラス委員長だ。いかにも委員長という感じで黒縁眼鏡が似合う容姿をしている。
加奈は「あははは」と笑いタクは「やめてくれ」、想像しちまったと呟いた。
想像するな。
クラスでは大体この4人と一緒にいる事が多い。そして千紗が山下グループのお嬢様だと知っている唯一のメンバーだ。
いや、正確には千紗のクラスにもう1人いるのだが物語に関係してこないので割愛。
「そういえば加奈。「僕」はやめて高校から私にするんじゃなかったの?」
「んーまだ僕には早かったみたい。来年からがんばるよ!」
「それ毎年言ってないか?」
「はぁ、言ってるわ」
「あははは」と加奈。大人になったら困るぞ。それでいいのかお前と心の中で思った弥生であった。
時は変わり放課後。
「はぁーやっとおわったぁ!!」
「うるさ。お前体育以外寝てたじゃねぇか」
「仕方ねぇだろ。あと一週間しかないから挨拶回りとか忙しいんだよ」
「ゲームのせいにすんな。加奈とユリはちゃんと起きてたぞ」
廃ゲーマーであるタクは、AOLに合わせてサービス終了するファンタジーゲームで、ギルドマスターをやっている。そしてタクがやるならとユリもやり、ユリが不安だからと加奈も誘いやっていた。
「まぁ私達はガチ勢じゃないから挨拶する人あんまりいないし」
「そうだねぇ。ユリっちはタク以外とあんまり喋らなかったからねぇ。ひひっ。」
「ちょ、加奈!!」
「確かになぁ。俺にべったりだったもんなぁお前」
「えっ?い、いいじゃない別に。……迷惑だったかな?」
「別に。それに俺もお前がいてくれて助かってるし有難いよ」
「ええっ!そ、そ、そう?なら良かった……」
ユリ顔真っ赤だなぁ。でもきっと……。
「お前の人見知りは知ってるからな。ギャルのくせに人見知りってなんだよ。そろそろ俺離れしないと彼氏の1人もできねぇ「うっさい!!」ぐふぉ!?」
ユリの右ストートが見事に決まる。
まぁこうなるわな。
クラスもみんなも慣れた感じでもはや反応すらしない。
「私も知り合いはほとんどいないから気楽なもんよ?」
ナギは格闘ゲームをやっている。
といってもこの細い体で戦えるわけもなく目的は別にある。格闘ゲームはプレイヤースキルがとても重要な為、プレイヤーはマッチョな男が多くつかみ技をやられないように基本皆服装は短パンのみだ。
ナギ曰く男同士が汗まみれになって絡んでいる(?)姿を見てハァハァしているだけとの事。
こいつは既に末期なのだろう。
そんな会話をしながら皆ダイブする為解散し帰宅した。