表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の色は濁り色  作者: ピチュを
4章 心の支え
46/47

4章 1話 真実はいつも唐突に

おはこんばんにちは!ピチュをです!

最近寒くなってきましたねー。私なんかは家に居ても寒くて仕方ないので、上着を着ていることが多いですw

さて、今回から4章の始まりです!

章タイトルに関してですが、後々変更がある可能性があります。

何分まだ4章の序盤しか書けていないもので、これでいいのか悩んでいるので(;^ω^)

もし変更になるようだったら、活動報告の方でお知らせいたします!

さぁさぁ、帰ってきた健一と待っていた梨沙の日常をお楽しみください!

ホームルーム終了後、いつものごとく転校生にクラスのほぼ全員が群がる。と思っていたのだが、香恵のところには数名の男子と数名の女子しかいなかった。大半は健一のところに来ている。


「おい高尾!いきなりいなくなったと思ったらいきなり帰ってきて、どういうことだ!」

「高尾君!梨沙ちゃんに引っ越し先も言わずに出ていくって何事だったの!?」

「健一!なんで連絡しても返さなかった!」

『高尾(健一君)!』

「まてまて!一度に言われても分かんねぇよ!」


相変わらずの質問攻めだった。それもそうだ。梨沙すら詳細の知らない引っ越しから帰ってきた健一だ。みんな聞きたいことが多いのだろう。


「答えられるもんは答えっから一つずつ言いやがれ!」

「じゃあ聞くが、転校した理由はなんだ?前回と今回、理由は違うんだろ?」

「あぁ...前の転校に関しては親と一緒に行ったからとしか言えない。帰ってきた理由はいえねぇ」

「なんで言えねぇんだ?」

「それを言ったら答えになんだろうが...」

「流石にだまされねぇか」


男子はそういうと次々と質問をしていった。半分ほどしか健一は答えなかったが、満足したように全員が帰って行った。すると、少し疲れ気味の香恵が近くに来た。


「香恵ちゃんお疲れ様」

「うん...人が少なくて助かったよ」

「セリア君たちの時はすごかったんだけどね。やっぱり健一君も帰ってきたからかな?」

「そうじゃないかな?高尾健一君は人気あるしね」


香恵はそういうと、ぐったりしている健一の方を見た。


「なぁ、お前、いつまで俺をフルネームで呼ぶんだ?」


健一は香恵に向かってそう言った。確かに香恵は健一のことをずっとフルネームで呼んでいる。


「お、男の人の名前を呼んだ経験がないからなんて呼んだらいいかわかんなくて...」

「んなの気にすんな、好きに呼べ」

「じゃ、じゃあ、高尾君で...」

「ん」


健一は軽く返事をした後、またぐったりと机にもたれかかった。


「香恵ちゃんは前の学校とかではどうしてたの?」

「前の学校は女子高だったから、男子居なかったし」

「そうなんだ!女子高だったんだ香恵ちゃん!」

「そうだよ。あやから聞いてなかったの?」

「さっちゃんとは話す機会があんまりなくてさー。香恵ちゃんが来るっていうのも知らなかったし」


梨沙は笑いながらそう言った。実際彩香と梨沙は話す機会があまりない。彩香は学年長としての仕事や家の用事もあり教室にいることが少ない。それに梨沙も学級委員長なので、休み時間は先生に頼まれその仕事をすることもある。


「そうなんだ。まぁ、話てたとしても知らないと思うけど」

「え?」


香恵のその言葉に疑問を持つ梨沙。それもそのはず。香恵がわざわざ転校してきたのは、彩香と同じ学校に通うためだと言うのは聞いている。なのになぜ香恵は、彩香は知らないと思うと言ったのか。


「あやには言ってないんだよね」

「え?だってさっちゃんと一緒に学校通うために転校したんでしょ?」

「うん」

「じゃあなんで言ってないの?」

「言っちゃったら面白くないじゃん?あやの驚いた顔が見たいしさ」

「あー」


梨沙は納得してしまった。香恵と会う機会はほぼなかったが、数回あっただけでわかっていた。香恵はこういう性格なのだと。

梨沙がそう考えていると教室の戸が勢いよく開かれた。


「かー!?」

「ほら、驚いた顔で来たでしょ?」


香恵はそう言い、教室に入ってきた彩香を笑いながら手招きしていた。彩香は香恵のところまで視線をずらすことなく歩いてきた。


「さっき学年主任の先生から転校生が来たって話を聞いて、かーの名前があったからびっくりしたじゃない!?」

「その驚きっぷりいいねー。それが見たくて転校したんだよー」

「まったく...かーはそういう感じだもんね。本当にびっくりしたんだからもうやめてよね?」

「もうやめてって言ってもこれ以上やりようがないよ?」

「それもそうか」


そのやり取りが終った頃教科担の先生が教室に入ってきた。


「ん?丸谷か?もうすぐ授業時間だ。自分のクラスに戻ったほうがいいんじゃないか?」

「あ、もうそんな時間。はーいすぐ戻ります。じゃ、また昼にくるね」

「わかったよあや。また昼に」


そう言って彩香は教室を出て行った。

香恵も自分の席へと戻っていく。その際、健一の机の中に手紙が入っていた。見るからに普通の手紙ではなかった。健一は梨沙に見せることなく手紙を見た。




昼。彩香が梨沙のクラスにやってきた。梨沙と健一の席をくっつけ、そこに彩香と香恵の二人が来る。だが、そこに健一の姿はなかった。


「あれ?高尾君はどこ行ったの?」

「健一君なら職員室に用があるって言って出て行ったよー。あ、さっちゃんは健一君の席に座っていいよ」

「ありがとー。そっかー、どうせならいろいろ聞きたかったんだけどなー」

「いろいろ?」

「高尾君が向こうで何やってたのかなーって思って」

「あや、それは聞かない方がいいんじゃない?さっきみんなに聞かれてたけどほとんど言ってなかったし」

「そうなの?じゃあ流石に聞けないか」


彩香、香恵はそう言って机に弁当を広げた。


「か、香恵ちゃん?」

「ん?」

「それ...一人で食べるの?」

「そうだけど...なんで?」


香恵の前には重箱が広がっていた。中には彩りよく、かなりの量の食べ物が入っていた。


「あ、そっか。梨沙はかーが食べる量が多いの知らなかったっけ」

「え、ってことは本当にこれ一人で!?」

「うん」

「作るの大変そう...」

「半分は昨日の夜のあまりだし大丈夫だよ。梨沙も足りなかったら少し分けてあげる」

「いや、見てるだけでお腹いっぱいになりそうなんだけど...」


梨沙の弁当は一般的なサイズで、半分はおかずで半分は白米が入っている。


「大丈夫、残したら食べてあげるよ。残したら親が悲しむからね」


香恵はそういって、自分の弁当を食べ始めた。一口が大きく、飲み込みも早いため、すぐに食べ終わってしまいそうな勢いだった。


「かーはなんでこんなにいっぱい食べるのに、どこもかしこも小さいのやら」

「それ、どういう意味?」


香恵は彩香を睨みつけた。香恵は身長も胸もかなり控えめだ。そして、ここまで食べるのにどうしてと言わんばかりに痩せている。


「なんでもなーい。はぁ、太らないっていいよねー」

「私も食べたらすぐに太っちゃうからうらやましいなー」


彩香と梨沙はそう言いながら弁当を食べ始めた。




彩香と梨沙が弁当を食べ終え話していると、数分と立たずに香恵も弁当を食べ終えた。


「早くない!?」

「え?いや、こんなもんでしょ」

「梨沙、こんなんで驚いてたら体がもたないよ」

「それどういう...え?」


梨沙は驚きに声を失った。それもそうだ。重箱に入っていたおかずやご飯をぺろりと飲み込んだにもかかわらず、今はパンを頬張っている。


「か、香恵ちゃん...本当に大丈夫?やけ食いはよくないよ?」

「ふぁふぇふいふぃふぇふぁい(やけ食いしてない)」

「梨沙、あれがかーの本当の姿だよ」


彩香は梨沙の肩にそっと手を置き、そう言った。

理解しきれない梨沙は唖然としていた。そこに、


「リスみてぇだなお前」

「ふぃふふぁふぁい!(リスじゃない!)」

「あ、健一君お帰り」


健一が帰ってきた。


「おお高尾君!久しぶり...って、朝会ったか」

「丸谷か」

「席借りてるよー」

「それは構わんが、何か用でもあったか?」


健一は彩香の動作でそれを察した。隣に椅子を持ってきて、健一に座るよう誘っているのだ。


「まぁ、なくはないかな」

「まぁいいか。座るぞ」


健一は椅子を取り、梨沙の隣に持っていって座った。


「相変わらずのラブラブ感だね...まぁ、それは置いておいて、聞きたいことがあるからご飯食べながらでいいから答えてよ」

「答えられる範囲でな。聞かれることに関しては大体の予想がつく」


健一は弁当を広げながらそう言った。


「じゃあ、なんで引っ越したの?」

「前引っ越したのは親の仕事の都合だ。今回は俺が無理言って帰ってきた」

「親の仕事の都合?何してるの?」

「一応教師をしてる。転勤になって引っ越すことになった」

「へぇー。あ、そうそう。かーとは知り合いなの?なんか親しそうだったけど」

「知り合いってわけじゃないが、まぁ、世話にはなったな」

「それって下の世話?」

「ほかに聞きたいことは?」


彩香の茶化しには乗らず、弁当を食べながら彩香の質問に必要最低限で答える。


「じゃあ、今日の昼どこに行ってたの?」

「電話してただけだ」

「誰と?」

「母さんだ」

「何の話?」

「生活費のな。必要最低限だけ出すからあとは自分でどうにかしろって」

「じゃあバイトするの?」

「まぁ、バイトが一番の手だろうな」

「へー。でもさっき梨沙が、職員室に用があるから出て行ったって言ってたけど?」

「まぁ、職員室にも行ったが」

「何してきたの?」

「生徒手帳貰いに行っただけだ」


健一は生徒手帳を見せる。


「へぇー。じゃあ最後にもう一つ」


彩香が何を言おうとしているのか、健一は分かったように殻の弁当箱をしまい始めた。だが、健一の予想は大きく外れ、その質問が、この場にいる全員に衝撃を与えた。


「多々見静香って知ってる?」

「あぁ、向こうの学校でのクラスメイトだ」

「クラスメイト...ねぇ」

「?なにが言いてぇ」

「その子と()()()()()()()っていうのは...本当?」


その言葉が、クラス全体を凍り付かせた。梨沙は驚きを隠せないように、口を開けたまま、唖然としている。


「おまえ、何言ってんだ?そんなことあるわけ──」

「じゃあこれはなーんだ」


彩香は突然形態を見せてきた。そこには健一と静香が手をつなぎ、カフェに入るところが撮影されていた。


「...これどこで撮った」

「さぁ?私の友達から回ってきた写真だからどこかはわかんない」


梨沙もその写真をのぞき込む。体格、顔や髪形、ほぼすべてが健一と一致していた。梨沙は目に涙を浮かべていた。


「......これ...健一君?」

「......」


健一は肯定も否定もせず、ただ無言だった。その健一の反応を見た梨沙は、何も言わずに教室から勢いよく出て行った。


「ちょっと梨沙!?」

「ま、こうなるよね」

「ちょっとあや!」


驚く香恵に冷静な彩香。彩香はこうなると思っていたらしい。


「さて健一君。どうなのかな?梨沙もいないし別に告げ口したりはしないよ。さすがに言えるでしょ」

「...はぁ...しかたねぇな」


健一は渋々、写真のことを話した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ