君の流転すリインカーネーション
乗り込む 満員電車
過ぎゆく景色さえ 置き去りにされたままで
駆け出し ヒールさえも折れて
今日の出だしは低調 風向きもすでに悪し
髪をかきあげ 歯がみする君の
君の人生 その苛立ちだけが すべてかい?
時折 迷子になる 東京の
その狭い路地裏に 輝く原石
命を育み 伝える 力よ
君はそんな奇跡にだってなり得るんだ
君の流転し 回る リインカーネーション
僕は君ともう出逢っていたんだ
好きじゃない女の子も 時に口説いて
遠回りしてさ
君の回転する 記憶の底で
僕はまだ見えぬ人なのさ
冗談言って 時に失敗して
遠回りしている
僕は君を見つけ出すよ きっと
シェルターのあるこの街で
ベルが鳴らない目覚まし
壁に投げつけて 不機嫌な君も
眠い目を こすりながら
歯を磨き お風呂に入る ミスだって
そんな自分を許してあげてよ
君の生き甲斐は 昨日こなした仕事だけかい?
忘れてた バッグに潜ませたあの日の
まだ思い出せない 僕との太古の想い出よ
僕を連れて 駆け出す 静かな海
君はそんな景色だって見ることが出来るんだ
君の周回軌道上の 輪廻転生
僕と君はまた出逢うんだ
酔っ払いに絡まれて 無視して
遠回りしてさ
君がグルグル回る 想い出の中で
僕はまだ会えぬ人なのさ
雨水を蹴って 時に転んで 遠回りしてる
僕は君を探し出すよ きっと
ドームに覆われた この街で
光り輝く星々
藻屑と消える惑星
堕ちていく流星群
爆発する新星
そのすべてが
記憶が
蘇る
君の流転し 周る リインカーネーション
僕は君をもう知っていたんだ
嫌いな奴とも 時に笑顔を交わし
遠回りしてさ
君の迂回 直進の 記憶の底で
僕は今に見えだしそう
澄ました顔の あいつを時に口説いて
遠回りしてる
僕は君を見つけ出すよ きっと
万に一つの可能性でさえ超えて
詩の一つでも書き連ねて
死と隣り合わせになりながらも