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暴走首都高

まりーたんはあなたに電話なんかしてません!天罰を下すための嘘電話ですよ。

まりーたんはまだ1歳ですから満足に話せませんから。


バカは騙され新宿に向かうのだが、やっぱりバカはバカ。

4時間あればたどり着けるはずの新宿に何時までたってもたどり着かない。


天罰を下そうと待つ者たちはいつまでこのバカを待つ事が出来るのだろうか?

大都会新宿。・・・車が多い!

もっと人が多い!信号多い!スクランブル交差点?

いつ渡ればいいんじゃい!大体ここは新宿なのかぁ~い!?

歳のせいか興奮すると目まいと息切れがする。


ワシは堤源次郎。72歳未年。身長193㎝体重110㎏プロれすらー並みの体格で数々の

修羅場を潜り抜けた男じゃ。今でも腰も曲がっておらんのが自慢じゃ。

じゃが今は大っ~変、困っておる。


全ての始まりは3日前に遡る。

ワシの可愛い曾孫のまりーたんが電話をよこしたんじゃ。

「おじいちゃん好き。」なんて片言の日本語で言われたもうヘロヘロじゃ。

まりーたんにサプライズで会いにいく事に決め、若い女との約束をすっぽかし

愛車に乗り込み速攻で新宿を目指した。

まあキャサリン(若い女)との約束は今度埋め合わせすればいい。


*注意1 キャサリンとは勿論キャバ嬢である。

 注意2 約束は同伴である。

 注意3 ゲンじぃからすれば50歳でもピちピちギャルである。


始めの試練は田舎を出て6時間後じゃった・・・

ここから先は東京都の看板を見つけ

まりーたん今行くよ~なんてハイテンションがいけなったのか

都内の道路が年寄りに優しくないのか解らんが、

乗る気も無いのに自然に首都高に乗ってしまった。


まあ、仕方ないわい。長い人生こんな事もあると諦め。

次の料金所で気前よく料金を払い(嘘である。本当は金が惜しくて差し出した千円札をガッチリもって離さなかった。)


一般道に合流。新宿を目指し10分ほど走って左折。


左折したら、なぜかそこは首都高だった・・・


何が悪かった?なぜ神はこんな仕打ちをするのだ!

おお神よ、そんなに私が悪いのですか?

何となく左折は、罪なのでしょうか?

それにしてもあんまりです。

2度も首都高に乗せるなんて・・(´;ω;`)


まあ、ええわい!こうなったら首都高で新宿目指してやるでぇ!

神様がなんぼのもんじゃい!ワシの人生だって終わりが近いんじゃい。

もうすぐ神様に近づくでぇ~


注意4 他の人はわかりませんが、こいつは死んでも神様に近づけません。

注意5 こいつは関西人に憧れているエセ関西人です。

    聞きかじりの関西弁を話す、かわいそうな東北人です。


この勢いはかなり続いたわい。東京タワーを見た時はワシのテンションはMAXに

なっておったが、それも三回目の東京タワーを見た時に、だだ下がりになった。


1度目。うおお!東京タワーじゃ。キャサリンに土産話が出来たワイ。

    これで、約束スッポンかましもチャラやでぇ~


2度目。さっき見たのは東京タワーじゃなかったっんか~い。

    こいつが本物の東京タワーじゃ!キャサっリーン~空からも見えるか!

    注意6 キャサリン・・・生きてます。


3度目。さっき見たよな、赤いタワーを・・・確かに見た。間違いない。

    赤いタワー。これでこれで3度目の赤いたわー。東京タワーはどこだ!

    注意7 首都高3週目を認めたくないようです。


俺のテンションは下がった。だが10分後、赤いたわーの謎が解けた。

小さい頃、銀司が得意げに話していた記憶が蘇ったんじゃ。

「源次郎しってるか!東京タワーって3つあるんだ。」

ワシの記憶力もまんざらではないのう。銀司~お前は偉いのう。

ホントに東京タワーは3つあったわい!


キャサッリ~ン!・・・これは、もうええか。

なぞは解けた!後は新宿に行くだけ。ワシは愛車のアクセルをさらに踏んだ。


4度目。もう間違える事はない。間違いないあれは東京タワーだ!

    銀司はクソガキだったわい。

    地獄の銀司!聞こえるかクソガキ!

    東京タワーは4つあるんじゃ!よく覚えととけ!

注意8 もう、説明はいりませんね。こいつはバカです。はい。


田舎を出て33時間。都会はなんて幻想的なんだ・・・もう何度、東京タワーを

見た事だろう。首都高迷路との別れの時が来た。


齢72歳。とは言ってもまだまだ体力には自信があるが

首都高迷路でワシの愛車が先に根を上げてしまった。

ワシは此処まで戦った愛車に「ありがとう。」そう告げて一人静かに

首都高を降りた。

(本当は周囲からのクラクションにビビッて逃げた。)


・・・・


ハイ、ハイ。は~い!認めます。

ガス欠でしたよ。33時間走り続けたらそら

ハイブリットカーでも止まりますって。


首都高に車を乗り捨てた?悪いんですかぁ?

動かないんですよ~。

JAF?はぁ~

そんなもんは田舎にはありません。


齢72歳。193㎝体重110㎏はだてじゃ無いわい!

いざとなったらボケた振りで、たいがいは逃げられるんじゃい。


注意9 次回に続きます。

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