第十四話 少女の思い~シャルロット~
ホクトさまが勇ましく声をあげ、戦端を開かれました。
先に仕掛けたのもまた、ホクトさまのほう。
「飛び行け、氷の礫よ。――凍結氷弾っ!」
ホクトさまの掌より放たれた一塊の氷弾が、槍を手にしたアーロンへと迫ります。
それは、槍の届く範囲外からの一撃。
むろん、アーロン相手では牽制にもならないでしょう。
氷の魔術はしょせん、物理的なもの。ゆえに、槍で弾き散らすことも容易。
しかし、それはホクトさまとて理解しておられるはずです。
その証拠に彼は、氷塊が砕かれようとも微塵も動揺の色を見せませんでした。
ただ静かに剣をかまえ、アーロンからの攻撃に備え始めます。
得物の長さにおいては、アーロンが有利。
そも彼のパラディンは、老いたりといえど法皇国最強の騎士なのです。
パラメーター上は互角、あるいはホクトさま優位でも、アーロンの有する技能の数と戦闘経験の豊富さは、パラメーター上の不利を補って余りあるはず。
それに果たして、ホクトさまは勝てるのか……。
いえ、それだけではありません。
ホクトさまの『耐』は確かに先ほどAランクに上がりましたが、上がりたてのAランクはBランクに毛が生えたようなものなのです。
アーロンの『力』に耐えきれるようなものではないはずなのです。
一撃であってもその身に食らえば、一体どうなってしまわれることか……。
……いけません。
ホクトさまはセイヴァーなのです。
そうである以上、彼に敗北の二文字はないのです。
ホクトさまを召喚したわたくしがそれを信じずして、一体誰が信じるというのでしょうか。
アーロンの一歩目の踏み込みは、力強くも落ち着いたものでした。
まるで、水面に舞い降りた白鳥のよう。
けれど、そこから先の動きは神速。
手にした槍で、四方八方からホクトさまへと突き入れていきます。
むろん、黙って串刺しになるようなホクトさまではありません。
外見こそ、まだ十七歳の少年ではありますが、彼はセイヴァー。
おそらくは『集中思考』を用いて、アーロンの繰り出す槍を長剣で巧みに受け流していきます。
「この状態からの反撃は、厳しいですね……」
隣で呟く声がありました。
それは、わたくしとカミラに挟まれる形で並んでいる、エアリィのもの。
当然、わたくしは否定の言葉を返します。
「そんなことはありません。ホクトさまはセイヴァーです。たとえどれほどの窮地に立たされようとも、負けることはありえません」
「もちろん、負けるとはわたしも思ってないですけど。でもシャル、あなたはホクトさんのことを過信しすぎていると思いますよ? セイヴァーであっても、彼はわたしたちと同じ人間なんですから」
確かに、ホクトさまは万能ではありませんでした。
国のためには、親しい者であろうとも切り捨てなければならないときがある。
そんなお母さまの言葉を否定し、論破することは、彼であってもできなかった。
ですがホクトさまは、この国のために犠牲になるよう命じられたというエアリィの命を救ってくださったのです。
論破はできなくとも、行動によって『犠牲がでない未来』を勝ち取ってみせたのです。
代償を支払うことなく、皆が『救世主』と共に笑っていられる世界があったらいいのに。そんなわたくしの望みを、まさに具現化してくださったのです。
だというのに、なぜ彼女はホクトさまを否定するようなことを口にするのでしょうか。口にできるのでしょうか。
「エアリィ、ホクトさまをわたくしたちと同列に扱うのは失礼というものです。『救世主』とは創聖神の代行者、絶対の天上存在。
そも、神の行いを代行できるのは神だけです。である以上、ホクトさまはわたくしたちよりも一段――いえ、数段上の存在であるはずでしょう?」
「それはさすがに言いすぎだと思うんですけど……。それに、信頼を寄せるのはいいことだと思いますが、それもあんまり過剰だと、ホクトさんが潰れちゃいかねないですよ?」
「それはありませんよ。他者からの信頼を得て自分に自信を持つことができた者は、決して倒れはしない。他ならぬ、お母さまがそう仰っていましたから。ですから、寄せる信頼は過剰なくらいでちょうどよいのです」
もちろん、過ぎた信頼を重荷に感じ、潰れてしまう人間がいることはわたくしだって知っています。
けれど、エアリィの心配は無用のもの。
過剰とも思える期待や信頼、そういったものを背負えるからこそ、彼は『救世主』と成りえた。そのはずなのですから。
エアリィは軽く嘆息し、ホクトさんたちのほうに目を向けました。
「まあ、確かに大丈夫ではあるんでしょうけどね。――それに最悪の場合は、わたしが支えれば……」
聞こえなくはなかったけれど、小さな呟き。
それに耳ざとくも反応したのはカミラでした。
「あら? エアリィは『救世主』に好意的でもなければ敵対的でもない、中立の立場を貫くことにしたんじゃなかったっけ?」
「ええ、そうですよ? いまだって完全に中立……いえ、見方によっては否定的ですらあったじゃないですか、カミラさん」
「う~ん、それはそうなんだけど、微妙に好意的になりつつあるような気が……ってまあ、それはいいか。ほら、そろそろ戦況が動きそうよ? ホクトの気が強くなってきてる。あれは、なにか仕掛ける気でいるわね」
まさにカミラが言うとおりでした。
ホクトさまは普通に剣をかまえているときよりも深く腰を落とし、アーロンを強く睨みつけています。
それに気づき、アーロンもまた口を開きました。
「おや、『威圧』で隙を作ろうとしておるのですかな? もしそうだとしたら無意味というものですよ? 私たちは共に『威圧』と『鋼の意志』の技能を有しています。そして『鋼の意志』は同ランク以下の『威圧』を打ち消すことができる。
つまり、私たちはお互い、相手を威圧することで動きを封じることはできないのですよ。これは千日経とうとも変わらない。――それとも、ホクト殿には別の狙いがおありなのですかな?」
それは、楽しむような声でした。
互角の相手と戦えることを、心から喜んでいる声。
生来、争いごとを好まないわたくしには、どうにも理解しがたい感情。
けれどホクトさまは、それを聞いて嬉しげな表情をお浮かべになりました。
「まあ、一応は。もっとも、『威圧』のほうはしようと思ってしてたわけじゃないんですけどね!」
そうして、彼は大きく後ろに跳び退ります。
対するアーロンはそれを――追わない!?
ホクトさまを警戒するように、その場に留まっている……?
ややあって、彼のセイヴァーの口が開かれました。
「――光よ集え、我が元に」
それは、呪文の詠唱。
「影は滅せよ、形無き波動に呑み込まれ」
しかも、一節や二節で終えられるような簡単なものではなく。
「この世は虚ろ。ゆえに我は示そう、導きの光、真なる世界へと続く道標を」
五節以上からなる、中級魔術。
「さあ、呑まれるがよい、逝くがよい。集いし光に、その身を委ねよ――」
その詠唱を聞きながら、しかし、アーロンは動きませんでした。
彼の魔力を、魔術の技量を確かめるつもりでいるのでしょうか。
そして、ホクトさまが『解放言語』を口にされ、ついにその魔術を解き放たれました!
「精神滅裂波っ!」
それは、エアリィが使用した<精神裂槍>の強化版ともいえるもの。
蒼白き光の波動を放ち、相対する者の精神のみを引き裂く術。
その波動はアーロンへと向かい――正面から受け止めんと仁王立ちしていた彼の胸板を直撃しました。
「――効いて、ない……?」
呟きは、むろんホクトさまのもの。
六節からなる魔術だったのです。
その驚きは、当然のものといえるでしょう。
しかしそれに、アーロンは苦い笑みを浮かべました。
「いやいや、効いておらぬなどということはありませんよ。ただ、私の鎧もホクト殿のものと同じく、魔術の威力を軽減する魔道銀でできております。
それに私は、『抗魔力』と『善性』の技能を有してもいる。前者は魔術全般の威力をある程度抑え、後者は光属性の魔術に対してのみ、強力な護りとなる。
この三つの護りがある限り、光属性の魔術で私に膝をつかせることはできません」
「なるほど……」
それを聞いてからもホクトさまは、しばらく魔術による攻撃を続けられました。
用いる魔術の主な属性は、風と氷。
どちらも彼のマジック・ポテンシャルに存在するものです。
ホクトさまにとっては、それらがもっとも相性がよい属性なのですから、その選択は自然なものといえました。
しかし、もうアーロンは長い詠唱を必要とする魔術の行使を許しませんでした。
詠唱を終えられるのは、大抵が二節まで。三節以上の魔術は唱え終えることなどできず、ことごとくその詠唱を中断させられてしまいます。
そして、たかが二節程度の初級魔術では、アーロンの護りを破るには到底至りません。
必然、ホクトさまは魔術による攻撃をおやめになりました。
「――結局、馬鹿みたいに突っ込んでいくのが俺らしいってことなんかな……」
いまのままではチェックをかけられたも同然。
どれだけ不利な戦いになろうとも、戦況を覆すにはそれしかない。
それくらいは、わたくしにも理解できました。
「――らあっ!」
右の肩をアーロンに向け、ホクトさまは一直線に地を蹴って走りだしました。
むろん、斬撃が繰り出されることはありません。当然です。振ったところで届かないと、誰の目にも明らかなのですから。
一方、アーロンのほうは容赦がありませんでした。
槍の柄の部分を用いての、疾風怒濤の薙ぎ払い。
ホクトさまはどれも紙一重でかわされましたが、わたくしにはそれが奇跡としか思えませんでした。
アーロンの槍術ランクはBです。
初戦でホクトさまと戦った兵士と変わらないのです。
なのに、『速』のランクが違うだけで、これほどのものになるだなんて……!
――この者は、異界からではなく、初めからこの世界に遣わされた『救世主』なのでは。
アーロンは昔、そう言われていたそうです。それほどの使い手だったそうなのです。
老いたがゆえに、ほとんどのパラメーターと技能がワンランクずつ下がってしまったとのことですが、全盛期の彼は『赤の法剣アストレア』を振るい、法剣に秘められた真なる力をも使いこなしていたといいます。
そんな当時のアーロンが、ホクトさまの相手ではなくてよかった。
そう思ってしまうのは、果たして『救世主』に対する侮辱となってしまうのでしょうか?
……そうなのかもしれません。けれど、やはりわたくしは安堵せずにはいられませんでした。
槍による攻撃をかろうじてかわしているホクトさまの姿を見れば、こんな思いを抱いてしまうのは、人として当然のことだ、と。
「くそっ! なかなかっ、反撃に移れねえなっ……!」
「ふふっ。そう易々とはやらせませんよ。しかし……全力で槍を振るうのはいつ以来か。久方ぶりの戦いに血が滾りますな! このような感覚は、長らく忘れていましたよ!」
アーロンの槍が振るわれます。
それをかわすホクトさまの表情には、初戦やエアリィと戦っていたときのような余裕など微塵もありません。
しかし、先ほどの攻防と、いま繰り広げられているそれ。
それら二度を見た限りでは、どうやら『速』の高さは、わずかながらホクトさまのほうが上回っているようです。
もちろんランクだけでいうのならば、ホクトさまとアーロンの『速』は同等です。
しかし、現実には当然ながら差があるのです。
そもランクとは、創聖神の尺度によって決定づけられた『大まかな強さ』でしかありません。
仮に、一から二十までをEランク、二十一から四十までをDランクといたしましょう。
これに従ってランクづけを行った場合、一も二十もEランクとなります。
この場合、表示されているランクは同じでも、そこには埋めようのないほどの差があるのです。
では、二十と二十一ではどうでしょうか。
わたくしの挙げた例に従ってランクづけするのならば、二十はEランク、二十一はDランクとなります。
しかし、ステータスにおけるランクの表示だけ見れば大きな開きがあるように思えますが、実際には差などほとんどないのです。
線引きされたラインを超えているかいないかというだけで、実質、この二つは非常に拮抗しているのです。
以上のことを鑑みれば、ホクトさまとアーロンのパラメーターが本当に互角なのか、非常に疑わしいところです。少なくともホクトさまの『耐』は、まだ限りなくBランクに近いはず……。
ですが、『速』は上回っている。そのことだけは二度の攻防で確信できました。
あれならば、剣のみで槍を捌ききることも不可能ではないのかもしれません。
まして、ホクトさまの剣術技能はSランク、アーロンの槍術技能はBランクなのですから。
槍は剣よりも間合いの面で有利に立てます。それは事実です。
しかし、それのぶんだけランクを一段階上げて考えてみたとしても、しょせんはAランク止まり。Sランクにまで届いているホクトさまの剣術技能には敵わないはずです。
仮に、ホクトさまが不利になった分だけ剣術技能をランクダウンさせたとしても、Aランクに下がるだけ。
これなら両者の間に差は生じず、まったくの互角となります。いえ、『速』の高いホクトさまが有利とすらいえるはず。
もちろん、それで懸念がすべて消え去ったわけではありません。
ホクトさまは体術のみで槍をかわしていますが、アーロンには体術の他にも『見切り』と『危険感知』があります。
つまり、『創聖神の加護』がどこまで働くのかによっても変わってきますが、ホクトさまの攻撃はかなりの確率でかわされてしまうのです。
けれど、ホクトさまならば。
わたくしのお仕えするセイヴァーならば。
たとえどれだけ不利な戦況であろうとも、必ず覆して勝利を収めてくださるはず……!
ホクトさまが槍の先端を弾き、その流れでアーロンへ斬りつけようと長剣を振り上げます。
しかしそれは戻ってきた穂先に阻まれてしまい、叶いませんでした。
「その体捌き、剣の振り、まさに見事の一言ですな。そして失礼と存じてはおりますが、本気になった私とこれほど長い時間打ちあえるとは思ってもいませんでした。
このような戦いができたのは、オルグレン領の先代領主くらいのものでしたよ」
オルグレン領の先代領主。
お母さまから聞いたことがあります。
アーロンにも匹敵する実力を有していた、アストレア法皇国オルグレン領の領主。
領民からの人望も厚かったという、流行り病により亡くなられた『ロードナイト』。
天寿を全うすることこそ叶いませんでしたが、多くの者に惜しまれながら逝ったとのことですから、きっと幸福な最期を迎えられたのでしょう。
情の類をあまり見せられないお母さまをして『彼にはいずれ、アーロンに代わって兵をまとめてほしかった。彼がアーロンと共に並び立てば、アストレアは無敵の皇国となれたでしょうに』と心底口惜しそうに言わしめたのですから、伝え聞かされている武勲の数々も真実であったはず。
アーロンもまた、彼のことを語るときは心から誇らしげにしていました。
そして、それと同じくらい悲しげな表情を浮かべてもいました。
いま、アーロンはホクトさまにオルグレン領の先代領主の影を重ねているのでしょうか。
いまから二十年ほど前――彼と共に戦場を駆け抜けていた頃に思いを馳せながら戦っているのでしょうか。
戦況が変化したのは、そんな埒もないことを考えていたときのことでした。
「――もらった!」
そう気を吐き、ホクトさまの剣が閃きます。
その剣筋の先にあるものは、初戦のときと同様、槍の柄の部分。
おそらく、まずは槍を破壊し、剣と剣での戦闘に移行させようというつもりでいるのでしょう。
たとえ、剣を手にしたアーロンのほうが強いのだと、眠れる獅子を起こしてしまう行為なのだと、理解していても。
「なんのっ!」
しかし、フィアー・イーターの切っ先は槍の柄を捉えられませんでした。
当然、柄の行方を目で追いながら、返す刀で次こそは、と狙っていたのでしょうが、それよりも速く槍の柄が彼の胴を打ちすえます。
ホクトさまが身につけているのは軽装鎧。その鎧に覆われていない部分を払うことなど、アーロンにとっては造作もないことだったのでしょう。
まして、ホクトさまは一度攻撃を外し、わたくしの目にも明らかな隙を生じさせてしまっていたのですから。
しかし、驚愕の声は双方の口から漏れました。
「――あぐっ……!?」
「――なっ……!」
しかし、それも無理はありません。
逃れようのない胴への一撃。
そこへ打撃が叩き込まれると同時、槍の柄部分は折れ、使い物にならなくなってしまったのですから。
アーロンの『力』が強すぎた。
ホクトさまの『耐』が高かった。
そして、槍がいささか古びていた。
おそらくは、そのあたりが理由なのでしょう。
ですが、本当にそれだけなのでしょうか。
ホクトさまは『創聖神の加護』を保有しています。
あの技能はいわば、類稀なる強運を、自らに都合のよい偶然を、己の望むまま無限に引き寄せることのできるもの。
であれば、『槍が使い物にならなくなってほしい』とホクトさまが願ってさえいれば、この現象は新品の槍であっても起こりえたのでは……?
同じことに二人も気がついたのでしょう。
アーロンは苦笑気味に、ホクトさまは悔しげに言葉を交わしていました。
「これはこれは……。武具の手入れを怠るような兵士がこの城にいるとは思えぬのですがね……。なんにせよ、これでは体術や魔術、そして剣術を用いて戦うしかありませんな」
「正直言って、めちゃくちゃ不本意ですけどね……」
「それでも、もう現実に起こってしまったことです。こぼれた水がグラスに戻ることはありません。そも、あれは長年使い込まれていたもの。『創聖神の加護』が働いたという確証もありません。――さあ、戦いを続けましょうぞ」
そうして朗らかに笑い、アーロンは腰に差してあった剣を抜き放ちました。
陽光を照り返し、燦然と輝く赤き刀身。
しかし、それは……
「――あれって、赤の法剣アストレア……!?」
そう叫んだのは、エアリィの隣に立つカミラでした。
無理もありません。ホクトさまに法剣を、とわたくしが言いだしたとき、模擬戦なのだからと、お母さまがお許しになるはずがないと、そう言って止めたのが他ならぬ彼女なのですから。
その法剣を、まさかアーロンが携えているだなんて……。
法剣の真の力を解放するには、Sランクの剣術技能が必要と聞いています。
それは、王族である以上知っていて当然のこと。
ですから、老いて衰えたいまのアーロンには、あの法剣を使いこなすことはできません。
ですが、だからといって安心はできませんでした。
この模擬戦の対戦相手には、それぞれに役目がある。
お母さまは先ほど、そう仰っていました。
ならば、アーロンの役目とはなんなのでしょうか。
――法剣を手にしたアーロンに勝てないようなら、異界より来た彼を『救世主』だと認めることはできない。
まさかとは思うものの、そんなふうにお母さまは考えていらっしゃるのではないでしょうか。
もしそうだとしたら、彼に勝てなければ、ホクトさまは……。
そして、二人の殿方は再び、距離をおいて対峙しました。
ホクトさまは、紫色の刀身を持った恐怖喰いの剣を。
アーロンは、赤く輝く刀身を持った法と断罪の剣を手にして――。
模擬戦のラストバトル、アーロン戦開始です!
しかし、なぜここまで長くなってしまったのか。
戦いとキャラの心情、その二つをこの一話に盛り込まなければいけなかったのは確かなのですが……。
大体予想はつくと思いますが、このあと、カミラとエアリィのパートもやることになります。
そっちのほうは、ここまで長くならないといいですね(汗)。
では、また次回。




