舞台裏〜④
「……何マジ泣きしてんですか先輩」
「グズッ……。うっせえバカ。死ねよフタナリ」
「うーん。私にはわからないなぁ。次の台本を見ても、結局スカッとする内容じゃないし。ここまで来たら、あのオッさん東京湾に沈めりゃいいじゃん」
「ちっっげえんだよ! あのオッさんは、ただ獲物を狩って、それで楽器を完成させただけ。人間的にはまるで問題がない。そいつを殺したら、それは最早人間の所業じゃねえんだよ。人間だからこそ、グッと我慢するんだよ!」
「ああ、はいはい。それは凄いですね」
「……つか、なんでお前はそのテンションで涙を流せるんだよ?」
「女優力です」
「…………女優?」
「今、何を考えました先輩?」
「お、お疲れ……さま…………うぇえええん」
「お、おい。どうしたんだ西野ちゃん」
「だって。ミーくん可哀想過ぎです。うぇえええん」
「……ほら?」
「……何がほらなんですか?」
「心が美しい奴にはわかるんだよ。てめェみたいな心臓にチ⚪︎コ生えたやつは未来永劫絶対わからねえんだよ」
「心臓にチ⚪︎コなんざ生えとらんわぁああああああああああ!」
「うぅ。あと、先生も素敵でした」
「ああ、何気に演技派だったな、あのゴリラ。正直、チ⚪︎コな後輩よりうまかった」
「なんか、存在までチ⚪︎コにされてる!?」
「なんだろう? 何をすればあんな複雑な動きができるんだ?」
「現場は臭くて大変でしたけどね」
「まあ、ゴリラだからな。それはしょうがない」
「ネコさんやサンマさんは出てきませんでしたね」
「人手不足なんだろうよ。なんか、大まかなストーリーはあるらしいが」
「ああ、人手不足はしょうがないですね」
「とゆーか、元サンマってどんな人を出すつもりだったんだろう」
「そりゃお前、サ⚪︎マさんだろ」
「……その人の人件費だけで、この物語終わりますよ?」
「本番五分前でーす(スタッフA)」
「おお。これでラストか」
「終幕なのでかなり短めですね」
「あ、私胃袋を詰めないと」
「……うし、全力で終わらせにかかるぞ」
「……ガッテン承知です」
ちょっと所用で舞台裏〜⑤はかなり後になると思います
読んでくれてる人いるのかな?




