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さんすくみっ!  作者: noonpa
畜生中学生になる
4/10

舞台裏〜②



「……軽くトラウマだ」

「ああ、まさか本当にマウンテンゴリラにスーツ着せるとは思いませんでしたね。……つか、アフレコの人、声が渋いなぁ」

「いや、それもそうなんだが、幼女が口からなんかグロテスクなもんを……」

「ああ、最近の特殊メイクやべぇですね。あれはダメでしょ。なんか全年齢対象とかなってますけどR-15くらいのリアルさはありましたね」

「あんな役ロリータにやらせていいわけないだろうがよ。何考えてんだあのスタッフ共」

「お疲れ様でーす」

「お、おう。お疲れ」

「お疲れ様、西野ちゃん」

「いやあ。メイク取るの大変でした。色んなとこにこびりついちゃって」

「ああ、衣装なんか取り替えるしかないとからしいね」

「そうですよ。これからはリサイクルとかして、地球の資源とかを守っていかなきゃいけないのに」

「……先輩よりしっかりしてるじゃないですか」

「うるせぇ」

「ほえ? 北川さんの方が年上なんですか?」

「私が15で、この人は17。どっちも実は高校生なんですよ」

「ほえー」

「先輩、目つき悪いけど、身長も平均ちょっと下回るくらいで、声変わりもできてないし、喉仏もないからこんな役が回ってきたんですよね」

「おい。そろそろ黙らないと本気で潰すぞ?」

「け、喧嘩はダメですよ!」

「……あ、ああ。そうだな。俺が悪かったよ(やりずれぇえええええ)」

「じゃあ、仲直りの握手です」

「わ、わかったよ。ほら南さん握手だ」

「(うわぁ。手の血管ピクピクしてる)まあ、いいですよ」

「はい。これで仲直りですね」

「ああ、次から私も結構な長セリフなんですよね。……てか、最後の演出どうやるんだろ? CG?」

「なんか透明な水風船使うみたいですよ?」

「原始的だな!?」

「本番五分前でーす(スタッフA)」

「わっかりましたー! 今行きまーす」

「さて。では私もお色気シーンの準備始めますか」

「わ、私も口に胃袋を詰めて──」

「スタッフ、ちょっと来いやぁあああああああああああ!」

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