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戦場の不老不死

神様に不老不死にされた王子の後。

ある日突然、俺は『不老不死』というものになりました。


これまで、王宮の者を何人も見送って来ました。そんな、俺は国と国が戦争をする最中…恋をしたんです。


その人は綺麗な白髪でルビーのような赤い目を持っています。とても、可愛らしい人でした。でも、そんな君とも戦わなくてはいけません。


だって、俺は王子で

その人は、隣国の姫様だから。


戦場に立っている者も少なくなってきた頃。君が血を流して倒れているのを見つけたんだ。そこで俺は思わず君を抱きかかえた。

そこで、君と俺が両思いだって知れた。…知ってしまった。


君は目を半分だけ開けて、息すら出来なさそうにしている。そんな君を見ているうちに、俺は思い出した。不老不死の力は不老不死の血を人に飲ませることによって、その人に力を与えられる。そんなことを昔、本で読んだ。



ー美しいままの君をずっと見ていたい…



俺はそう願い、君に口付けをした。





俺は不老不死じゃなくなり

君は不老不死になった


これで、いいんだ。

そう呟いて、俺は君から離れた。


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