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第13話 世界終焉への…

「ああああああああああああああ!!!!!!」



突如叫び声を上げる宗司


宗司の手にしていた神滅刀がどす黒いオーラで包まれている

まるで闇人のアビネスの武器のように


眼は赤く充血している


表情からは、いつもの宗司ではなかった


困惑する美影と安久津


だが、安久津は想定外ではあったが

本部の室長からの指令で日本近辺の警備と



「宗司…!?どうしたの…!!?」



この神野宗司の監視でもあった


驚いた表情のまま、ただ声を張り上げる宗司を見ているしかなかった

室長が最も危惧していたのは、宗司の神滅刀だ


本部で話したときはアビトが完全に破壊神を滅ぼしたと話していたが

実は、自身の魂を神滅刀に潜り込んだのだ


闇の心臓は現在、この地上には存在せず

数千年に或いは数万年に一度の確率で、この地上に出現する

そのため万が一のために、予備を用意していたのだ


破壊神は肉体が存在せず

闇の心臓を手に入れなければ、肉体と能力を取り戻すことができない

アビトとの戦闘で、死ぬ間際に神滅刀に取り付いたのはそのためだ

神滅刀を扱えるのは余程の強者でなければならない

その神授者の、力が強ければ強いほど魂の侵食は早まる

アビトの武器に目をつけたのはそのためだ


宗司の心が、完全に破壊神に食われれば

人格を失い心が死ぬ

そして、破壊神が宗司となり…


つまり、容れ物として宗司の身体は扱われているのだ


闇の心臓よりはこちらの方が復活する確立は高い



「…」


叫び声を上げていた宗司が、天を見上げ口を閉じた


「宗司………?」


美影は当たり前の呼びかけをした


そう、彼が神野宗司だから


ふっと視線を美影に向けた

眼は真っ赤に染まり


口を大きく開け、べろっと舌を出す宗司



「イイ……中々イイ身体ダ……」



声のトーン、口調は宗司とは全くの別人

思わずその場で膝をつく美影


「誰なの…宗司は……」


安久津は冷静ではいられなかった


(ジジイの危惧してたことが、ホンマならこれほど厄介なことはないでっ…!)


手にしていた、仙銃を宗司にへと向ける


「美影ちゃん…アイツは今は別人格や、破壊神のな…!」


「まさか宗司の身体に…!?」


「まだ、完全には乗り移ってへん…せやから今から鎮めるで…大人しくさせるだけや」


宗司…いや破壊神は2人の方に視線を向け


「貴様等…コロシテモイインダナ…?」


最早、目の前の獲物を見る眼しかしていない


今、美影、安久津VS擬破壊神が激突する…!





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