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第一話 自己分析はできているもりだ

 爆発音が鳴り響き、地面が破裂し、血が飛び交う。日常だ。

こんな日常は嫌だ。これ以上大切な人が死んでしまうのは嫌だ。戦争なんて起きなければよかったのに。ただ、幸せに生きていたいだけなのに。

 

 無理だ。できない。過去から未来に至るまで何が起こるかは決められていて変えることはできない。これはルール。世界の理。過去を変えるなんて夢のまた夢――


 


 ――だと思っていた。世界の理を曲げることができるタイムマシンが完成した。もし、本当に、幸せに生きられるならワタシは――




 ――たとえ戻ってこれなくなっても――




 「過去を変えてみせる」



*****



 「はい、じゃあ通知表渡していくぞ。赤川」


 今日は遠井高校の修了式。たった今式が終わり担任から順番に通知表が渡されている。生徒はもらった通知表に対し様々な反応を示し、仲の良い男子たちはもらったらすぐに友達に共有し盛り上がっている。そんな中


 「水波」

「あざす。ゔぐっ」


 なんともコメントの難しい3の羅列。数学と物理は4であるがそれ以外に特筆すべき点はない。

 その通知表を誰かに見せることもなくカバンにしまった。



*****



 彼の名前は水波青(みずなみ あお)

四津ノ宮市出身で母親から逃げるために遠くに位置する遠井市で現在は一人暮らしをしている。

 高校に入学してからの一年間友達の一人もできていない。というのも、周りの生徒は知り合いを通じてクラスに友だちを作っていったが、違う地域出身のため知り合いがおらず、気づけば周りは仲良しグループができ、自分ひとりだけ孤立していた。

 身長は166cm、運動神経は壊滅的、学校行事はすべて参加してはいるがやはり誰ともかかわらず、記憶に残っている出来事は特にはない。今パッと思い出したものだと文化祭で所属している演劇部の舞台発表で大滑りしたことだ。


 「一年間俺何してたんだ?」


 そうつぶやきながら校門を出て帰り道を歩いていく。


 「今日のメシどーしよっか」


 せっかくの修了式だから昼は串カツでも買っていくか。夜は――そんな事を考えていたら近所のスーパーに到着。いろいろな惣菜や食材を見つつ串カツと牛乳をかごに入れる。昼ご飯は確保した。じゃあ夜は――


 「これでいいか」


 彼はいつも通り玉ねぎを手に取にとった。



*****



 路地裏の何も無い空間に人が歩いて通れるほどの大きさの穴が空き、近未来デザインの空中浮遊バイクとそれを運転する少女が穴から出現。少女が一言


 「ここが2025年...」

「あれ、なんで閉じないの?もう壊れたの?...なーんだ、ラグいだけか。時間が経てば閉じるっぽいね」


 バイクに付いているパネルを操作し、空間に空いた穴を閉じようとしたがどうやら時間がかかるらしい。そんなの待ってられないと言わんばかりに再びパネルを操作し、バイクは走り出し、バイクと少女は透明化した。



*****



 せっかくの修了式と言いつつ夜ご飯はいつも通り玉ねぎをバターと塩コショウで炒めたものに決定した。一人暮らしを始めた頃は親子丼や鮭のホイル焼きといった手の込んだ料理を作っていたが今ではここまで手の抜いた料理になっている。いや、食えればいい。少しでも腹を満たせればいい。料理をしているだけマシだ。と自分の料理を肯定し自宅に向かう。


 「見つけた」


 突然、背後から声がし、反射的のその声の方を向く。なんだなんだ近くで争い事とかやめてくれよ、と他人事のように何が起こったのかを見てみたら自分と同じ年くらいの女子が立っており、こっちを見ていて――


 「えっ?俺?」

「ええ、思ったより早く見つけた。水波―――何だっけ?」


 えー。そこはかっこよく決めろよ。



*****



 「おじゃましまーす」


 どうやら彼女の話を聞くに周りの人に会話を聞かれるのはまずいらしい。なので場所をスーパーの前から自分の部屋に移した訳だが、初めて部屋に招待するのが友達でも恋人でも親でもなく見ず知らずの女子になるとは。というか見ず知らずの人間を部屋に入れるのは怖い。悪い人間には見えないが一応警戒し、自分はドア側に座ることにした。


 「じゃあ早速。俺は水波 青。あんたは誰で、何が目的?」

「ワタシはミク。簡単に説明すると、2053年に宇宙人との戦争が地球上で始まって2225年まで続くんだよね。それを防ぐためにワタシは2225年から2025年にタイムスリップして来たの。そして戦争を防ぐにはあなたの協力が必要なの。だからお願い!協力して!」


 何を言っているんだ?自分はボッチで周りから浮いている変なヤツという自覚はあるが、変なヤツを極めると上位互換の変なヤツを引き寄せることになるのか。


 「えーと、未来人?」

「まあ、そういうことになるね」

「あーなにか証明できるものは?」

「んー生憎何も持ってないな。あっT-79にはあるかも」


 おいおい、とうとう訳のわからない単語まで使い始めたぞ。まあ、適当に話に乗って部屋から追い出すか。とか考えながら一緒に外に出て、彼女が何もない空間に指を動かし


 「よっと」


 なんかバイク?が出てきたんですけど?!?!知らない。そんな技術知らない。


 「は?へ?ババババイク?え、なんで?どこから?」

「バイクじゃないよT-79。えーっと未来人を証明するものだよね。えーーーっと」


 そう言ってバイクの後ろの箱?っぽいところから何かを探しているみたいだが...


 「え?嘘でしょ?本当に本当なの?未来人本当なの?」

「だから言ってるじゃん。お、あったあった。これはパワードグローブで、これは全自動高速焼き芋製造機」


 これで信じないは無理がある。さっきから出しているものがバイクの箱?に入っていい大きさじゃないし、個人の遊び道具にしては作り込みがガチすぎる。さっきの急に現れたバイクと言い本当に彼女は未来人なのではないか?

 まて、さっきの話が本当ならなおさら何を言っているんだ?2053年に宇宙人と戦争?2225年まで続く?防ぐために俺の協力が必要?なんで?自己分析はできているつもりだ。自分はなにかに影響を与えられるほどの力はない。だからこそなんで――


 「なんで俺の協力が必要なんだ?」

「まあ、将来的に君が重要になるというか」

「何をしないといけない?」

「君はね性格を変える必要があるんだよ」


 わからないことを聞き続けて返ってきた答えはどれもぼんやりとしていて。やっぱり信用していいのか?


「...えーっと、どうやって?」

「...どうしよっか?でも、その感じ、協力してくれるってことでいいんだよね」


 そう言うと彼女は右手を出し、握手を求めてきた。

 未来人ということは信用してもいいような気はするが結構消化不良な気もし、あれこれ考えるがさっぱりわからず、出した結論は


 ――なんか、いい予感がした――


 二人は握手を交わし、これから未来を変えるための日常が始まる。のかなぁ。



小説絵を書くのは初めてなので、読みづらい、言葉遣いを間違えている、面白くない、といったことは大目に見てもらえると幸いです。

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