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第8話 旦那に対しての不満


そういうことから、エレナは日向に対してますます不満が蓄積していくようになりました。


なので、エレナはとうとう堪忍袋の緒が切れ、日向に当たるように、不満をぶつけたことがありました。


エレナ:生活費を入れてくれないなら、今後あんたにはご飯を作るつもりもないし、洗濯物も畳まない。お金を入れてくれないなら、自分のことは自分でやれ。いっつもいっつも俺が養うからとか言って、結局いつまで経っても生活費は渡してくれないし、いつまで私を騙して裏切り続けるつもりですか?    


私はね、あんたが養うって言うから、その度にあんたを信じて専業主婦になって、この数ヶ月間、あんたをサポートしてきたんだよ。だけど一向に改心してくれないし、生活費だって私の貯金から崩す一方で、私が働いてた時なんてしょっちゅうお金貸してって脅すように言ってきてさ、だったら最初からお金の貸し借りなんてするんじゃねーよ。お前も私のことバカにしてんのか


それでも来月渡すとか言うけどさ、私に対して少しでも愛情があるなら、どこかで50万くらい借り入れするなどして、態度で示してよ。口ではなんとでも言えるけど、態度で示すことができない男は人間として終わってるし、あんたのやってることは、立派なモラハラなんだよ。まぁ、あんたはバカだから、そんなことも分かんないでしょうけど。


こんなこと言うと、いっつも悲劇のヒロインぶってすぐ泣くしさ、それでも男かよ。いくら夫婦でも、やってもいいことと悪いことがあるだろ。


これじゃ私が一方的に尽くしてるようなものだし、ハッキリ言って不利だよね。生活費を渡してくれない割には、私が作ったモノや買ったモノは全部食べ尽くすし。いい加減あんたに愛想が尽きたわ。こうなったのは、私の優しさを踏み躙ったお前のせいだからな。神経すり減らしてまで家のことをやりくりしてる私の身にもなれ


その時、日向は案の定、泣き喚きました。



その後は土下座して「情けない男でごめんなさい」と謝ってはきましたが、エレナがどれだけ自分の思ってることを主張しても、日向は他人事のように捉えるところがあるため、結局のところ、生活費を入れてくれることはありませんでした。



もしかすると、「私が不幸のどん底に落ちるのが、あの鑑定師の目的だったのか。私が惨めな思いをするために、あえてこのクズ男と引き合わせたのか」そう思うだけで、ますますあの時の鑑定師に対して苛立ちを覚えるようになり、エレナはあの時の鑑定師を憎むようになりました。



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