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第25話 やりたいことに一歩前進した俺


留学生活を終え、半年ほど過ぎた頃、母校で教育実習を体験し、教員免許を取るという時期がやってきました。


賢人は数年ぶりに母校へ訪れるのをとても楽しみにしていました。


いざ教育実習の日を迎え、校門の前に立った賢人は、ふとこんなことを思いました。


「数年前の俺は、ここの生徒だったけど、今はスーツを着て、教師になったつもりで、ここに立っている。学校ということから、色んな生徒がいるけど、少しでも生徒にいい先生だったって思ってもらえるように、自分と過ごした時間が楽しいものだったと言ってもらえるように頑張ろう」と張り切っていました。



➖職員室で➖


教頭:おーっ、木村くん、久しぶりだな。元気だったか? 


賢人:教頭先生、ご無沙汰してます。はいっ、元気に過ごしてますよ!


教頭:ちょっと前までは我が校の生徒だったのになぁ。もしかして、木村くんも教師志望なのかな?


賢人:そうですね、いつか教師になれたらなって思っております!


教頭:そうか。まぁ今日は教育実習初日だし、そんなに気を張らずに頑張ってな。


賢人:ありがとうございます。



教頭先生と賢人の雑談が終わったタイミングで、英語担当の小川先生が賢人に声をかけてきました。


小川先生:木村くん、久しぶりだね。私のこと覚えてるかな?


賢人:小川先生ですよね、もちろん覚えてますよ!


小川先生:木村くん、高校の時から真面目で成績が良かったからねー。特に英語においては、いつも満点だったから、結構鮮明に覚えてて!


賢人:はいっ、俺自身英語が1番好きでした!


小川先生:では今日から2週間、私の元でじっくり学んでもらうわ。時々木村くんにも実際に授業をやってもらおうと思ってるから、怖気つかないように!


賢人:頑張ります!!



チャイムがなり、賢人は小川先生が受け持っている3-2の教室へ向かった。久々に教室へ入ると、受験生な為か、生徒はひたすら猛勉強していました。それに加え、女子生徒の制服も賢人が通ってた頃よりも、少し可愛らしいデザインの制服になってたので、今ではうちの制服を目当てに入学してくる生徒も増えてきてるそう。



➖教室 3-2➖


小川先生:皆さーん、今日から2週間、ここの教育実習生として、来てもらうことになった木村先生です!


賢人:木村です、2週間という短い期間ですが、よろしくお願いします!


この時賢人は、30人弱の生徒を目の前にしたことにより、少しだけ緊張感が漂いましたが、学級委員長が代表するように、賢人に対して


生徒:よろしくお願いします!


と元気良く挨拶をしてくれたので、他の生徒も続けて「よろしくお願いします」と挨拶を交わしてくれました。


そのおかげで、賢人の緊張感は少しだけほぐれていきました。


小川先生:ではこれから、私の授業の時は、木村先生に見学してもらいます。この2週間の間に、木村先生にも授業をやってもらうと思ってますので、皆さん、優しく接してあげてくださいね! では1限目からこのクラスの授業なので、木村先生、今日は後ろの方で、生徒に戻った気分で私の授業を見学してくださいね!


賢人:分かりました。


この日賢人は生徒に戻った気分で、小川先生の授業を受けました。この時賢人は、高校の時を思い出し、とても懐かしい気分に浸っていたのでした。

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