第2話 後日カラオケに行く日
(メッセージのやり取りで)
日向:エレナさん、この寮の近くにカラオケがあるみたいなので、よかった一緒に歩きながら行きませんか?
エレナ:この近くにあるんですね、もちろんいいですよ。
日向:◯時◯分にエレベーター前で待ってますね
エレナ:分かりました、時間になったら行きますね。
日向:お会計ですが、割り勘でもいいですか?
エレナ:まぁ、別にいいですよ
日向:2000円でいいですよ
エレナ:分かりました。
➖待ち合わせ時間 日向の方が先に待ってたので➖
エレナ:日向さん、お待たせ
日向:では行きましょうか?
あっ、その前にアップルジュース買ってきたので、よかったらどうぞ。
エレナ:ありがとうございます、私アップルジュース好きなんですよ!
日向:そうなんですね、飲みやすくて美味しいから俺も好きなんですよ!
〜歩きながら〜
日向:エレナさんって休みの日は何されてます?
エレナ:そうですね、ドラマ見ながら過ごすことが多いですかね。
日向:俺もドラマ見ながら過ごすことが多いんです。どんなドラマを見てます?
エレナ:アットホーム系が多いかもです。
日向:俺もアットホーム系のドラマを見ることが多いかな。やっぱ俺たち気が合いますね!
日向からそう言われたものの、エレナは内心、「この人本当は、私の気を引こうと合わせているのでは」と何となくですが、そう思ったのでした。
カラオケに到着後、普段のストレスを発散するかのように、2人はひたすら歌い続けました。
しばらく歌い続けたあと、軽い雑談タイムとなり、
日向:そういえばエレナさんって付き合ってる人いる?
エレナ:いないけど
日向:俺もいない、よかったら俺たち付き合う?
エレナ:えっ、まだ出会ってそんな日数も経ってなければ、お互いのこと何も知らないのに
そう思ったので、それを日向に正直に伝え、その時はスルーしました。それと同時に「そのノリで付き合う?って聞くなんて、学生じゃないんだから、それはないでしょ」ってエレナは内心思ったのでした。
ただ、それでも日向は「よかったら記念に写真撮りませんか」とエレナに言い、エレナは「写真くらいならいいかな」と思ったので、エレナは日向とツーショットを撮りましたが、その後に日向はエレナとツーショットで撮った写真を待ち受け画像にしたり、日向の言動はエスカレートし、エレナが歌ってるところをビデオで撮ったりしてきたので、エレナは「付き合ってもないのに、早速ツーショットで撮った写真を待ち受けにするし、ビデオで歌ってるところを撮るなんて、この人ちょっと気持ち悪いかも」って日向に対して、不信感を抱くようになりました。
そのタイミングでカラオケ終了5分前のコールがなり、エレナは日向に「このあと買い物しなくてはいけないから」と時間と共に会計し、その場で日向とはお別れしましたが、この日を境に、日向はメッセージアプリを通してエレナに猛アタックしていくようになるのです。