表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/25

第19話 彼女とのデートで


聡史に後押しされ、有里との今後について賢人は前向きに考え始めましたが、賢人の中でもう1つ、気がかりなことがありました。


それは有里と付き合うことになった場合、お互い遠距離になってしまうこと。



有里は大都会で暮らしてるってことから、賢人が住んでる地元からは新幹線で片道2時間ほどの距離。大都会まで行こうと思えば行けれるけど、頻繁に会える関係ではないし、大学の友達で彼女と遠距離恋愛してるヤツがいたけど、長続きしなかったっていう事例も聞いたことがあったので、そうなった場合、「俺も彼女に寂しい思いをさせてしまうかもしれない」と思ったのです。


だからと言って、賢人は地元が好きなタイプなので、地元を離れてまで彼女と付き合うってとこまでは考えてなかったので、「もし彼女が遠距離でも了承してくれるなら、付き合うことにしよう」そう決意しました。



➖後日デートで➖


駅のホームで待ち合わせの約束をしてたので、賢人は待ち合わせの10分前に到着し、有里が来るのを待つことにしました。そしたらいいタイミングで、駅の改札口から有里が出てきて、賢人の方に駆け寄りました。


有里:賢人くん、お待たせ


賢人:じゃあ行こうか


有里:うん



有里は大都会で暮らし始めてから、ブランド物にすっかりハマっており、この時も全身ブランドコーデを身に纏ってる状態で賢人の前に現れました。


煌びやかな彼女を見て、賢人は「やっぱり彼女は自分には不釣り合いかも」と思いましたが、あえてそれを口には出さず…


賢人:ブランド物にハマってるの?


有里:うん、このバッグはべドンで財布はマーチ、他にもチャネルとかいろんなブランド品持ってるよ。ご褒美感覚で購入することが多いかな、私いつも頑張ってるからさ。



と言ってきたので、有里の気持ちを逆撫でしないよう、賢人は会話を続けました。


賢人:こないだ夜遅くまで練習してるって言ってたもんね。まぁたまにはいいと思うよ。自分へのご褒美。


有里:だよねー、それがないとモチベーションも上がらないからさ。もしよかったら、ブランド物見たいから付き合ってくれる?


賢人:いいよ



賢人と有里は近くのショッピングモールに入り、そこでは有里がハマってるブランド物を見て回りました。そこで有里はハイテンションになり


有里:ねぇ見て見て! このリュックちょーかわいくない?


賢人:かわいいね、普段使いできそうだね。


有里:やっぱそう思うよね! けどあのバッグも私の推しなんだよなぁ。どっちにしようか迷っちゃうなぁ。



ブランドに夢中になってる有里を賢人は「楽しそうだなぁ、それだけブランド物に凝ってるんだなぁ」と遠巻きに眺めていました。ですが、有里は「賢人と一緒にいる」っていうのを忘れてはいなかったようで、賢人のことをあえて察し、購入を見送ることにしました。


賢人:あれっ、何も買わないの?


有里:うん、荷物になるから、購入はまた今度にしようかな? それよりお腹空いたね。しゃぶしゃぶが食べたい気分だなぁ。


賢人:しゃぶしゃぶいいね! ちょうどショッピングモールを出て、1キロ離れたところにしゃぶしゃぶのお店があるから、そこに行こうか?


有里:うん、行こ行こ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ