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第17話  妻との出会い2


同級生だった異性に声をかけようと、ワインを片手にしながら、ちょろちょろ歩き出した賢人と聡史。


そこに異性からも同性からも憧れの的として、人気を集めてた3人の女性たちが楽しく会話をしてたので、聡史たちは思い切って、彼女たちに声をかけました。



聡史:あれーっ、もしかしてさなちゃんと凛ちゃんと有里ちゃん?


彼女たち(凛):もしかして聡史くんと賢人くん? 久しぶりだね。


聡史:君たちはあの頃からかわいかったけど、振り袖の効果もあってか、見違えるくらいにべっぴんさんになってたから、一瞬気づかなかったよ!


彼女たち(さな):聡史くんもお世辞が言えるくらいに大人になったんだね!


聡史:お世辞って、純粋に思ったことを言っただけなんだけどな。


と聡史は照れながら言った。



そこで聡史・さな・凛は3人で盛り上がり、そのタイミングを見計らってたように、有里は賢人に話しかけました。


有里:賢人くん、久しぶり。私のこと覚えてる?


賢人:有里ちゃんだよね、もちろん覚えてるよ。


有里:よかった、覚えててくれて。

本当は高校の時、賢人くんと会話したかったんだけど、なんか話かけづらくってさ。だから今こうやって会話ができて嬉しいし、私たちまるで運命のようだね!


賢人:へぇー、そうだったんだー。高校生活は楽しかったけど、女の子たちとあまり接点がなかったから、有里ちゃんたち以外で誰がいたかなんて、まだ思い出せなくって…


有里:まぁ確かに、私たちが学生の時、男子は男子・女子は女子って感じだったから、交わる機会もなかったしね。けど、せっかく縁があって再会できたワケだしさ、よかったら今度、2人で会わない?


賢人:まぁ、別にいいけど。


そこで賢人は有里と連絡先を交換し、後日2人でデートする約束をしました。



有里:賢人くんってA大学だっけ?

大学生活はエンジョイしてる?


賢人:まぁ、それなりにね。有里ちゃんは大都会の美容専門学校に通っているんだよね?

美容師になりたいとか?


有里:そうそう、昔から人の髪に触れるのが好きだったから。今家の近くの美容院でバイトしてるけど、営業中は立ちっぱなしだから、トイレに行くタイミングを逃してしまうこともあるし、営業後もカットの練習をするから、不規則になりがちだけど。


賢人:トイレに行きたい時に行けないのは辛いね。


有里:最初の頃は辛かったけど、だんだん慣れてきちゃって。今では髪に対する好奇心の方が強いから、平均3時間睡眠でもピンピンしていられるんだよね。


賢人:じゃあまさに天職なんだね。


有里:そうそう、いつかは有名人も常連として通うカリスマ美容師になるのが夢。


賢人:大都会ってことから、有名人とか頻繁に見かけたりするの? けど、夢があっていいね! 俺も有里ちゃんみたいにこれがやりたいって思えるような夢が見つかるといいな。


有里:頻繁に見かけるほどではないけど、お出かけとかしてると、たまに見かけることはあるよ。 賢人くんのやりたいこともきっと見つかるよ。応援してる!


賢人:ありがとう。



そんな他愛もない会話をしてたら、あっという間に成人式も終わり、お開きとなった頃



聡史:じゃ俺らはこの後2次会に行くから、あとは2人で楽しんできな。


この時、聡史は賢人と有里がいい感じであることを察し、「2人がうまくいくように」と聡史なりに配慮しました。


有里:お気遣いありがとう。聡史くんもまたね! あっ、せっかくだから、今度は5人で集まりたいね!


聡史:それいいね! また連絡するよ!


有里:オッケー、それじゃまた。


聡史:おーっ、またな。



そこで聡史・さな・凛たちは2次会へ続行し、

賢人と有里はまっすぐ帰ることにしました。

帰る道中、有里は高校生の時、賢人が好きだったことを告白しました。


有里:実は私ね、高校生の時…

賢人くんのことが好きだったんだ。


賢人:えっ、そうだったの? 全然気づかなかった。


有里:そうだろうね。他の異性から注目を集めることはあっても、賢人くんってクールなイメージがあったから、声をかける勇気がなくって…


賢人:あの頃の有里ちゃんたちって、全校生徒からかなり注目を集めてたもんね。俺には手の届かない存在というか、正直縁がないって思ってたから。



実は有里・さな・凛たちは高校生の時、軽音部に所属しており、文化祭行事なんかはもちろん、入学式や卒業式など、よくサプライズなんかで全校生徒を前にしてよく歌ったり、楽器を弾いてたりしていたことがあった。それに加え、容姿もこの頃から彼女たちは抜群だったため、校内でファンクラブが出来上がっていた。

ただ、賢人は彼女たちと3年間同じクラスだったため、毎日見かけるという理由から、当たり前のような感覚でいたのだ。


有里:それでね私、高校卒業してから、いろんな男性と付き合ってきたけど、全然ピンと来なくって… それで今日、賢人くんと再会して、私たちってやっぱ運命なのかなって思ったの! 私と付き合ってくれる?


賢人は有里に突然の告白をされ、「これは現実なのか? それとも夢なのか?」と思うくらいに戸惑いました。という状況から、賢人の中で即答はできず…


賢人:有里ちゃんにそう言ってもらえてすごく嬉しいけど、真剣に考えたいから、少しだけ時間をくれないかな?


有里:分かった。けどできれば数日以内には返事を聞かせてほしいな。


賢人:ちゃんと検討するよ。じゃあ俺こっち方面だから、気をつけて帰ってね。


有里:ありがとう、今日はとても楽しかった。

デート楽しみにしてるね!


賢人:うん、俺も楽しかったよ。じゃまた。


有里:おやすみなさい

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