第14話 あいつの肩を持つような言い方をしてきたヒモ男弁護士
エレナの中で「日向と連絡が取れず、約束の婚姻費用も払ってもらえてないし、こんな状況なら、あいつと婚姻関係を続けている意味がない」という気持ちが強くなってきたので、早速離婚問題に強い法律相談所にいくつか問い合わせ、チャットなどで無料相談をしてきましたが、「お金がない人は承ることができない」と突っ返されることがほとんどでした。
なので、法テラスに問い合わせ、貯金はないけど、何とかして、日向と決着をつけたかったので、わざわざ法律センターまで訪れ、その時担当してくれた弁護士さんに、「日向から経済的暴力を受けてきたこと。結婚してからも理由をつけて、生活費を入れてもらえなかったこと。日向と別居して1ヶ月経つけど、電話も繋がらなければ、メッセージアプリの既読もつかず、婚姻費用も払ってもらえてない状況である」と伝えました。
ただ、この時は運が悪く、その弁護士があまりにもクソみたいな方で、エレナに対して「聞いてる話だと、経済的暴力には近いけど、借用書などの決定的な証拠はあるんですか」と言いだしたので、「証拠ならここにあります」と以前作成した誓約書を弁護士に見せましたが、「この内容だとあまり法的に意味がない」と言ってきたのです。
おまけに「仮に婚姻費用を請求しても、あなたの方が収入が多ければ、あなたが払わなくてはいけない」とか「共有財産もなければ、子どもがいるわけでもないので、裁判所に調停を持ち掛けても、相手が取り合ってくれなければ、離婚は成立しない。それに不貞行為ではないので、いざ離婚に向けて動き出しても、そこに至った原因となるものが弱すぎるし、離婚はなかなか認めてもらえない可能性が大きいので、行動に移すだけ無駄だ」と言ってきたのです。
それに加え、「その出来事は結婚してからだし、あなたには経済的に余裕があったけど、相手にはその余裕がなかったから、そういうことが起きたのでは」とか「あなたと連絡を取りたくない理由があるから、相手にシャットアウトされたのでは」とまるであいつを擁護するような言い方をしてきたのです。
「ここはあくまでも法律相談センターであり、依頼するところではないので、法テラスを利用する場合は自分で探して、自分で問い合わせてください」と最後の最後まで、このクソ弁護士はエレナを侮辱してきたので、エレナは深く傷つきました。
エレナは「こんなにいろんな法律相談機関に訴えているのに、誰1人私に親身になってくれる人がいない。日々誠実に生きてるのに、どうしてそんな言い方をされないといけないんだろう。どうして私ばかり損をしないといけないんだろう」とまじめに生きてる自分がバカらしく思えてきました。
こう言った一連の出来事から、エレナは「私って弁護士運が悪いのか、チャットで相談してきた弁護士も今イチな人ばかりで、日向が死ぬまでもう諦めるしかないのかな」と思った半面、「このクソ弁護士があいつの肩を持つような言い方をしてきたってことは、こいつ自身、地頭が悪いのは確かだけど、こいつにもしパートナーがいる場合、きっとこいつもヒモ男になるタイプだろうな。あいつを庇う言い方をするってことは、きっと弁護士として碌に稼げてないから、こいつも異性に頼らないと生きていけない状態なんだろうな。もし私の勘が本当なら、こいつは100%ヒモ男弁護士だ。依頼人を傷つけるような言い方しかできない人が、どうして弁護士になろうと思ったのか正直謎だし、こいつは学生時代、依頼人を悪者にすることを学んできたんだろうな。土砂降りの中、わざわざ訪れたのに、何の解決にも繋がらなかったから、結局無駄な動きになったし、家族なんだからって片付けようとするけどさ、あいつが私にしてきた言動は、結婚詐欺師や泥棒とやってることと同じことだし、そうやって見過ごそうとするから、この世の中に悪者がどんどん増えていくのでは」とそのクソ弁護士を心の中で思いっきり見下し、あまりにもこのクソ弁護士の対応にムカついたので、帰路について一息ついてから、このクソ弁護士が構えている法律事務所を検索し、エレナは怒りに任せて、この弁護士への恨み辛みを口コミ欄に匿名で投稿しました。




