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病魔



ドタバタとした買い物から帰り。



僕と姉さんが家に入ると母と父が仕事から帰って来ていた。



母と姉さんが手分けして夕飯の仕込みをし出す。



家族団欒での夕飯を終えた僕は、明日の学校へ行くためと

就寝の準備を行い、スマホを片手に寝床で臥せっていた。



ハイフロは明日、大学から帰った後に…やろ…う。



スー…スー…スー…。



家族全員が寝静まった深夜。



ソレは僕の身に起きてしまった。



バッと跳ね上がる身体。僕のものだ。

余りの違和感に両手で身体中を摩る。



「痛い…痛い…痛い…痛いぃぃ…」



何だこれ。痛い…身体中が…

熱い…熱い…痛い…痛い…



「ゔぅぅぅ…ゔうああぁ…」



皆、寝てるのに…これじゃ起こしちゃうよ…


何なんだよこれ…理解し難い痛みで顔中から色々なものを

溢れ返させ寝具を汚す。手元にあった枕を掴み

口に咥えた。声を出さない為と痛みを紛らわすためだ。



「ーーーーっーーーーーっ」



止まる事のない痛みを嗚咽で吐き捨てる。

力一杯、噛んでいる枕。顎の感覚がなくなって来た。


自身の身体に何が起きているのか

痛みで意識が朦朧とする中では認識が出来なかった。



だ…誰か…き…



言葉にならない声を心の中で唱えた時

ノックも無しに自室の扉が勢いよく開かれる。



「カイくん!!」



姉さんだ。姉さんが急いできてくれた。

きっと起こしてしまったんだろうな…悪い事をした…

姉さんも明日学校なのに…


少し安堵した。だが痛みは待ってくれなかった。


「姉さ…ん…痛いんだ…」


姉さんは、小走りで僕に駆け寄る。


必死に掴んでいた寝具を取り上げたと

同時に姉さんは僕の身体に手を回し抱き寄せた。


やめて…姉さん…お願いだ…


掴むものを失った手が姉さんの身体を拠り所にした。


僕の爪が姉さんの寝巻きを通して皮膚に食い込む感触が伝わる。

やめて…やめてよ…怪我しちゃうよぉ…


泣き喚きたい気持ちを必死に抑える僕の頭を

姉さんは優しく撫でてくれた。何度も。何度も。



「…痛いの痛いの飛んでけ」



なんだそれ…姉さん…それはないよ…



姉さんの気の抜ける言葉に

僕の身体は一瞬で硬直から解き放され弛緩した。



緊張の糸も切れ、気を失うのは簡単だった。



 


前話をぶった斬りまりした!

書くのが不慣れで編集多めです泣

どうぞお付き合い下さい!

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