ちょこっとくらいならね
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
青いキャンバスに、ふわふわ綿菓子をくっつけたかのような
入道雲が、我が物顔で青い空を占領する
暑い夏がやってきた
毎年毎年、今年は暑いと言うが今年は本当に暑い気がする
青々と茂った緑の芝生の上に
去年と同じオレンジ色の大きな四角いビニールプールを広げる
子どもたちはと言うと、水着に着換え準備万端
隣で、ママ達もお喋りタイムを楽しんでいる
『早くおいでぇ~♪』
そう言いながら私は、ホースにシャワーヘッドを付ける
わくわくしながら待つその顔や体に、太陽に照らされキラキラした水を優しく上からかけてあげた
『つめたーい!!』
『ボールとって♪』
『みてみて!!ママ!みてぇ♪』
楽しそうな笑い声と、これ出来たよ!と自慢げな声とが交差する
『わたしもシャワーする!!』
そう言って一人の女の子が私が持っている、即席シャワーに手を伸ばす
少し水の出方をゆるめてから、女の子に渡した
すると私がやっていたように、上から水をみんなにかけて遊び始めた
『こっちにかけないで~♪きゃー♪』
『これでシャワーしてあげる♪』
ビー玉みたいなキラキラした水の玉と共に、キラキラした声が弾け飛ぶ
私は少し座ろうと、ママたちのいる小さなウッドデッキへと移動しようとした
ふと、横を見ると不安そうにこちらを見る幼い顔があった
『ねぇ?これぬれちゃうからとる』
髪の毛を束ねているゴムが濡れないか気になって、私の元へやって来たのだ
『大丈夫(*^^*)ちょこっとくらいなら濡れても平気だよ』
『ちょこっとくらい?ほんと?』
『うん、ちょこっとくらいならね~(* ̄∇ ̄)』
そう言うと、可愛いひまわりが嬉しそうな顔をして振り返った
『わたしもシャワーしてぇ~』
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪