プロローグ
初めまして、真祖テレサ(オス)です。自分日本人じゃなく、マレーシャ人で~す。初めて日本語を使って初めてのラノベを書くことになったから、もし何か語癖が正しく使っていないか、誤字がいたとか、何らかの問題があったら、夜露死苦~♪
では物語をお楽しみにどうぞ~~~♪
「クリスよ、君に伝たい事がある……」
王国魔法学園理事長室内に、理事長を勤めている一人の若い女性、<フェリャ>が目の前にいる一人の男性、<クリス>に語りかけた――
「何だ何だ?ようやくあの牢屋みたいな研究室から解放されたのに、まだ何か私にさせたいことでもあるのかな?」
少年の声に飄々とした言葉使い、目を細めたクリスは問た――
「実は、我らが王様から一つのお知らせが届いた、内容はこうだ――
『王国テストリアが王、<ハーゲンダー>の名のもとに告げる:今より遠くない未来に、吾々の世界は終焉を迎える。故に、吾自らこの予言の正体を暴くために旅に出た。吾の居ない間、王としての責務を王国魔法軍団長兼王国魔法学園理事長のフェリャに託す、以上だ!』
と、戯言をほざいてるけど、どう思う?」
その端麗な輪郭から覗かれたのは呆れ果てた表情だけ。
「そりゃ、あのハゲ王様だからね~~~そんな愉快な事、私を連れて行かないなんて、ちょっとショックかも~♪」
冗談めいた言葉とは裏腹に一切の関心も持たない心情、まるで相手がやってることが当たり前のように振る舞う。
「冗談はよせ、クリスよ。王は何故この行動に移ったのは、間違いなく君の出鱈目な予言が原因だ」
「ハゲの上でバカな王様、だろう?ポッロと喋った事を真に受けるなんだら、救いようのない野郎だアレは」
クリスの容赦無き狂言に、フェリャはため息吐きながら、訂正する。
「この世界を魔界からの侵攻を防ぎ切った英雄たちのうちの一人だ!どうしていつも王をバカにしてる、因縁でもあるのか?」
はっはっは、そんなバカなwrwrwr、とケタケタ笑いながら、フェリャの質問に答えた。
「あの件なら、もう知ってるのとおり。あれが来たらこの世界、終りだかんな~♪」
「何ですかその知ってる様な口ぶりは?まさか君の仕業ではあるまいな?」
なんか怪しいと思いつつも、クリスの仕業じゃないという事だけは確実。この人にはそんな趣味はない……はず……かも……しれない――この人のことなんて知る尽くすわけがないでしょ!?クリスでしょ!?あり得ないっしょ!?
「安心せい♪私にはそんな趣味も意味はない、今の頃はな~♪」
やっぱりこの人のことなんて分かるわけないっしょ!?
「あっそうだ、貴女に探したい子たちがいる、これを持ってけ~」
白い塊の形状をしてる物にフェリャは頭を傾けて――
「これは何物だ?形も外見も珍しくもないけど、何に使うのですか?」
クリスは掌の変哲もない白い塊をフェリャに投げつけて、説明する。
「この白い塊には世界終焉の運命から救う力の持つ者たちを探す大変有難い特性が宿っているから、それに探索用の魔法でもかければ、じゃーじゃーん~♪この通り~♪」
広い理事長室の中心に表れた投射映像はある場所を映りだした。
「ここは一体どこだ?それにその人たちは君が言っていた救世の英雄か?ここにも伝わるほど凄まじいくらいどす黒い魔力反応に加えて禍々しい雰囲気、どう見ても徒者ではなさそうけど?」
「まぁ徒者でも何でもいいでしょ?見つけたら勧誘でも縛って引きずりだしてでもなんでもいいから私の下に連れて来い~~♪」
「いやいやそれ説明になってないから、なぜ君がこの白い塊のこと知ってるんだ?どうしてあの子たちが救世の英雄と言い切れるか?見るからに混沌すらも招きうる存在でしょ?」
「ああ――あれね、白い塊ならたまたま遠く北の山の洞窟で探索しに行った時、たまたま最奥の神殿に着いて、たまたまそこの守護者達を殺って、たまたまそこら中に居る宝箱を開けて、たまたま手に入れた遺物だ、気にするな~♪そこの子たちの件なら、一言でいうと――勘だ!」
はぁ――そこまで言われたら、愚問としか考えられないフェリャ。はたまたため息吐きながら、状況を整理した――
「はぁ――ではその救世の力の持つ者たちとやらを集めよう。クリスはどうする?どうせこの国からは出られないだろう?」
ここでクリスはくるりっと一回りしたら――
「私はあの子たち向けの特製メニューでも準備しに行くから、後はよろしく~♪」