量子哲学
2つの問を通った光は
踊りながら中央へ
誰かに見られてしまったら
騒げなくなって型通り
閉じ込められた猫の
その生き死には分からない
光を再び迎える確率を
半端に散らした裏通り
全てを呑み込む暗い渦が
数多の情報を消し去るのは
その内側に矛盾を抱え
吐き出せないならその通り
誰かが何かを観て察したら
それで世界が一つ終わる
時には触れない優しさが
世界の自由を増大させる
誰かが一つを選択したら
それで世界が一つ終わる
時には全てを認めてあげて
世界の定めに背いても