春美の災難
遅咲きの桜がようやく散り始めたある日、都内の某大手商社に勤めるOL・相本春美は、ある災難に襲われた。
その日彼女は同じ会社に勤めている恋人・君島康夫との久々のデートに、うきうきと心を弾ませていたのだが……。
「お先に失礼します♪」
「春美ちゃん、今日は早いねぇ」
「え? え、ええ」
そそくさと帰ろうとする春美を、上司の村田信弘が呼び止めた。
その声に、春美の顔に陰が差す。
課長ではあるが、彼女のことを「春美ちゃん」などとちゃん付けで呼ぶ彼のことを、春美はあまり快く思ってはいない。おまけに今日の村田がやけに自分のことをじろじろ見ていたことも彼女には気になっていた。
「俺も今日はもう終わりなんだ。どうだい春美ちゃん、これからちょっと付き合わないかい」
「あ、あの急ぎますんで」
そう言い捨てて部屋を飛び出す春美。
チッ!
そんな春美の後姿を苦虫を噛み潰したような表情で見詰める村田だったが、やがて何を思ったのか不気味な含み笑いを始めた。
「くふふふ……そうかいそうかい、そっちがそういうつもりなら……ぐふふふふ」
「全くもう、楽しいデートの前にあんな奴に呼び止められるなんて、おーやだやだ」
トイレを済ませた後女子更衣室に入った春美は、一人呟きながら着ている制服を脱ぎ始めた。だが既にその心はデートのことに移っている。ブラウスのボタンを外す手がふと止まる。
「大丈夫かなぁ、やっくん今日は本当に早く終わるのかしら」
彼女と違って、康夫のほうは残業で遅くなることが日常茶飯事だ。本当に彼は今日のデートに遅れずに来ることができるのかが心配になってくる。
「まあ『今日こそ必ず行くっよ』って言ったやっくんの言葉を信じるしかないか」
悩んでも仕方が無い。とにかく先に行って待っていよう。そう思い直した春美は、再び止まった手を動かし着替え始めるのだった。
制服を脱いで着始めた春美の服は、いつも地味な服装で通勤している彼女にしては、ちょっぴりがんばったものだ。
まだまだ夜になると肌寒い。でも彼女は今夜のデートの為に、ピンクのノースリーブのハイネックセーターに、スリットの入ったエンジゴブルーのミニスカートという装いで会社に来ていた。そしてその下には勝負下着のピンクのブラとショーツを身に着けていた。
「でへへ、今夜こそやっくんと」
夜のデートのことを想像しながら、鏡の前で一人にやける春美だった。
女子更衣室を出て廊下を社員通用門へと急ぐ春美。だが彼女は、突如後ろから呼び止められた。
「春美ちゃん」
「え?」
振り向くと、壁に背をもたれて腕組みした村田が立っていた。
「そんなにめかして、やっぱり今からデートなのかな?」
「村田課長には関係ないです。あたし、急ぎますんで」
「おやおや、勤務時間が終われば上司と言えども赤の他人という訳かい? 寂しいなあ」
「失礼します!」
「おい、待てよ、春美ちゃん。実は昨日面白いものを買ったんだよ。ちょっとだけでいいから付き合ってくれないかい」
「あ、あの、あたし言いませんでした? 急いでますって」
そう言いながら駆け出そうとする春美。
「待ちなよ!」
そんな春美の手首をぎゅっと掴む村田。
「時間は取らせないさ。それとも上司の言うことが聞けないというのか! ああ、そう言えば、そろそろボーネス査定の時期だったよなぁ」
「くっ!」
「俺の用事はすぐに済むからさ。ほら、そのままで構わないから、二階の会議室に来てくれ」
そう言いながら春美の手首を離すと、先に歩き出す村田。
何て卑劣な……でも……ボーナスが…………仕方ないか、ちょっとだけなら。
そんな風に思い巡らすと、春美は渋々村田の後について会議室の中に入った。だが中に入った瞬間、彼女の顔に湿ったハンカチがあてられた。
「んん~ん……んん……ん……」
最初は必死に抵抗していたものの、やがてその腕をぐったりと下げた春美はすーすーと寝息を立て始めた。
「へへへへ、眠ったようだね、春美ちゃーん」
にやにやと笑いながら、意識を失った春美をそっと床に寝かせる村田。
「さて……と」
村田は会議室のドアの鍵を閉めると、カバンの中から1本のペットボトルを取り出した。
「ぐふふふ、春美ちゃーん、こうしてじっくり見るとほんとにかわいいよ。このかわいい姿が、もうすぐ……ぐふふふ」
垂れ落ちてくる涎を拭おうともせず、ペットボトルのキャップを開けると、村田はその中身を飲み始めた。
ごくっごくっごくっ。
ペットボトルから押し出された赤いゼリー状の飲み物は、プルプルと村田の喉を通り過ぎていく。
「ぷはぁー。ようやく手に入れたこのゼリージュース、誰で試そうか今日1日ずっと考えていたんだ。でも春美ちゃん、やっぱり一番最初は君だよ。君のその素敵な体を試させてもらうぜ」
ぺットボトルの中身をすっかり飲み終えた村田は服を脱ぎ始めた。その間にも村田の体は徐々に透き通り始める。そして全部の服を脱ぎ終えた時には彼の体は完全に透明になっていた。その透明になった体で、ぐったりと床に寝転がっている春美に近づく村田。
「さあてと、体を重ね合わせて10秒待てばいいんだよな」
そう言いながら春美の上から覆いかぶさる村田。するとその透明の体は、何の抵抗もなく春美の体の中に染み込んでいく。
春美の体の上から重ねた村田の脚が、腰が、胸が、徐々に全身が春美の体に潜り込んでいった。そして数秒の後には、村田の透明な体はすっかり春美の体の中に入り込んでしまったのだ。
村田は、その不思議な感触を春美の体の中で味わっていた。
(ううう、何か変な感じだぜ。俺の体が溶けて……春美ちゃんの体の中に……暖かくて、何とも心地よくって……これがゼリージュースの力ってやつ……か。
おっと、数をかぞえなきゃな、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10……よし、これで)
村田が体を起こすと、彼の体はその意思通りに今度は春美の体からじわりと抜け出し始めた。
手が、脚が、そしてその透明な体全体が春美の中から抜け出てくる。
「さて、ここまでは言われた通りだが、果たして俺の体って本当に……お!」
段々と肌の色を取り戻していく村田の体。だが、それは彼本来のの浅黒い肌とは違っていた。
「手が、俺の手が」
目の前に広げた彼の両手は、ちんまりと小さく、白く、その指はほっそりと長いものになっていた。
興奮しながら、村田は目線を己の体に移していく。
彼の視界には、自分の体の筈なのに本来の彼の体とは全く違う、艶かしい体が晒されていた。
きめの細かい白い肌。
大きく盛り上がった両胸。
きゅっと締まった腰。
そしてむっちりとした腰。
上から見下ろす股間はすっきりしており、そこにあった男の象徴は消え失せていた。
さらにその奥を覗き込もうとする彼の頬に、はらりと長い栗色の髪が触れる。
そう、それは紛れもなく女性の体だった。
「ぐひ、ぐひひひ、やった、やったぞ、成功だ。この手、この髪。春美だ、俺は春美ちゃんの体になったんだ」
胸を両手で持ち上げながら、いやらしい表情で笑う村田。いや、その顔も声も既に春美そのものだ。かわいらしい春美の顔はいやらしい笑いで歪んでいた。
「ふへへ、さて、それじゃあ彼女の服を着てみるとしますかね」
裸の春美の姿になった村田は、気を失ったままの春美から服を脱がせ始めた。
セーター、スカート、そしてパンティストッキングと春美から剥ぎ取っていく村田。だがショーツに手を掛けたところでぴたりとその手を止めた。
「うーん、裸にするって言うのも何かかわいそうだな。これ以上は止めとくか。
下着は、ふひひ、堂々とランジェリーショップで……ぐひひひ」
妙なところで気を使う村田だった。
だが彼は鼻息を荒くして、春美の服を身に着けていく。
ノーパンのままパンティストッキングを穿きこむと、スカートに脚を通して腰のホックを留める。そしてノーブラのままセーターを頭から被った。勿論どれも春美の姿になった今の村田の体にぴったりだ。
「あふっ、胸が擦れて……あ、ああ、いい」
セーターの上から、春美の体になった己の胸をくにゅくにゅと揉み始める村田だった。
「な、何て気持ちいい……」
「う、ううーん」
その時寝ている春美が寝返りを打つ。
「おっと、今目覚められたらまずいな」
床に転がった春美のポシェットも肩から下げて すっかりさっきまでの春美の姿になった村田は、持ち込んでいた買い物袋から荷造り用の紐と白い手拭いを取り出すと、下着姿の春美の上半身を、脚を、そして足首を縛っていった。
「う、う~ん……」
薬で眠らされた春美だが、自分の体を這い回る何かの感触に、その意識を徐々に取り戻し始めた。
そして意識はまだ朦朧としているものの、彼女は誰かが自分の前に立っているのを感じた。
誰? 女の子みたいだけど……。
「誰? ここは何処? あたし何時の間に眠って……。会議室に入った途端に何かつんとした香りがして……それから……え!? 何これ!」
その時春美は、己が下着だけになって縛られているのに気が付いた。
「何よこれ! あなたがあたしをこんな風に? 解きなさい、これを解きなさいよ!」
「ぎゃあぎゃあとうるさいなぁ。誰かに気付かれたらどうするんだ」
ぼやけていた視界が徐々に輪郭を取り戻し始める。
だが、彼女は目の前に立つ人物の姿を見て言葉を失った。
「うそ! あ、あたし」
そう、春美の目の前には、さっきまでの春美と全く同じ装いをしたもう一人の春美が立っていた。
「あ、あ~あ~。こ、こほん。あら、気が付いたようね、春美ちゃん」
春美を見てにやりと笑うもう一人の春美。
「だれ? あなた誰よ」
「あたし? あたしは相本春美よ」
「嘘! そんな筈ない! 相本春美はあたしよ」
「え? 嘘だって? そんな筈ないって? 何言ってるの、この姿、この声、あたしが相本春美じゃなくて誰だって言うの。ふふふ……はははは」
「あなた、ほんとに誰なの」
「あたし、いや、俺はお前がよく知っている男だよ」
「男? うそ……そんな」
目の前に自分がもう一人立っているというのも驚きだが、その自分と同じ姿の女の子が、自分が良く知っている男?
そんな馬鹿なという表情の春美に、偽の春美はにやにやと笑い返す。
「嘘じゃないさ。俺はあるものを使って君に変身したんだよ。おっと、この声で俺って言うのも変だな。だから今のあたしは、あなたなの……よ」
「この変態! 止めて! すぐにこの紐を解いて!」
「いやだね」
きっぱりと言い放つ偽の春美。
「折角この姿になったんだ。効果が切れるまで楽しまなきゃな。ぐふふふ、この姿で街に繰り出して男でも引っ掛けてみるとするかな」
「そんな、あたしこれからやっくんと……」
そこまで言いかけて、慌てて口を噤む春美。
「やっくん? そうか、春美ちゃんってやっぱり今日はデートだったんだ。じゃあこの俺が行ってきてあげるさ。そうだそれがいい、この俺が春美ちゃんとしてやっくんとデートして……もしかしてその後は……ぐふふふ。さあ、教えるんだ。どこなんだ、そのやっくんとの待ち合わせ場所は」
妙に興奮している偽の春美を見て、春美はぞっとした。
(こいつに知られたら、やっくんとこいつが……そんな、駄目!)
「デ、デートなんて、知りません!」
「教えろ、教えるんだよ」
「誰があんたなんかに言うもんですか……え? やっぱりって、あなたまさか……」
「まさか何だよ。さあ、早く教えるんだ」
「いや、いやよ」
押し問答を続ける春美と偽の春美。
だがその時、偽の春美が肩から下げている春美のポシェットの中の携帯が鳴り出した。
PiPiPiPiPiPi……
「おや、電話みたいだね」
偽の春美は肩から下げたポシェットを開けると、鳴り続けているスマホを取り出した。そのディスプレイに君島康夫の名前が映っている。
「君島康夫……やすお……やっくんか。ふふふ、どうやらデートのお相手からのようだな」
「やめて、出ないで」
だがそんな春美の声を無視して、偽の春美は電話の相手と話し始めた。
「もしもし、やっくん? え? あ、ごめんごめん。え? デートどうするんだって? あ、行く行く、今から行くからもうちょっと待ってて。で、何処に行けばいいんだ。いや、いいの? え、うん、待ち合わせ場所を忘れちゃって。え? 馬鹿? 悪かったな。あ、何でもない。何でもないよ。うん、わかった。じゃあそこで待っててね」
電話を切る偽の春美。
「そうか、デートの相手はあの君島だったのか。あのエリートがねぇ。ぐふふふ、じゃあ今から俺が本物の春美ちゃんの代わりにデートしてきてあげるからね。こほん、だってあたしは相本春美なんだから、うふっ」
「やめて、やめてよ、この変態!」
「変態だって? なに言ってるのよ、ぐふふふ」
偽の春美の目が妖しく光る。
「なに、やめて」
偽の春美は、春美の口に丸めたハンカチを強引に押し込むと、その口を手拭いで縛り上げた。
「ん~んんん、ん~」
「じゃあね、春美ちゃん。ぐふふふ、やっくん……あの君島とデートか、まあせいぜい楽しませてもらうぜ」
にやっと笑って会議室を出て行く偽の春美。その後姿を、身動きの取れない春美は呆然と見ているしかなかった。
「ん~ん~ん~」
数時間後、やっとのことで縛られた紐を解いた春美は、女子更衣室に飛び込んで会社の制服を着込むと、康夫との待ち合わせ場所そしてデート予定のレストランと二人を探し回った。しかしその夜、遂に二人の姿を見つけることはできなかった。
そして翌日、彼女は君島康夫から振られることになる。
「春美、俺、もうお前と付き合うの、やめるわ」
「え? やっくん、今なんて」
「俺、お前のことをもっと真面目な子だって思ってたんだが、どうやらそれは違ったようだな。全くあんなに淫乱な女だとは思わなかったよ。まあ昨日は俺も酔った勢いでしちゃったけど……でも春美、もうお別れだ。お前には幻滅したよ」
「そんな……違う、違うの。昨日のあたしはあたしじゃないの」
「お前、何変なこと言ってるんだ。じゃあな」
「やっくん、待って……いや、いやだぁ!!!」
泣き崩れる春美の姿を壁の後ろから見て含み笑いしている男がいた。勿論村田だ。
「くふふふ、ごめんよ春美ちゃん。俺だけ気持ちいい思いをしてしまったなぁ。でも、ま、いいか、ぐふふふ。さてと、次はどの娘にしようかな」
ごくっごくっごくっ。
後日談
「ねえ、どう思う?」
「うん、絶対違うよ。あれって沙希じゃないと思う」
「じゃあ、やっぱり」
「うん」
こくりと頷く春美。
「だって、あたし彼女のことをそっと見てたんだけれど、制服の上から自分の腰を摩ったり胸に手を当てたりして、その度に妙にだらしなく笑ってるの。あんな表情するなんて絶対沙希じゃない」
「あいつだと思う?」
「うん」
「それじゃ、やっちゃおうか」
春美が康夫に振られてから1週間、社内では春美と同じような被害に遭った女子社員が続出していた。
村田は社内で美人と評判の女子社員に手当たり次第に変身しては、悪戯して回っていたのだ。それは村田にとっては悪戯に過ぎないのかもしれないが、成りすまされてあらぬ風評を立てられることになった女子社員たちにとってはたまったものではない。
被害を受けた春美たちは、何とか自分たちに化けている謎の男を捕まえようと網を張っていた。そしてこの日、受付嬢の沙希の様子がおかしいという情報を掴んだ春美たちは沙希を尾行し、彼女が一人になるのを待っていたのだ。
沙希が女子トイレに入るのを見届けると、外でひそひそと打ち合わせした春美と仲間の女子社員たちは、意を決して女子トイレに飛び込んだ。そして、普段の彼女であれば絶対に見せないであろうその姿……鏡に向かって己の両胸を揉みながらだらしなく笑っている受付嬢の制服姿の沙希の姿に半ば呆れながらも声をかけた。
「沙希!」
「え?」
慌てて胸から手を離して振り返る沙希を、春美たちは取り囲む。
「あなたって本当に沙希なの?」
「え? 何言ってるのよ春美ったら。あたしは弘田沙希に決まってるじゃないの」
「嘘! あなた、この間からあたしたちに化けて悪戯している男ね!」
「お、おとこ? 私が? そ、そんな訳ないじゃないの」
「ねえ、沙希、これって何だかわかる?」
春美が紙袋から取り出し沙希に見せ付けたもの、それはペットボトル入りのジュースだった。
「そ、それは……」
さっと顔色を変える沙希。
「あなたが本物の沙希だって言うのなら、今からこれを飲んでもらいましょうか。このゼリージュースを。あたしあれから色々調べたのよ。そしてゼリージュースのことを知ったわ。あなた、赤色のゼリージュースを飲んで沙希に変身しているんでしょう」
「そ、そんなこと……ゼリージュースなんて知らないわ。あたしは弘田沙希……よ」
だが反論した沙希は、自信無さげにそわそわしている。
「それなら今すぐこれを飲んで頂戴」
「それを?」
「そう。あなたが本物の沙希ならこれを飲んでも何も起こらない。でももし偽者なら、これを飲むともう二度と元の姿には戻れなくなるのよ」
「そ、それは困る! あ!」
慌てて口を押さえる沙希。
「ふふふ、やっぱりあなた偽者なのね。全く、よくもよくもあたしに化けてやっくんのことを」
「あたしたちだって!」
女子社員たちは一斉に沙希に向かって詰め寄る。
「す、すまん、ほんの悪戯心だったんだ」
「ねえ、このまま剥いちゃおうか」
「そうね……それ!」
わーっと一斉に沙希に飛び掛る女子社員たち。
偽の沙希は、よってたかって着ている受付嬢の制服を脱がされてしまった。
「や、やめろ~」
女子社員たちの迫力に失禁する偽の沙希。その姿がみるみる変化していく。元の村田信弘の姿に。
ゼリージュースの力は、彼が失禁した瞬間に失われていた。
「あ、あ、あなたは……」
「村田課長」
「や、やあ君たち」
ばつが悪そうに照れ笑いする村田。
「課長の変態!」
「課長だったんですか。よくもよくも、このおおおお」
バキッ、ベキッ、ボキッ!
「ぐ、ぐはぅ、許して、許してくれえええ。俺が悪かった、俺が、ぐおぉぉぉぉ」
春美たちによってぼこぼこにされた村田は、女性の下着を身につけたまま両手両脚を縛られ、社長の前に引き出された。そして彼女たちの訴えにより、その後彼は解雇されてしまったという……。
(おしまい)