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アンチゴースト  作者: 六角真茅
記憶を失った少年
1/6

プロローグ

 

 体が楽になった。さっきまではひどく寒かったのに・・・・・・。


あいつは無事なのか?痛みで周りが見えなかったからな。

あれ・・・・・・・・・・・・?

『あいつ』って・・・誰だっけ?


僕は何で寒かったんだ?身体中が痛んだのはどうして?あの時何をしていた・・・?


・・・・・・あの時って、いつだよ?



僕は・・・・・・・・・・・・誰だ?



          *          *          *          *


 僕が目を開いたのはベッドの上だった。カーテンで囲われているせいで周りの様子が分からない。

僕が寝ているベッドの横にはサイドテーブルがあって、その下には冷蔵庫が収まっていた。


「・・・病室?」


体を起こして周りをよく見てみる。

さっきまでは見えなかったサイドテーブルの上にはイヤホンが挿してある小型テレビが置いてあった。

当然電源は消えていて、真っ黒な画面には痩せた人影がぼんやりと写りこんでいる。


「これが、僕・・・?」


顔立ちまでは分からないが、水色の薄い患者衣を着た黒髪の男。

さっきから顔がくすぐったいと思ったら、伸びた前髪がまぶたにかかっているからか。


「!」


僕が、カーテンの向こうからコツ、コツという足音を聞いたのはその時だった。

ガラガラ、という音が響き(多分、横開きの扉を開けた音)、ややあってカーテンが静かに開けられた。


「あ・・・」


驚いたように小さく漏れ出たその声は落ち着いた印象を受けるが、まだ幼さを残している。

腰まである黒い髪は、ヘアスタイルではなく単純な伸ばしっぱなしに見えた。


「ハルキ・・・!」


「・・・・・・ハルキ?」


その少女は僕を『ハルキ』と呼んだ。


「自分の名前。忘れたの?」


「さっぱり」


「そう・・・。その可能性があるとは聞いていたけれど・・・」


少女の表情が苦々しいものに変わる。

もしかして、僕のことを知っているんだろうか?

少女はしばらく苦い顔ををしていたが、やがてふわりと微笑んだ。


「私はレオ。本条、レオ。あなたは本条ハルキ」


「レオ・・・?」


「妹よ。『はじめまして』」



はじめまして、マガヤと申します

昔から空想が好きで、よく脳内でストーリーを作って遊んでいたのですが、それを書いてみたらおもしろそう、と始めてみたこの企画。

はい、プロローグと言い訳していますが、めっさ短いですね。このままで大丈夫なのか?

本編はちゃんと続けます、多分

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