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雇われ剣士、発つ。
アロマティカと呼ばれるこの地は、遥か昔から様々な種族が共生していた。
獣人、人間、魚人、植物、動物、昆虫。
それら全てに精霊が宿り、神の恩恵を受けていると考えられていた。
しかしながら、他種族を理解することが出来ない者も中には多くおり、歴史の中でしばしば争いがあったことは周知の事実である。
小さな争いは、時に大きな歪みが生じ、戦争の引き金になった。
戦争で生まれた憎悪は増幅し、どのような感情よりも強く心を支配した。生き物に宿る精霊はその影響を受け、禍々しい悪夢となって宿主を食い破り、外に這い出てしまった。
悪夢は拡がり、実体となり世界を襲った。
様々な種族が力を合わせ、悪夢に挑んだが、事態が収束したのは、数100年もの年月が過ぎた頃だった。




