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魔法使いと夢と夢魔  作者: 高町 楠葉
第一章 魔法使いの息子
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六話 三姉妹の次女

相変わらず一話ごとのボリュームが少なめです

もう少し描写増やしたり書き溜めたりした方がいいのかな

 歩夢、シエル、メアの三人は三者三様の思いを胸に炬燵の席に着いた。

 歩夢の向かい側にメアが座り(最初は歩夢の膝の上を所望していたがシエルによって却下された)、歩夢から見て右手にシエルが座っている。

 今まで殆ど一人暮らしの状態だった歩夢にとっては炬燵に複数人で入るという状況は、彼を何となく不思議な気分にさせた。


「……で、メア。君はシエルの妹なの?」


 名前や見た目からして自分の血縁である可能性は限りなく低いと考えた歩夢はそう質問した。


「うん。ボクはそこにいる横暴な姉の妹だよ」

「誰が横暴ですか!人聞きの悪い事を言わないで!」

「まぁまぁ、今はそういう話じゃないから」


 間髪入れずツッコミを入れるシエルを何とかなだめる。何だかメア相手だとキャラ変わってないだろうか?

 まぁ、それは置いておいて……


「……つまり君も使い魔だという認識でいいんだね?」


 話が脱線しないうちに本題に入る。

 これは問いというよりは確認の方の意味が強く、少女二人の表情も変わった。


「うん、そうだよ」


 先ほどまでの子供っぽい口調はナリを潜め、メアは真剣に頷いた。


「念の為に聞くけどメアのマスターって……」

「うん、優夢さん。ボクはお母さんって呼んでたけど」


 なるほど、だからお兄ちゃんなわけか。歩夢は一人で納得する。

 

「ボク達は三人姉妹なんだけど、それはお姉ちゃんに聞いた?」

「いや、姉妹がいるって話は聞いてないけど……」


 しかし思い当たる節はあった。歩夢はシエルとの会話を思い出す。


『本来なら先代のマスターである優夢様が亡くなった時点で私達は消滅するはずでした』

『優夢様が私達に最後に託した願い。それは自分の代わりに歩夢様をマスターとして支え続けていくこと』

『私達は魔力の消費を極力抑えるように休眠スリープモードになっていたんです』


 確かにシエルは『私達』と言っていた。これは彼女一人が対象の場合は出ない言葉だ。


「お姉ちゃんが長女でボクが次女。あともう一人妹がいるんだけど……」

「……けど?」

「……」


 歩夢の切り返しにメアは黙り込む。シエルに視線を転じてみるも彼女もどことなく沈鬱な表情だ。 

 無理に聞き出そうとしても仕方ない。歩夢はそれとなく話題を変えることにした。


「ところで何でシエルはあんなに焦った様子で帰ってきたの?」

「え……?」


 いきなり話題を振られると思っていなかったらしくシエルが一瞬ポカンとした表情をする。


「あれってかなり急いで帰ってきたんじゃない?」


 ここにきてシエルはやっと質問の内容を理解したようで、慌てて答えようとする。


「あ、あれはマスターの身に危険が起きたらそれを察知するようになっていたからというか、何というか……」

「む……危険とはなんか聞き捨てならないよ。お姉ちゃん」


 メアが唇を尖らせながら反論する。しかしシエルも負けていない。


「実際、マスターのこと襲ってたじゃない。どの口がそういうことを言うのよ?」

「この口だよ~!」


 ここまで来ると最早子供の喧嘩である。まったく、仲がいいんだか悪いんだか。


「はいはい、二人とも抑えて抑えて。……ところでメア、最後に一つ確認」

「……うにゅ?何、お兄ちゃん?」


 先ほどまでの真剣な声はどこへやら。元の子供口調に戻ったメアに聞く。


「君も使い魔って事は契約魔法は必要……なんだよね?」


 メアは何故かこの質問に一瞬詰まり、しかしすぐに答えを返した。


「うん。ボクも契約儀式エンゲージは必要だよ。でも今日はお姉ちゃんとの契約に力使っちゃっただろうから今度でいいよ」

「……大丈夫なの?」


 若干不安に思った歩夢が念の為に聞くとメアは笑顔で答える。


「お兄ちゃんは心配性だなぁ……お母さんの魔法もまだ続いてるし今すぐどうこうってことはないから大丈夫だって!」

「ならいいけど……」


 どうにもメアの反応に違和感を拭い切れない歩夢。そんな歩夢とメアを見ながら、シエルは小さくため息をつくのだった。

間に合わなかった……

その上短い……

読んでくださる皆さんに対して申し訳なくなってしまいますorz


もう少し精進しようと心に誓う楠葉でした。

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