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魔法使いと夢と夢魔  作者: 高町 楠葉
第一章 魔法使いの息子
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十五話 ロリコン疑惑

現実に起きると色々とマズイ展開ですね。

「偶然だな、買い物か?」

「……」


 近づいて来たのは同年代の二人の少年。

 声を掛けてきたのはクラスメイトの田口正平。

 眼鏡を掛けてはいても特に知性を感じない顔のせいか周りからボケ担当として任命され、本人もそのノリで常にクラスでボケをかましてはクラスメイトを和ましている(実は意外に成績は良かったりする)。

 そしてその隣について来てるのは同じくクラスメイトのまえふみひと

 かなり特徴的な名前もそうだが口数が少なく感情の起伏も乏しいせいもあってか微妙にクラスから浮いている存在なのだが、意外に面倒見がよく「かったるい」とか言いながら人助けをしているのがちらほら目撃されていたりする(実際、歩夢も何度か助けられている)。


「……ってか何だそのハーレム状態は?」

「いや、これはその……」


 正平の好奇心むき出しの問いに歩夢は思わず言葉に詰まる。

 今更二人と離れても(言っても離れないだろうが)言い訳としての効果は薄いだろう。となるとそれっぽい理由を作るしかないのだがこれがまた難しい。

 遠い親戚、というのはいくらなんでも嘘くさい。友達、というのもいざ自宅で同棲……もとい、居候しているのがバレたりしたら非常にマズイ事になる。

 と、そんな風に何とかこの状況を打破する言い訳を歩夢が考えているとメアが不意に爆弾発言をした。


「恋人で~す!」

「ぶっ!?」


 予想外の横槍に歩夢は思わず素で吹き出してしまう。

 対して正平は目を丸くして間の抜けた表情、史は無表情のままピクリと眉を動かした。


「お前……まさかそんな趣味が」と、正平。

「いやいやいや!?どういう意味だよ!?」と、歩夢。

「どういう意味?」と、メア。


 何てことだ。このままではロリコンの嫌疑が掛けられてしまう(問題はそれだけではない気もするが)。

 助けを求める様にシエルに視線を送る。


「メア!いきなり何てこと言うの!」

「え~!だってボクとお兄ちゃんラブラブだし」

マスターに迷惑掛けるような事を言ったら駄目でしょ!」

「あ……!」


 気がついた時には遅かった。

 シエルもしまったという感じで口に手を当てて塞ぐ仕草をする。

 『お兄ちゃん』という単語はメアの容姿を考えればまだ誤魔化せる範囲だがシエルの『マスター』はどうしようもない。

 案の定というか何というか、正平は文字通り開いた口が塞がらないないという感じの表情をしていた。


「マスター!?……お前、この休みの間に一体何が……」

「待て!誤解だ!話せばわかる!」


 しかし、ここまでボロを出して今更どうやって誤魔化せばいいというのだろう。

 忘れかけていたがここは地元のショッピングモールのど真ん中。さっきからこの騒ぎを遠巻きに何人か見ていた。

 このままではご近所の噂になるのは時間の問題……いや、その程度で済めばいいが、もし学校に伝わりでもした日には最悪の事態も予想しうる。


「どういうことだ!?わかるように説明しろぉ!!」

「いや、えっと……説明と言われても……」

 

 最早これまでか、と思われたこのタイミングで予期せぬ救援が入った。


「……そこまでにしておけ田口」


 今まで状況を傍観していた前史が話の流れを切るように割り込んできたのだ。


「馬に蹴られたくはないだろう?」

「いや、でもよ……」


 史にそう言われつつも正平は納得できないといった感じの表情だ。

 するとスッと史の目が細められた。


「馬に蹴られる前に俺が蹴り殺してやろうか……」

「すみません、ごめんなさい、もう何も聞きません」


 史のこの温度の低い一言でこの騒動は何とか鎮静化したのであった。

更新間に合わなかったー!orz

今日中に二話掲載しなければ……

……無理?


楠葉でした。

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