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SCP:TASK FORCE  作者: YATA0401
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サイト51編第一章 再招集

作戦会議室のドアを開けると、懐かしい背中が目に入った。

筋肉の塊のような体に、無骨なレーザーガンを背負った男。


コマンダー。

俺の師匠であり、全モバイルタスクフォースを束ねる戦場の怪物。


「よお、来たか。ハウンド」


その声を聞いただけで、背筋が伸びる。


「師匠! お久しぶりです!」


「気を抜くな。今回は地獄だぞ」


その横には、ニュー7――“ハンマーダウン”の面々が武器を磨きながら待機していた。


アルト

「よー! ハウンド! 久々に飲みに行けると思ったらコレかよ!」


フォックス

「爆発さえあれば文句はないぜ!」


フェニックス

「なら俺のロケランで派手にいこう。燃える展開だろ?」


ブライド

「ミニガンの弾幕こそ正義だ」


タイタン

「……偵察は任せてください。派手なのは無理ですが」


ファルコン

「今回の敵……笑えねぇぞ。全部、殺意の化け物だ」


シャドウ

「むしろ歓迎だろ? 俺はマチェットが疼いてる」


場の空気を切り裂くように通信が入る。


『全員聞け。サイト51で大規模収容違反が発生。対象はSCP280、SCP610、SCP939……そしてSCP076だ』


「076……最悪だな」


俺たち全員の表情が引き締まった。


SCP076――“Able”。

殺戮の化身だ。


『任務は四分割だ。939の群れが研究棟へ向かっている。280は停電区域。610は拡散が続いている。そして076は……司令部に向かっている』


コマンダーは舌打ちをした。


「またあの化物か。……ハウンド、まずは939を止める。連中に声真似されて死ぬなよ」


「了解です、師匠」


『ハウンド、指揮権はコマンダーに移す。俺の指示に従えとは言わない――が、忘れるな。お前ら全員、必ず生きて帰れ』


オーバーウォッチの言葉に、コマンダーが鼻で笑った。


「口だけは立派だな、オーバーウォッチ」


『貴様の無駄な空威張りが死者を増やしているのだ、コマンダー』


「うるせぇ。俺は俺のやり方でやる」


バチバチと火花が散りそうな空気。

この二人が仲悪いのは、昔からだ。


俺は深呼吸して、仲間たちを見渡した。


「行くぞ。俺たちが止める」


フォックスがニヤリと笑った。


「了解、隊長さんよ」


コマンダーが前に出る。


「誤解するな。今回の主役は俺だ。だが……」


視線を俺に向け、口角を少しだけ上げた。


「成長した姿を、見せてみろ。ハウンド」


その言葉が、胸の奥を熱くさせた。

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