第6話 箱入り娘
今回もギリギリでした(笑)
今回もお楽しみくださいませ。
「おぉ……。」
「素敵でしょう?」
私は、ハイラさんとともに、王都へ訪れていた。カラフルで、レンガで形作られている。人並みもそこそこ多い。
私がリベリカを助ける為向かった際は急いでたので気づかなかったが、ここまできれいだったとは。
「ここが、この国の街、王都ジョイア。いろんなお店があって、景色もいいので自慢の場所です!」
「へー……!」
私も少しづつ興味が湧いてきた。楽しそう。
「あ、あとこんなお店もありまして……!」
「うん」
ハイラさんの言葉を聞きながら周りを見渡す。景色は毎回微妙に変わっていて、見ていて飽きない光景だった。
そうやって、周りを見渡していたときだ。
「?」
ふと下を見たとき、どこかが一瞬光ったような気がした。
異変に気づいたハイラさんも、私と同じように下を見る。
「どうしましたか?」
「いや、どこかが一瞬光った気がして……。」
「あ、これですかね?」
ハイラさんは地面に落ちている鍵らしきものを見つける。
「鍵ですかね?それにしてもきれい……。」
「そうっぽいけど……鏡もついてる?」
ハイラさんが拾った鍵は、黄色と薄緑の、真ん中に鏡のついた綺麗なものだった。
これはなんだろうか……。
「けど、とても綺麗ですね。こんなの欲しいかも……。」
とそう呟くハイラさん。でもそういうわけにもいかない。
「でも、誰かの物かもしれないし……。」
「そうですね。」
とハイラは気持ちを切り替えた様子で顔を引き締めた。
「仕方ないですね、届けましょうか……。」
と少し残念そうに呟く。届ける?
「届けるって、どこに?」
そう問いかけると、「知りません?」と不思議そうに私を見つめてから、
「ポリジアですよ。落とし物を届けるといったら、あそこしかありませんので。」
「ポリジア?」
「?はい、ポリジアとは、悪い人を捕まえたりするところですよ。ご存知ありませんか?」
と言いながらも、ハイラさんは自分の知識を相手に教えることを嬉しがっているように見えた。
と言っても、ポリジアか……。この世界ではそういうふうに言うのか。
「落とし物も預かってくれるんです。ですから、まずそこに。」
とりあえず、そこに行けばなんとかなるだろう。
「それってどこにあるの?」
「ん?」
「_______え?」
この瞬間、空間が凍りついた。
え、私なにかやばいことを言ってしまっただろうか。
もしや。
「もしかして広いからわからないんじゃ」
「違います。」
ないか、と言い切る前に即答で否定された。
「でも」
「違います。」
「_________________。」
ジト目を作ってハイラに浴びせる。効果はあるか。
「うぅっ」
効果は的面だった。
「ポリジアだって、本で読んだだけで、会ったことないですし……。」
と涙ながらに言ってきた。それじゃぁまさか。
「じゃぁそのポリジアって、実在しない存在なの?」
「実在します!ただ……。」
そこでハイラさんの言葉が詰まる。
「ただ……?」
「あ〜もう!場所まで考えてませんでした!!」
「えぇ……。」
まさかのそっちだったか。ここから考えられるこの子の可能性はただ一つ。
(箱入り娘……………………。)
とりあえず、しょうがない。
「じゃぁ、とりあえずここに置いたままにする?」
「それはだめです!誰かが万が一にでも踏んでしまったりしたら……!考えるだけでゾッとします……。」
どうやらこの子は結構な良い子らしい。
「うーん……。」
それではどうしようか。考えつかない。持っていくわけにもいかないし……、
「_____あ!いいこと思いつきました!」
突然声を上げたのはハイラさんだった。良いこと?
「リカ姉様に聞いてみましょう!」
「リカ姉さ……?」
誰のこと?
「あ、リベリカ・ザ・ベルカルです。私の姉様なんですよ。」
「あぁ……姉なんだ……。」
確かに二人を並ばせてみればリベリカさんのほうが姉に見える。やはり姉妹関係だったらしい。
まぁとりあえず、リベリカさんに聞いたほうがよさそうだ。
「まぁじゃぁ、王城へ戻りましょうか。時間も時間ですし。」
「そうだね。じゃぁフレアさん、戻ろうか。」
「はい!あ、それと。」
ハイラさんは私と視線を合わせ、
「私のことは、ハイラで十分ですよ。さんはやめてください。」
「でも、この国の王女様でしょう?さんくらいは……。」
「では」
とそこで一回区切り、
「これは私のわがままです。__聞いてくれますか?」
「______。」
ハイラさんは……いや、ハイラは、そう言って私に笑いかけてくる。
「わかった。じゃぁ、これからはハイラって呼ばせてもらうね。」
「ふふ、えぇ。ありがとうございます。」
ハイラは楽しそうに笑う。この子はとても笑顔が似合う。そう思った瞬間だった。
「じゃぁ、今度こそ帰ろう……」
か、と言おうとしたが、こちらへ猛スピードで近づいていくる気配に気が向く。誰だ……?
私は警戒して、少し身構え守備体制に入る。だが、それを止めたのはハイラだった。
「待ってください。あの人は、私の知っている人物ですよ。」
「え?」
ハイラの知っている人?猛スピードで向かってくる人が?
ちんぷんかんぷんだが、ハイラはまた面白いものを見つけたとでも言うように、楽しそうに笑う。
そしてついにそれは、私達のすぐ前へと姿を見せた。
「はぁ、ハイ、ラ……様…はぁ……。見つけましたよ……。」
と、そうピンクの髪をなびかせる少女が言った。
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