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新世界に魔法を  作者: みかんグミ
第一章『王都編』
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第4話 王女様

結局毎日投稿になってます。←

とりあえず、これで大きい第一話は終わりです!ここまで読んでくれた方本当にありがとうございます!

「本当に、ありがとうございます。」

「い、いえ……私はたいしたことは……。」


 私とリベリカが王城に戻ったあと、門のところで一人の女性がいた。その人が今、私の前でひたすら感謝をされている。

 こういう経験ないから困るんだが……。この場合はどうすればいいのだろう。

 本当に大したことはしてないのに。事実を言っても感謝の念は止まらない。


「いいえ。たいしたことです。あの強敵を倒してくださり、本当に感謝しております。」

「えぇ……。」


 もうここまでくると反応のバリエーションがなくなっていく。そもそもないが。

 だがその後「あぁ。」と何かを思い出したような仕草をしてから、


「確か、森で倒れていたとのことでしたが、お体の方はもう大丈夫ですか?まだ辛いならご無理なさらず……」


 と気遣ってくれたが、まだ休むほど辛いわけではない。なので、その気持ちには応えず。


「ありがとうございます。でも、もう大丈夫です。」

「そうですか……。なら良いのですが。」


 と安心したような表情。この人はいい意味でわかりやすい人だ。何処か自然に信頼できるような存在。

 そう私が思っていた最中、女性は、


「あ、そうそう。」

「?」

「此度の件を解決してくれたということで、カーシック様がお呼びでございます。ご足労願えますか?」


 と問うてきた。カーシックさま??


「あの……それは別に構わないんですが、その、カーシックという人物は一体……?」


 とつい聞いてしまった。あれ、これ以外とやばい質問だっただろうか。

 リベリカが完全の呆れ顔で「まさか知らないだなんて……」とかを小声で呟いている。

 ちょっとやばい空気になるかと思ったが、女性はどこかの旅人かと思ったのか、


「あれ、ご存じありませんでしたか……。これは失礼しました。」


 とそこで一度区切ってから、


「カーシック様はこの国の王でございます。」

「王……。」

「えぇ。」


 そこで一瞬の沈黙が流れ___ようとしたのだが。


「あっ。」


 というリベリカの一言により、すぐ破られた。


「どうしたの、リベリカ??」


 と女性は不思議そうにリベリカを見つめる。それに答えるように、


「私達、まだ自己紹介も何もしてないじゃない!」

「_______。」


 少し大きい声で放たれた一言に、女性は沈黙していた。

 ………………というより、固まっていた。


「なんてこと……恩人の方に接してしておいて、挨拶を忘れるなど……。」

「敵が倒されたことに集中しすぎてた……。」

「え、えっと……?」


 女性はがっくり、リベリカは自分への呆れ、私は困惑といったそれぞれの反応を見せたあと、女性が


「こ、コホン」


 と咳払いする素振りを見せてから、


「で、では、今更ですがご挨拶しますね。リベリカ。」

「はい。」


 とい言うのを合図に二人並んでから、先に女性の方から挨拶した。


「初めまして。世界を統べる国、ベルカルの国王、カーシック様の妻、マゾベル・ザ・ベルカルです。」

「次は私ね。マゾベルお母様の長女、リベリカ・ザ・ベルカルよ。改めてよろしく。」


「………………???」


 ちょっとまってほしい。今国王の妻とその娘と……。

 いや、薄々気づいていたことではある。だが、それがまさか本当のことだったとは…………。


「王女、様?」


 と微かな希望をいだき聞き返すが、 


「えぇ」

「そうよ」


 と即答で帰って来る。 


「…………。」


 そんな人たちと接してしてたのか。もう何も出てこない。


「ま、まぁ」


 とリベリカがこの固まった空気をほぐすように一言切り出したあと、


「カーシック様の所までご案内します。」


 と女性___マゾベルが言った。


「はい……。」


 と答え、あるき出す二人についていった。

 マゾベルさんは、よく見てみるとたしかにリベリカさんのお母さんなだけあってよく似ていた。

 碧眼、そして腰ほどまで伸びる長めの金髪。とてもサラサラしてそうだった。頭には赤と緑の髪飾りをティアラのように被っていた。

 肩からうえは露出していて、それよりしては黄色と水色の、体全体を覆うドレスを着ていた。袖は本で読んだワフク(和服)のような感じだった。

 

「こちらになります。」


 後ろで一部の髪を結んでいるのに気づいた私は、きれいな人だなぁとかを思っていると、そんな余裕は一瞬でかき消えた。


「来たか。」


 と、そんな一言で。


(何この圧……これが、この世界を統べる国、ベルカルの国王……カーシックの…………!?)


 恐る恐る視線を玉座にいる男性の顔に向ける。

___そこには、オッドアイの目がこちらを覗き込んでいた。

 まるで、広い部屋で距離があるはずなのに、すぐ近くで見つめられているような感覚を味わった。

 すぐただ者ではない、と悟る。とても広い部屋で、あの男性の声が木霊する。


「___________よくぞ参った。」

「拾い子④」、読んでくれてありがとうございます!

もう100pv越えて救われてます……。もし他の人にとってはそんなでも、私にとってはよくやったレベルなので……((((


よろしければ、評価等お願いします!

今後の励みになります……!

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