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新世界に魔法を  作者: みかんグミ
第一章『王都編』
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第3話 一件落着

連続投稿でしたやっぱり()

「____闇光(フラッシ・ダークンズ)閃光(・ア・ライト)


 その声を聞いた瞬間、私は瞑っていた目を大きく見開いた。


「…………!?」


 視界の先には、紫髪の……フレアが、いた。


「なん、で……。」


 想像もしてなかった。今日は、予想外の連続だ。

 そう私が思っている中、場面はどんどんと進んでいく。


「グゴヴァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!」


 突然の攻撃に対する驚きと痛みによる絶叫がこの場所全体に響いた。耳が割れそうだ。

 フレアが放ったあの「フラッシ・ダークンズ・ア・ライト」とかいう攻撃魔法は、黒と紫の曲線がきれいな軌道を描き、見事に敵の左首から右腹までを切り裂いていた。

 あの白い怪獣は、一瞬で致命傷を負い、あまり苦しむ間もなく横に倒れた。


「…………や、やった…………の…………?」


 確認しようと一歩前に出る。だが、2歩目に出る前に声をかけてきた人物がいた。


「大丈夫?リベラカさん、生きてる?死んでない?」

「い、いや、あの、リベラカ、じゃなくて、リベリカ 

 ね……?い、いやそうじゃなくて」


 と一旦言葉を区切ってから、


「助けてくれてありがとう。おかげで無事よ。」

「そう。ならよかった。」


 とフレアは安心したような声音でいうが無表情だ。少し違和感を覚えつつ、私は疑問を口にする。


「ねぇ。」

「?」

「あなた、一体何者なの?……さっきの魔法、見たこと

 ないわ。」


 私はこれでも魔法に関しての知識には自信がある。だが、あんな魔法、聞き覚えがまったくないものだった。

 それに、魔法の名称や見た目を知らずともわかる。____あれは、常人が出せる技ではない。

 そんな疑問を尋ねられた当の本人は、相変わらずの無表情のまま、


「?あれは、詠唱魔法ですよ。」


 と言ってきた。いやそれはわかるわよ……。

 呆れた顔に、フレアはよくわかっていないような顔をしている。

 呆れた……。

 でも、私は別にそれでもいいと思った。


「まぁ、いいわ。それにしても、疲れたわね……。」


 ため息をしながらそんなことをいう。フレアも頷いて、


「そうですね。」


 とだけ返された。

 そう、いえば…………………………。


「そういえばあなたって、種族は何なの?一見人間の

 ように見えるけど……。亜人、というわけでは流石に

 ないでしょう?」


 その急な問いかけに、フレアは

 

「…………私はただの人間ですよ。」


 と暗くなってきた空を見上げながら静かにそう返した。


「……そう。」


 一瞬の沈黙が流れる。


「もう、戻ったほうがいいかと。」

 

 先に口を開いたのはフレアだった。


「そうね。」


 と私は返す。そして薄ら笑いを浮かべて、


「ねぇねぇ出身地は?」

「喋りませんよ。」

「…………口が滑ってくれたらいいのに。」

「あの、もう聞く趣旨が変わってるように聞こえるの

 ですが」

「変わってない変わってない!」

「そう、ですか……?」


 フレアは少々疑っているようだが、そんなことはない。_____断じて。多分。………………たぶん。

 そんなことはないよなぁと自分に言い聞かせながら、フレアと一緒にレンガでできた道を歩く。後始末は騎士たちがやってくれる。

 そういう後始末は任せるとして、私は私でやなければならないことをしなければ_____。




◇◆◇◆◇◆◇◇◆◆◇




 ____はぁ。心のなかで、そんなため息を零す。疲れた。まだ怪我は治っていない。体の至るところが、外から見るとわからないがズキズキ傷んでいた。

 

「でも、これで一件落着。……危なかったな。」


 と誰にも聞こえないような声で呟く。勿論、隣のリベラカ……じゃなくて、リベリカさんにも。


 時を遡ること数十分前。

 私は、リベラカさんにベッドで休んでろと言われていたので、ゆっくり体を休めていたのだが……。


「暇」


 ただその一単語をこぼす。暇だ。とても。


「あの人たち、大丈夫かな……?」


 無駄な心配だというのはわかって入るが、やはりどうしても気になる。


(少しだけ………………。)


 二人が出ていく前に、二人の魔力は覚えた。それをもとに、魔法を発動させる。


魔力探知(マジックサーチ)


 二人の魔力の行方を探す。見つけた。淡い感覚がする。よかった。まだ大丈夫……。

 そう思った矢先。


「……!?」


 忽然と、一つの魔力が消えた。


「この消えた方の魔力は……騎士さんの方……?」


 ゾワリと、嫌な予感がした。

 リベリカが、危ないかもしれない。


「リベリカさん……。」


 あの金髪碧眼の少女を思い浮かべながら、魔力を感じる方向へ走っていった。


 つまり、そういうわけだ。ギリギリだったが‥‥。

 さぁ、このあとは何が起きるだろうか。そう考える私だった。

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