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召喚は突然に


遡ること1時間程前…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


真っ暗な城の中に二つの人影があった。

片方は銀色の短髪で肌の色は赤い。魔王である。

もう片方は黒髪黒目で細身。勇者木目練だ。



「こいつが魔王か。

なるほど、禍々しい殺気だな。」


「お前が勇者か。

まさか一人でのこのこやって来るとは悲しい奴じゃなぁ。

仲間はどうした!途中で死んだのか?ガハハハ」


勇者の目に怒りの色が宿る。


「お前に!

お前に!

何がわかる!!!」


・回復魔法

・雷撃覇王斬

・最上級魔法 炎龍

・説得



勇者:木目練(きめれん)の魔力が溜まり魔法陣が展開される。


「最上級魔法 炎龍」

木目練が詠むと魔法陣から現れた炎が意思を持つようにうねりながら魔王へと向かう。

その様はまるで龍のようで名前の由来が見てわかる。


「ふんっ、この程度の魔法で倒せると思うておるのか?」

魔王が右手で炎龍の頭を掴み握りつぶす。


「さすが魔王だな。だがそうでないとな!

人間の恨み!今晴らす!」


・雷撃覇王斬

・滅殺魔法 クリムゾンクリア

・滅殺魔法 サンダークリア

・説得


木目練に膨大な魔力が練られ魔法陣が完成する。

「滅殺魔法 サンダークリア」

詠唱が完了した瞬間魔王の周りを雷が襲い、そして一瞬にして魔王の周囲一帯が消え去った。


魔王の消えた後には何も残っていなかったが禍々しい殺気が消え去り木目練は倒したことを確信したのであった。


「魔王なんかにはわからないのさ、一人ぼっちの勇者の気持ちなんて。

コミュ症の勇者の気持ちなんて。」

そう呟いた時だった。

突然辺りが光り輝いた。

足元を見ると見たこともないような魔法陣が展開され、木目練は警戒したが動く前に一瞬で飲み込まれた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「はじめまして、勇者様。

私はここマリオール村の長です。

あなたは先程、第7世界の魔王を倒し、第7世界に平和をもたらしたそうです。

そんなあなたに早速ですがここ第4世界と、第9世界より魔王討伐の依頼が届きました。

第9世界は勇者が強いのでなんとかなりそうなのですが第4世界は勇者がなぜか弱く、魔王に押されはじめています。

なのであなたにはここ第4世界の新たな勇者として世界を救っていただきたいのです。」


(せっかく魔王倒したところなのに?

息つく間もなく次の世界?

ていうかそもそも第なんとか世界ってなに?

全然分からん。)


「あ、あの?勇者様?」

先程から話しかけて来る小柄な女性。

どうやらこの村の村長のようだ。

青色の髪の毛でとても整った顔立ちの女性だ。胸は小さいが顔がすごく好みだ。


「聞こえていますか?あの!勇者様!」


そして物語は先程の場面に行き着いたのである。

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