私の本心は俺
初めまして、TOCです。右も左もわからない状況で連載方式で書いてみました。ダメな所などありましたら叱ってください。よろしくお願いします。将来の夢は仮面ライダーです。
意識が遠のいていく、どうやらこれが死という感覚らしい。私は自分の人生を振り返ってみる、波瀾万丈な人生な訳でもなく、かといって物足りない人生な訳でもないが、私にとっては最高の人生。
最愛の妻、自慢の息子、可愛い孫、私はこんなにも恵まれているのだ、なにも悔いはない。今は人工呼吸器につながれた生活を送っているが、この生活ももうじき終わる。
私にはなに一つ悔いがない。
そんなことを考えていると私の心の中が一瞬、ざわつき始めた。そのざわつきは一瞬を持続し、やがて人の形をみるみると私の頭の中で作りはじめた。
ああ・・・・・・思い出した、私は他の人とは明らかに違う所があるのだ、これは妻にも、息子にも、両親にさえ言ってないことだ。
四十年ほど前に別れた、もう一人の私。
(元気だったか?)
もう一人の私は頭の中から話かけてくる、人工呼吸器につながれているこの状況で元気だったかはないだろう。
(何しに来た)
(おいおい、お前が呼んだくせにそれはないだろ)
(別に呼んだ覚えはない、早く消えてくれ)
(久々の再会なのに冷たいこと言うなよ、まぁ体はもうすぐ冷たくなるけど)
もう一人の私は笑えないジョークを言う。
(そんなくだらないことを言うために来たのか)
(さっきから俺がわざわざ会いに来たみたいに言ってるけど自分が呼んだんだぞ? 昔っから言ってるだろ俺はお前の本心なんだよ。お前は俺に嘘をついた、だから出てきた。)
(私がいつ自分に嘘をついたと言うんだ。)
(今さっきだよ、何一つ悔いがない。それが嘘だ)
(違う、それは私が本当に思ったことだ)
(じゃあなんで俺がここにいるんだ?)
私は言葉が出なくなる。そうだ、私が一番分かっているはずだ、こいつは私の本心なのだ。私はやはり、なにも変わってはいないのだあの日から、なにも・・・・・・
私は私と歩んだ人生を振り返る、すると驚くぐらいに過去の思い出たちが鮮明に蘇る。
そうか、これが走馬灯というやつか。
読んでくれてありがとうございます。コメント待ってます。




