さようなら、西洋な独自ファンタジー世界
キャラクターの顔画像は、当時のイメージを思い起こしつつ、テキトーに組み合わせたモノです。
あれは、いつの事だったでしょうか。
これまで順調だった西洋ファンタジー世界の妄想が、崩壊してしまったのは……。
その大きな原因は、二つありました。
まず、一つ目は、調子に乗って中国人のキャラクターを生み出してしまった事です。
見た感じ、名字が「柳」と「楊」で、名前が「羅龍」と「翼夏」だと思います。
しかし、三国志で有名な「劉備・玄徳」の例を挙げてみますと、「劉備」が名字で「玄徳」が名前のように勘違いしてしまいますが、実は「劉」が名字で「備」が名前。「玄徳」は字であるという事が分かりました。
ようするに、中国の昔の人は、名字も名前も一文字だったという事です。そして、何時の頃から、名前が現代のような形に変わっていったのでしょうか。
当時、インターネットもそれほど普及してなく、グーグル先生なる便利なモノも無かった時代。調べるのは至難の業……、というよりは、あんまり中国史に興味が無かったのが、正直な所でした。
結局は、中華風なキャラクターは切り捨てる方向で考えていたのですが……。
そんな時、二つ目の出来事が起こります。
あれは、テーブルトークRPG、略してTRPGのイベントに参加していた時の事でした。TRPGとはアナロクRPGとも言えるゲームですが、とりあえず説明は省きますので、詳しく知りたい方はググって下さい。
ともかく、そのイベントで私は、自分で考えたキャラの一つである「ミゲルド」を使っておりました。
さらに、兄で黒騎士のキャラクターである「ハロルド」が居る設定だと、周りに説明しました。
その時の事でした……。
ハロルドは、スコットランドだか、エディンバラだか、ブリテン島系、英国系の名前だと指摘されたのです。
故に、その弟がミゲルドというのは有り得ないと、突っ込みが入ったのです。
あまり記憶が定かでは無いのですが、確か同じイベントに参加したプレイヤーの一人だったかと思います。もちろん、知り合いではありません。ただ、延々と英国系の知識を披露されたのは、覚えております。
それで、日本人である私は、西洋をあまりにも知らなさ過ぎる事実を、改めて思い知らされたのです。
知らなければ、現地へ行って勉強すれば良いではないか。
そんな意見もあるとは思いますが、私はここで本当に創りたい世界は何かを自問自答します。
元々のきっかけは何か?
本当に西洋ファンタジーを創りたかったのか?
何故、サムライはいつも傍らに居たのか?
もし、サムライのキャラクターが居なくても、問題無いのか?
結果、西洋なファンタジー世界を捨てて、純和風の独自世界を創る決心が、この時から固まったのです。
では、今回はこれぐらいにて。
※注意:
今回掲載したキャラクターの顔絵は、RPGツクールMVのキャラクタージェネレーターを使用して作られておりますので、画像の転載などは固くお断りいたします。
(C)2015 KADOKAWA CORPORATION./YOJI OJIMA