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ダンジョン情報

 町の冒険者ギルドに戻り、素材を精算する。ダンジョンのスライム魔石は嘘だろ!?ってぐらい安い値段だった。人がいないってことは儲からないってことだわな・・・スライムオイルは、1本30銅貨とまずまずだった。錬金術で使用するらしい。ボススライムから出たよくわからないアイテムも見てもらうと


「これはスライム核ですね。ダンジョン地下1Fのボススライムが良く落とします。このアイテムも錬金術の材料になります。スライムを使役することができるアイテムを作りだせるみたいですね。」


 ほー。割合何でも溶かしそうだから、スライムを使役できたら便利そうだな。


「これは50銅貨の買取になります。」


 強さの割りに安い(泣)まあ解体の手間考えないで取れるんだから悪くはないか。必ず落とすってわけでもないんだろうけど。ついでにダンジョンの事を聞いてみる。


「ダンジョンの情報ってギルドでもらえたりしないんでしょうか?」


「どのような事をお聞きになりたいのでしょうか?」


 どのようなと言われても・・・いっぱいあるな。


「結構色々お伺いしたいのですが、受付の邪魔になっちゃいますよね?」


「中に代わりの職員がおりますので、10分ほどでしたら大丈夫ですよ。呼んできますね。」


 出てきた職員は、スキンヘッドギルド長だった。うげ!!話を聞いたら一人でダンジョン挑んだのばれちゃうじゃん!!いやいや謙虚にいくんだった。誤っておこう。


「お、坊主、ダンジョンの話聞きたいんだってな。ずっとパーティ募集してたけど、誰も集まらなかったら募集取り下げたって聞いてが、誰かみつかったのか?」


 つつぬけですね。素晴らしい縦の連絡です。組織はこうでなくっちゃね。へへ。あやまっとこ。


「すいません、我慢しきれずロバ連れてダンジョンつっこんできました。で、情報不足を痛感しまして情報を欲しいなあと・・・」


「坊主、一人で5Fより下に行ってないだろうな?」


 5Fより下に何かあるのか?


「いえ、1Fのボスが手ごわかったのと、やはり情報不足を考えて2Fには降りてません。」


「そうか、それならいい。ダンジョン初心者が一人で突っ込んだのはいただけないが、自分で反省して戻ったのは評価してもいい。で、何が聞きたい?」


「ダンジョンの各フロアの情報や、ボス情報などは開示されているんでしょうか?あと罠情報とか。」


「そういう情報は、金がかかるぞ。冒険者ギルドも情報を買い取ってるからな。情報をまとめて売りに出してる。地図、フロアの基本知識、出現する敵の情報、ボス情報、罠の種類とかな。ワンフロアごとに情報を購入できる。1F~5Fまでは1フロア2銀貨だ。そこから下はさらに値段もあがるぞ。」


「ちなみに、エレクスの迷宮は地下何階まであるんでしょうか?それとさっきおっしゃってた5Fより下って?」


「エレクスの迷宮は踏破済ダンジョンで地下30Fになる。今この町にいる連中で踏破できるやつは多分いないな。で、さっきいった5Fだがな、5Fまでは比較的敵も弱いんだが、5Fより下はいきなり強くなる。説明も聞かずにつっこんで、死ぬ奴が多くてな。細かい情報は買えよ?渡すのは忠告だけだ(笑)」


「了解です。細かい情報は購入させてもらいます。最後に地下1Fの宝箱あけたら、落書き帳ってのがあったんですけど、あれはギルド職員が用意してるんですか?」


「おー地下1Fであれを見つけたのか?運がいいな。」


「運がいい?え、ギルド職員が用意したんじゃないんですか?」


「誰がそんな暇な事やるんだよ。あれはな、実はよくわかってないんだが、滅多にみつからないレアアイテムで、噂によると落書き帳に何か書くといいことが起こるらしい。だいたい書いたことに関係するいいことらしいけどな。真偽は俺も知らんぞ。あくまで聞いた話だからな。あの帳面の事知らずに本当に落書きだけするやつも多いからな。」


 アンパン様にちなんだ何かいいことでも起こるんでしょうか・・・この世界にアンパンあるの?


「色々ありがとうございます。メンバー募集はのんびり行いつつ、慎重にダンジョンに挑んでみます。」


「それはいいこった。無理は禁物だ。あーそういえば坊主は、何でダンジョン挑んでいるんだ?」


 何で?『本』を有効活用したい、金を稼ぐ術を求めて、冒険がしたい、知識を増やしたい、まあそんなとこか。特に熱心な理由もないんだが。


「色々ですね。金稼ぎや知識を増やしたいとか、冒険したいとかそんなとこです。」


 『本』の話はしない。


「そうか、普通だな。ま普通で問題は一つもないんだがな。はっはっは。頑張ってギルドに素材おろしてくれい。」


「はい、そうします。あ、聞き忘れてました。ボスって何度でも挑めるんですか?」


「可能だぞ。ボス倒してから10分ほどするとまた現れる。だが、他に挑みたい人がいれば連続で挑むのはマナー違反と言われてるな。独占は嫌われる。」


 そりゃそうね。人がいなかったら1Fのボスでしばらく鍛えるか。


「情報ありがとうございました。」


「おう、がんばれよ。」


 受付で2Fの情報を購入してギルドを出た。今日の稼ぎはそれだけでほとんど消えた(悲)屋台でごはんを食べつつ、情報を眺める。


地下2F 地形は地下1Fと同じ洞窟型。罠は無し。


出現モンスター 


◇スライム 消化攻撃 複数集まると危険度が増す。火に弱いので油と松明で簡単に倒せる。ドロップ品 スライムオイル


◇洞窟コウモリ かみつき攻撃 爪攻撃 飛んで攻撃してくる。高さのあるところでは武器が届かない場合もあるので遠隔武器を用意すること。 ドロップ品 吸血の牙


◇洞窟ワーム かみつき攻撃 石飛ばし いきなり地面から生えて襲ってくる。ドロップ品 銅鉱石


ボスモンスター


◇迷宮ワーム かみつき攻撃 石飛ばし 土魔法初級 洞窟ワームの2倍ほどの大きさ。魔法に注意。ドロップ品 鉄鉱石



 レアドロップ情報は無しか。地図以外の情報量うっすいな(笑)情報無で挑むよりは随分ましだろうけど。情報買うと安全だけど冒険感は減るな。命あっての物種とはいうものの、悩ましいところだな。今のところは1Fのボスにいいようにされたから、一人で簡単に倒せるまで1Fで鍛えようと思ってるので、2Fに挑むのは少し先になるね。


 そうそうスライムを倒しまくって『本』が更新されてた。


<<スライム 技:『プルプルボディ』取得>>


 おぃいぃぃいぃぃいぃ。なんだこれ!?技?まさか体がスライムに変質したりしないよな?効果がわからん。『本』様頼むから説明書きつけてくれ(泣)まさか技やスキルで危険な事は無いと思いたいが・・・どうしよこれ。


 す、、、少し考えてみるか。今から戦闘ギルドで技覚えようと考えてるので、聞いてみることにする。


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