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森でのお仕事



 鶏に起こされ目が覚める。子ども達もびっくりして起きてしまった。顔を洗い歯を磨き朝食の準備である。俺一人だと適当に食べていたんだけど、さてどうするか。パンでもあればそれと卵だけでもいい気がするんだけどパンは焼いたことがない。じいさんも食べてなかったし。確かイースト菌なるものがいるんだっけか。普段我が家では麦でスープを作って食べるのが主食である。ま、なんでもいいか。俺はキャベツを刻んで麦といっしょに煮込み最後に卵でとじた。味はもちろん塩のみ。朝はこれぐらいでいいだろう。フルーツでもあればいいんだけど森で採ってこないとないしなあ。いずれは近くにフルーツの木でも植えてみるのみいいかもしれない。おかゆのような物を子どもたちは喜んで食べてくれた。ほんまにええこ達やで。


 さて、仕事である。森では働かないと生きていけない。(金があれば別かもしれないが…)俺の指導方針は甘くない(はずだ!!)3歳にも仕事を振る。かつての俺のように。寂しさを忘れるほどに充実した日々を送らせてやろう。ふふふ 


 子供たちに割り振る仕事は、家畜の世話、野菜の世話、解体作業、皮のなめし作業、料理を考えている。といってもいきなりは無理だろうし、年齢的に厳しい作業もあるだろう。最初は俺が全部やってみせ、一度全部体験させてみることにする。


 まずはヤギと鶏のところに連れていく。全員ビクビクしているが一人コニーだけがウキウキである。「触っていいよ」と言うとバッシバッシとヤギを触っていた。心なしかヤギがおびえている。基本我が家の家畜は朝小屋から出して放し飼いである。庭は結構広いので雑草を食べてもらったり、足りなさそうなときは森で草刈りをしてきて補う。野菜は食べないように念入りに指導をしている。ロッキーが。。。ヤギ達や鶏達を小屋から出し、小屋内を掃除する。糞は集めて堆肥用に集めているところに持っていく。鶏が卵を産んでいるのも集める。皆率先して作業をしてくれている。パリンとケビンは卵を割っていたが・・・家畜の飲み水の用意は俺の仕事だったが、俺がいなくてもできるように水がめに毎日貯めておくことにした。


 続いて野菜の世話だ。基本雑草はロッキーに躾けられたヤギと鶏が処理してくれる。(俺の指導ではない。)虫も鶏が食べてくれる。じゃあ、何するの?ってことになるが、もちろん種植えと収穫である。今はキャベツが畑にある。食べごろなのを収穫する。まあ小さい畑なので一瞬で終わるのだが。。。マリーがやってみたいというからキャベツ一玉収穫させてみるとつかんだまま後ろに勢いあまってひっくり返った。皆で大笑い。マリーも顔にどろをつけてニシシシシと笑っていた。


 次の解体作業であるが、こればかりは獲物がいないと説明できない。皮なめしもそうである。ヤギ達と遊んでもらっている間に俺一人で獲物を探してくることにした。が、2時間ほど粘っても獲物がいない!!いつもそうだ。ほしい時にはでてきやしない。むぐぐぐ。諦めて帰った。罠は設置しといた。


 そうこうしているうちに、太陽が頭の真上にきた。腹も減った。昼食準備だ。せっかくなので材料を渡して作ってもらうことにした。渡した材料は、ビッグラットの干し肉、キャベツ、麦、さっきとった卵である。調味料は塩。塩は万能。塩さえあればなんとかなる。待っている間は、三歳児達にナイフを渡して調理の基本を教える。厳しい顔で教えた。


「ナイフや包丁を触るときは、絶対ふざけたらだめ。持ってる人に触るのもだめだからな!!」


「はい!!」


 声をそろえていい返事である。


「猫の手だぞ!!猫の手!!」


「せんせー 猫ってなあに?」


 んご?猫知らないのか。まあ 洞窟にずっといたら知らないわなあ。


「マリー また今度みせてやる。手をな。こうやってだな・・」


 森に猫いたっけ?ネコ科の獰猛なやつなら奥にいそうだけど。。。


しばらくすると料理ができた。ロイも手伝ったようだ。


出てきたのはスープ。俺が作ったのと同じ。


「先生 食べてみて。」


「うまそうだ。いただきます!!」


 うむ。普通にうまい。ちゃんと料理できてる。料理はまかせてもいいな。


「おいしいよ」


エリスもコニーも満面の笑みを浮かべた。


「これからは料理を皆にまかすね。皆で協力してがんばって。たま~に俺が作るよ(笑)」


「はい!!」


 相変わらず いい返事。正直料理は前世でもやってたんだけど、調味料も材料もほぼそろった状態だったしなあ。一番よく作ったのがパスタなんだけど、ん?パスタか。今食ってる麦で作れるのかな?今度まんぷく亭に行った時に色々教わるか。本当は知識チート発動!!ばばーん えーこんなの食べたことなーい をやりたいんだが。。。遠いな。。。


 昼からは、勉強と獲物を倒すための武器の使い方を教えた。勉強は数字からである。エリスは多少数字も文字も読めるようだった。個別の授業はもっと教えた後にすることにして、まずは全員いっしょに同じ内容を教える。2時間ほど教えてみたが、まずまず理解力は高そうだった。もちろん教師の腕もいいんだろうけど(にやり)というか、教えるのにジョブの補正かかってるんだった。これで教える下手だったらひどいもんな(泣)武器の得手不得手はおいおいとして、最初は全員木の棒をふることから始めた。基礎体力や筋トレもしないとだめだろうし。ただ全員まだまだ痩せててはじめから飛ばすとだめなので30分で終わりにした。初日だし疲れたらいつでも休憩してもいいことにした。俺は厳しいのである!!


 訓練も終わり、夕食までは自由時間とした。エリスがトコトコとやってくる。


「先生、神殿で言っていた「闇魔法」を覚えたいの。どうやったら使えるの?」


 おう、俺も知らない。


「先生は水しか使えないからなあ。ちょっとまってね。考えるから。」


 --闇ーー眠りとか死とか暗闇とか生命を奪うとか・・・結構怖い魔法しか浮かばないんだよなあ。生活で闇と言われても、、、たぶん光の生活魔法に明るくする魔法があると思うからその逆で、部屋を暗くするとか・・・何に使うんだ?・・・気持ちよく寝れるとかはあるかもしれん。ちょっとやってみるか。


「エリス、先生の目から頭付近に手をかざして、ねむれねむれ~ってイメージしてみてくれるか。」


「うん。わかった。う~~~~ねむれねむれ~」



 気が付いたら夕方だった。どうやら俺は寝てたようだ。


「ふぁああ。気持ちいい昼寝だったなあ」


 じゃ、ねーーーー。効果抜群じゃねえか。体の疲れも取れてるわ。子どもといると思考の言葉遣いが前世のおっさんになっていく。横をみるとエリスがちょこんと座っていた。


「エリス~起こしてよ。」


「先生気持ちよさそうにねてたから・・・」


「まあ、いいけど。多分俺を寝かしつけたのが闇の生活魔法の一つだと思う。」


「え、ほんと?わたし魔法使えたの?やったー」


「あとは、周りを暗くする魔法とかだと思うんだけど。また調べとく。」


「はーい。」


 そうだ!と思いたち、確認のために『本』を見てみるとエリスの魔法欄に『安眠 1』とあった。安眠か~ちょっとだけ怖い字面。。。残りの魔法は、魔法ギルドで聞いてくる方がいいなあ。


 皆でごはんを食べたあと、体を洗ってあげて全員で就寝である。俺以外はエリスの練習として『安眠』をかけた。これで怖い夢をみなければいいのだが。びっくりしたのは、エリスが自分に『安眠』をかけたらかかったことである。「観察スキル」で状態:安眠中だったし。まあ『癒しの水』も自分に使えるからおかしくはないのか。などど考えてて思いだす。・・・今日の稼ぎが無かった。


 あ、あしたは狩りがんばろう。。。


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