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ランクアップ



 昼食を堪能し冒険者ギルドに帰ってきた。


「査定終わったぜ、一応依頼と照らし合わせて一番いいプランを考えといた。説明するぞ」


薬草と毒消し草は常時依頼だったのでそれぞれ10束分を依頼で消化。これにより俺のギルドランクはGからFになるそうだ。試験はあるのかと聞いたらGからFは無いそうだ。


 あと、依頼がでていたのは、ホーンラビットの角が5依頼分、グレイウルフの討伐依頼が10依頼分(討伐部位証明で牙を提出)、討伐依頼とは別にグレイウルフの毛皮素材依頼で3依頼分となった。一番多かったビッグラットの素材は依頼がでていなかったので買取である。残りの素材も全て買い取ってもらった。知らなかったが素材買取も依頼ほどではないが、ギルドポイントがもらえるらしい。で、全部処理したことによってまたもやギルドランク更新の資格を得たらしい。というかポイントがあまったくらいだそうで。


「FからEランクにあがる場合は、ギルド職員に武器を使った戦闘の腕を見せてもらうことになっている。どうする?すぐ受けるか?」


「えと、合格基準ってあるんでしょうか?」


「そうだな。ゴブリン2匹くらいならいっぺんに相手できるかなってくらいの腕があれば合格にしてる。グレイウルフ倒してるんだろ?まず問題ないぜ」


「わかりました。今から受けさせてください。」


 たぶん 大丈夫っていってくれてるんだし問題ないだろ。俺は受けることにした。


「そこに木製の武器がある。好きなの選んでくれ。相手は俺だ。」


 迷わず 俺は木斧を選んだ。それと懐に短剣を二本ほどしまっといた。鉄に比べてかなり軽いのが気になるけど問題なく扱えそうだ。


「準備はいいか?はじめるぞ」


「はい!お願いします。」


 言うなりハーレイのおっさん(ギルド長)が構えた木剣で切りかかってきた。紙一重で回避する。


「うわ!!え そっちからの攻撃もあるんですか?」


「あたりまえだろ。腕見るんだからよっと」


 といいつつ繰り返し攻撃をしてくる。2度3度とかわした後よけた反動を使って回転しつつ斧で切りかかる。カンっと木剣で簡単に受け止められ力で押し返される。距離が少しあいたので懐から短剣を取り出し投擲、カンカンと剣でふせがれる間に近づき足元を斧で払った。


「甘いな」


カンっとこの攻撃も木剣で簡単にはじかれてしまった。そのまま後ろにステップを踏むと


「あーokok 合格だ。防御も攻撃も問題ない。だがちょっと違和感あったんだが、もしかして対人戦はじめてだったりするか?」


「はい。魔物とはよく戦っていましたけど、人間相手は始めてです。」


「だろうなあ。攻撃が正直すぎるんだよ。各上相手にフェイント無しじゃ、攻撃はあたらんぜ。あと、選んだ武器が片手斧だったが、左手あくなら盾も使え。」


 なるほど、ためになる。


「これで坊主はEランクだな。おめでとう。カードは預かったままだったな。中で書き換えしてくるわ。お金は中で渡すから表回ってくれ。」


 はい と返事し、木斧を置いて表に回った。ホールでしばらく待ってるとハーレイのおっさんが帰ってきたので受付のほうへ。


「ほれ。今カード確認してびっくりしたぞ。ジョブレベル9になってるじゃないか。ソロで戦闘職でもないのにその歳で9はなかなかだぞ。がんばってるな。」


「ありがとうございます。まあぼちぼちやってます。」


「ただ、ダンジョンに挑むようなことがあったら、できるだけパーティ組めよ。はじめだけでもいい。ノウハウ教えてもらいな。」


「はい。町にも来やすくなったので考えときます。」


「あとな坊主もEランクになったことだし、一応話しとくが、この辺を根城にしてた盗賊の拠点がみつかってな。町の兵士と冒険者で討伐の予定になっている。参加するだけで5銀貨。活躍したものには、さらに報酬がつく。さっきの話じゃないが対人戦の経験にはもってこいだぞ。命の危険はあるがな。」


「いつなんでしょうか?それと、俺が参加して足手まといにならないんでしょうか?」


「んー、一応参加基準がEランク以上となってて、さっき見た感じだと盗賊相手なら問題はないと思うがな。もちろん盗賊もピンキリだから強い奴がいたら他のやつにまかせたほうがいいが。」


「討伐っていうくらいだから、殺すんですよね?」


「まあな。無力化して犯罪奴隷にすることもあるが、余裕がなければまあ殺すな。」


 殺人かぁ 結構ハードル高いなあ。でも1歳の時に襲われたし因縁あるっちゃあるんだよなあ。


「参加させてもらってもいいでしょうか?昔襲われたこともあるので…」


「そうなのか?うんまあ いい経験っていうと変だが、護衛依頼の最中に襲われることもあるし、今回のように大人数で挑める時に経験しとくのは悪くない。参加ってことでリストに載せとく。出発はあさっての朝だ。武器以外の食料などの準備は、町の領主負担となっている。あー言い忘れたが盗賊の財産は、領主が半分、残りが冒険者で分けることになっている。分けるのはさっきの裏手の予定だ。遅れるなよ」


「はい。」


「っと、報酬渡さんとな。全部で3金貨と17銀貨になる。結構な金額だからな。襲われたり落としたりするなよ。」


「ありがとうございました。あさっての朝ここに来ます。」


 俺にとっては大金を受け取って冒険者ギルドを後にする。盗賊と戦うためにも魔法と防具を買わねば。


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