これでも主人公
入学式。
これは、とても暇過ぎるイベントだ。
てか、校長のハゲから出てくる光の光線を浴びさせられる拷問だろうと私は思っている。
ざわざわ…
飽き始めた生徒達がヒソヒソとしゃべり出す。
それを牽制しようと先生が睨むが効果はなかった。
「やっと、終わったねぇ♪」
「そうだな。放課後デートしない」
「もぉ、いぃよぉ♪」
あー!もう、うぜぇ!
なに?なんなの??
ぼっちへの私への見せつけなの?
舐めんなよ!私の彼氏は100を超えてるんだからな!
まあ、実際に言えるわけないけどね。
私こと水俣和江はコミュ障、人見知り、オタクの三拍子の底辺人間である。
それでも私は恋をしている。
もちろんリアルの人間にだ。
詳しくないが前回をみてくれ、いるから。
きっかけとしては、二次元にいるイチオシキャラに似ているから。
いや、マジで!すごいから!
向こうから笑い声が聞こえる。
「お前マジでいねぇのw」
「いるわけないってw」
彼だ。ちなみにいるわけないと言った方。
いやぁ、かっこいいよね、アイドル超えたよね。
いつまで見てもあきないっすわー。
ここまで見てくれた方は気づいたかな?
私が一言も喋っていないことを。
トラウマがあるのですわ、私。
実は喋ったら滑舌の悪いじじぃの称号を頂きましてね。トホホ(笑)
そんなこんなでだらしない主人公の恋路を末永く見守っt…あっ!彼が移動したのでいってきます!