お疲れ気味な正義の味方
都内のビルの間、そこに人を洗脳する怪人が現れたという情報があった。ヒーロー達が終結し倒すも、怪人は巨大化してしまった。
巨大化した怪人に巨大ロボが必殺技を放つ。
ぐああああぁぁぁぁぁぁぁぁ
断末魔をあげながら消えていく醜い怪人
怪人が消え去ったのを確認して帰っていくロボ
歓声をあげ、ヒーロー達に感謝の言葉を告げる人々
いつもと変わらない光景
某所にあるヒーロー達の秘密基地、ヒーロー達はここで休息を取ったり、訓練を行ったりする。その秘密基地の一室にヒーロー達は集まっていた。
普段ならば談笑の声が聞こえるそこは今日は暗い雰囲気に包まれていた。全員がテーブルへ突っ伏し動こうとしない。
「疲れた」
ポツリと呟いたのはレッドだった。突っ伏したまま
の彼に他の仲間も同意する。
「今週で四体よね」
「先週は三体」
「じゃあ来週は五体かな」
「笑えないな」
上からイエロー、ピンク、グリーン、ブルー。四人も突っ伏したまま動かない。
それもそうだろう、五人全員は普通の生活を送りながらヒーローをしている。普通の人間ならすぐに身体を壊してしまう状況をヒーローパワーで補いながら生活してきたのだ。
しかし、それも限界が近づいてきている。
上層部は今の状況に焦っていた。
このままではヒーロー達は疲労で倒れてしまう。そうなったら世界は終わりだ。
だが彼らに普通の生活を捨てろとも言うわけにはいかない。上層部は思索に思索を重ねた結果、ひとつの結論を出した。
悪の組織とヒーロー達がくっつけば平和になるのではないか、と。
こんな結論を出した上層部も度重なる敵の攻撃に疲れていた。
後日、上層部の下した指令にヒーロー達は困惑するのであった。