表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

子ども

「アレン・・・アレン?」

背負った子どもの名前を呼ぶが返事がない。

立ち止まり、首を回すとアレンは寝ていた。

安心しきったような寝顔をしている


ふと、俺にもこんな時期があったのだろうかと思った。


師匠との修行は厳しかった。

毎日痣や打ち身、擦り傷を作ってその度にとんでもなくしみる薬や湿布、軟膏を塗って貰った。


家に帰る途中の記憶がない所を考えるとやはり、師匠の背中で寝ていたのだろう。


師匠・・・風音も今、俺がアレンを背負ったように俺を背負って家に帰ったのだろうか?

そんなことを考えていたらなんだか人が恋しくなった。


誰か側にいて欲しいと思った。


誰も寄せ付けない冷酷な人殺しは少しの間奥に引っ込んだ。

かわりに、師匠、シュトーレン、夏鈴の顔が浮かんだ。


不安なのか?

この俺が?

子ども一人預かっただけで?



月は天高くか細い光を振り撒き、森を歩く足音は夜に静かに木霊しやがて消える。


後少しで町につくだろう。

アレンに野宿はさせたくない。

体調を崩されたら困るからだ

シュトーレンが居ればいいが、生憎居ない。

さらに、俺は外傷薬しか持ち歩かない。

運よく薬屋のある町であれば良いが、中々そうもいかない。

急ごう、夜は冷える。


あとは宿についてからゆっくり考えよう


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ