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097 星田翔五:「星を継ぐ者 その6」

万里、ゆっくりと視線を、翔五に戻し、…


万里:「とりあえず、今日は、お前だけ殺しとくか、…」


翔五、本気の銃身を指先で横に逸らして、…


翔五:「笑えない冗談は兎も角としてさ、ちょっと仕事頼まれてくんないかな? …遠隔精神支配型の聖霊がどっかから人間を乗っ取って操ってるみたいでさ、此の侭ほおっておくと、世界中皆ゾンビにされちゃって、一寸大変な事になりそうなんだよね。」


万里:「ふーん、死に損ないのゾンビだらけの世界とか「創造主」にすっげぇ、お似合いじゃんか。」


万里、鼻で笑いながら、…もう一度、楓を睨みつける。


万里:「カイト、帰るぞ!」


カイト:「今晩ご飯ナニ?」



万里、乗ってきた黒の大型スクータ(アプリリアSRV850に激似)に跨って、…翔五が、慌てて後を追う、


翔五:「そんな冷たい事言わないで頼むよ、…なんなら「トルコ石の蛇」だけでも貸してくんない?」


万里、呆れ顔で、溜息、…


それから自分の「義手」を取り外して、翔五に向かって、…放り投げる。


万里:「…やるよ、馬鹿らしい。 俺はもう降りるからな、」


万里、イグニッション・スイッチON! 軽くアクセルを吹かして!軽快な4ストV型2気筒SOHCの排気音が響き渡る!(注、葛葉の乗ってたバイクと同じで、足でアクセル・ブレーキ操作できるモノと思われる、)



翔五:「カイト、悪いけど、ご機嫌とっといてくれよ。」


翔五、万里の後ろに跨ろうとした美少年を引き留めて、耳打ち、


カイト:「うーん、姉ちゃん「へんこ」やかならぁ、一回臍曲げたら梃子でも動かへんねん、…おっちゃんなんぼ出す?」


カイト、悪い顔しながら、親指と人差し指で小銭のマーク、


万里:「カイト! そんな奴と話すんじゃねえ!…おいて行くぞ!」



カイト:「ちょお待ってえや、…姉ちゃん、せやけど何で「右手」取ってもおたん?…そんなんで安全運転出来るんか?」


万里:「うるせぇ!」


大型スクーターは、二人を乗せて、…あっという間に、空高く上昇?…遥か彼方へ、



翔五:「やれやれだなぁ、…」


翔五、渡された金属製の義手で肩をポンポン叩きながら、深い溜息、…そこへ葛葉が近づいてきた。


葛葉;「済みません、星田さん、力を貸してもらえないですか?」



翔五の促された視線の先に、「ロンギヌスの槍」に貫かれたツインテールの「聖霊」が、転がっていた。


翔五:「君の、聖霊かい?」


満身創痍の葛葉毅が、情けなさそうな顔を、翔五に見せる。


葛葉:「いえ、…同じ部隊の同僚です。 聖霊に関しては一通り学んだつもりだったんですが、実際に「聖霊殺しの槍」に貫かれた聖霊を見るのは初めてで、どの様に対処すれば良いのか分からなくて、…今ある装備では、槍を外す事が出来ないんです。」

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