096 星田翔五:「星を継ぐ者 その5」
左目に眼帯、右腕の肘から先が義手、身体中傷跡だらけの女(濱平万里)が、殺意しか籠ってない視線で、ギロリと翔五を睨み付ける。
万里:「それで、…俺は、またお前の「ハーレムゴッコ」に、付き合わされてたって事か?」
見た目だけはすこぶる可愛らしい小学生くらいの男の子 (カイト)が万里の足元にしゃがみ込んで、地面に転がっていた、デップリ肥った「ピンク色のウミウシ」を見つけて、棒切れで、突っ突く、
カイト:「なんやコレ?…」
彼女達は世界統一政府随一の「対聖霊攻撃部隊」のエースアタッカー、スカンジナビアでの作戦中だった所を「アバドン」攻略の為にパリへ呼び戻されたのだった。
翔五:「そう言うなよ、でなきゃ、人類はすっかり滅亡してたんだぜ、」
万里:「違うだろ、人類はしっかり滅亡してたのに、それなのにお前はまた「コピー」を作ったんだ、…お蔭で俺はまたクダラネエ日常を繰り返しちまったって訳だ、」
濱平万里は、最初の「神の戦争」から翔五と共に戦ってきた仲間?である、翔五と一緒に3000回以上の転生を繰り返した挙句に、とうとう生き続けるのが嫌になって翔五を裏切りメルカバーに売り渡した過去世?が、有ったりする。(注、サミシタガリヤ3、エピソート038)
翔五:「そう言うなって、こう見えても俺は友達が少ないんだから、お前に居なくなられると、…つまんないんだよな。」
万里:「そんな浮ついたセリフで俺がほだされると思ったら、大間違いだ、」
万里はジャンパーの内ポケットから、ウィスキーの入ったスキットル(携帯容器)を抜き出して、中に残っていたアード・ベックを一気飲み。
万里:「大体、なんで聖霊までコピーしちまうんだよ、…お前はアホか?」
翔五:「元々聖霊は「世界」の「メンテナンス」の為に存在してるんだよ、…どれを無くしてどれを残さないといけないのかなんて選んでる余裕なかったんだって。」
翔五は口を尖がらせて、一応抗議?言い訳? の姿勢、
万里:「お蔭で、こっちはクソみたいな後始末を押し付けられてたって訳な、」
翔五:「そんなに怒んなって、なんだかんだ言って、今の仕事気に入ってんじゃないの?」
万里、背中のホルスターからショットガンを取り出して、…翔五に向けて照準を極める、
万里:「ここでお前を殺して、俺も死のうか?」
翔五、ホールドアップで、…朋花に救いを求める、
朋花、苦笑いしながら、可愛らしく、…手を振ってる。
翔五:「…カイトはどうするんだよ、…ほったらかしにするつもりか?」
美少年、二人の掛け合いなど興味無さそうに、…大きな欠伸、
カイト:「ねえちゃん、腹減ったぁ、…」
楓、大好物?のショタ?登場に目が爛々と輝き、無自覚の、…涎?
万里、銃口を翔五に向けたままで、三白眼で、楓を、…睨みつける!
楓、ホールドアップ、…




