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095 星田翔五:「星を継ぐ者 その4」

喜多見:「無駄な事を、…「クトゥルフ」の護りは鉄壁だ、「聖霊」ゴトキの攻撃等、蚊に刺された程にも感じるものか。」


喜多見は「トリアーナ」の薙刀で地に俯しながらも、依然、耳元迄裂けた口から、涎と笑い声を垂らす。


翔五:「そうかぁ?…まあ、あの二人に任せときゃ、大抵は何とかなる。」


イアン:「さて、余興も済んだみたいだし、僕達は「本当の世界」に戻るとするよ。」


メルカバー達は、ただ、捨て台詞と甘い微笑みを残して、…来た時と同じ様に、…ゆっくりと、ゆっくりと、上昇し、やがて夜の闇に溶けて、…消えた。





そして、闇の狭間から、…呼び声、


忍ケ丘芽衣:「しょーご〜、」


何故か物陰に隠れる様に、こっそりと辺りの様子を伺う「青の聖霊」=芽衣は、何故か、…真っ裸?



翔五:「先輩、なんでそんな処に隠れてるんですか?」


芽衣:「なあ、なんで風呂入ってる最中に召喚するんかな? なあ、もしかしてワザと? …やっぱりワザと?」


トランジスタ・グラマーなボディの眼鏡少女?が、一寸ちょっと困った風な顔で、上目遣いに翔五を見詰める。



そして朋花が芽衣の元へと、「大和武琉」の「欠片」を届ける。


朋花:「芽衣ちゃん、コノ子「生き返らせて」くれる?」


とは言っても、それは、掌に乗る程の頭部の肉片で、


芽衣:「あちゃー、死んで、どれ位経ってる?」


朋花:「20分位かな。」


芽衣:「まあ、やるだけやってみよか。」


芽衣には「生命」を自在に作り替えて弄ぶ「能力」が備わっていて、芽衣の血液や唾液は傷を癒す事が出来るのだ。


実際、一度メルカバーの戦いで脳を全損した翔五を再生・復活させた事もある。(注、サミシタガリヤ4 エピソード052)



芽衣:「せやけど、ちょっと少なすぎるなぁ、アカンかったら、ゴメンやで、…」


翔五:「どうするの?」


翔五、興味本位で全裸の眼鏡グラマーを覗き込む、


芽衣:「わー、アンタはコッチ来んな! 変態! 企業秘密や!」


芽衣、「武琉」の欠片を持った侭、何処か細い裏路地の闇へと、…姿を眩ませる。




サクラ:「武琉、…帰って来る?」


サクラ、心配そうに、朋花の手を引いて、その顔を覗き込み、


明里:「あの、武琉は、何処に? 居るんですか?」


サクラを見つけた明里が、朋花の元へ、…


朋花:「うーん、多分、大丈夫よ。」





喜多見を地面に押さえつける、涼子の元へと、茜と楓が駆けつける。


茜:「御姉様、大丈夫ですか?」


涼子、余裕の笑顔?


翔五:「涼子、もう良いよ、ソイツ放しても、…どうせソイツも、囮の「遠隔呪力中継ギミック」か何かだろ、本物じゃないさ、…「幻覚」見せる以外、大した事は出来ないよ。」


涼子は、コクリと頷き、喜多見からトリアーナを引き抜いて、…



喜多見:「星田翔五、これで勝ったと思うなよ。」


涼子がトリアーナの薙刀を外し、…喜多見は、そのままの格好で、溶ける様に居なくなった。







万里:「さて、翔五、…どう、落とし前付けるつもりだ?」


そして! 振り返ったその先に、…


凄く怖いお姉さんと、絶世の美ショタが、佇んで居た。

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