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トリックスター(プロメテウスの火)  作者: ランプライト
第十章「ザ・ホーリー・ビースト」
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087 武琉 vs 毅:「人類の限界 その3」

超音速戦闘機は、パリ上空を急旋回して、…今度はナパーム弾の発射体勢に入る。


すると、…絨毯の様に地を覆った肉骨粉を吸収し、まるで平べったいピザ生地かナンの様にただひたすらに巨大に成長した肉の塊が、…ムクリと持ち上がって、戦闘機の飛行航路にまで、触手のような腕を伸ばし、戦闘機の航路を、…塞ぐ!


間一髪のところで軌道を変えて逃れるパイロットだが、超巨大な肉の塊は、パリ中半径数kmに渡って散らばった肉を次々に喰らいつつ更に巨大化する、…もはや原型を留めていない漆黒のタール状の生物が、思わぬ方向から戦闘機の尾翼を、…かすめ取って!


ほんの一瞬、体勢を崩された戦闘機は、そのまま、地上に向かって、墜落! 粉砕! 炎上!



戦闘機:「「……!!…(爆発)…!!……」」



葛葉:「何なんだ、これは、…」


葛葉は、為す術も無く、その場に立ち尽くし、空を覆い尽くした異形を仰ぎ見る、


こんなモノを相手にして、人間ごときが、…どうこう敵う訳がない。



そして漸く、体勢を整えて、パリ中に粘液の様な触手を蔓延らせて、超巨大な、化け物が、…立ち上がった。


恐らく、その全高は、優に634mを超えていると思われるが? その全容は、ペラペラの、紙人形の様な、…ボロボロそこら中に穴の開いたドーム球場の様な、…なんかそんな感じのモノ、


その、テントの天蓋の様な身体から、粘着性の糸が幾つも垂れて来て、不用意に街をウロツイテいた人間どもを捕まえては、まるで瘡蓋かさぶたが裂けた様な体中の無数の口の中へと、肉を、…運ぶ。



楓:「…終わった、かな、…なんか、」


楓は、茫然と、…超巨大な生き物を見上げて、…笑うしか無い、



そして、ダッソーブレゲー・シュペルエタンダールが、超高空から、異様な赤黒に染まる、超巨大人食いアメーバを、狙う。



シュペルエタンダール、そして、一切の躊躇なく、…ASMP (空対地核ミサイル)、発射!


葛葉:「…皆殺しにする気か?」


そんな事をしたら、パリにいる全ての人間が、ただでは済まなくなるに、決まっている!

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